月別アーカイブ: 11月 2023

アニメ、漫画、小説、物語を求めて

アニメ、漫画、小説の順でヴィジュアル的要素が少なくなります。 その分想像力は自由になりますが、ヴィジュアルイメージは曖昧となります。 「傾国の美女」と小説に有れば、アニメでは全体像が明らかになります。 「宇宙戦艦」と小説に有れば、アニメでは全体の形状、攻撃兵器が明確に表示されます。 しかし視聴者のイメ-ジに合わなければ悲惨な結果となります。 実写化で失敗が多いのは、あまりにも具体的過ぎて粗が見えやすい 場合が多いからと愚考します。 しかしイメ-ジとマッチングすれば、感動は最大となります。 小説ではライトノベル以外では殆んど挿絵が掲載されていません。 雑誌掲載時は挿絵が有る場合が多いのですが、書籍化されると掲載されません。 読者の想像力を信頼している、挿絵で作品世界を縛られたく無いからでしょうか? 確かに自分のイメ-ジにそぐわない挿絵が有ると違和感に戸惑ってしまいます。 原作をアニメ化した場合、たとえ自分のイメ-ジと違っていても楽しませてくれて 視聴後何かを考えさせてくれれば、良い作品でしょう。

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉」  2024年冬公開される。 2011年1月から放送された「魔法少女まどか☆マギカ」TV放映された。 「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」2013年に公開された TV版は今から10年以上前の作品だが感動は忘れていない。 ひとつの願いを叶える代償として謎の生命体・キュゥべえによって、 「魔法少女」になる少女達。 少女達は世界を脅かす「魔女」と命がけで戦うようになるのだが、 想像をはるかに超えた展開が繰り広げられる物語に驚かされた。 鹿目 まどか(中学2年生の平凡な少女)と 暁美 ほむら(中学2年生のクールビューティーな少女) が登場して比較的ほのぼのと始まるのですが、 第3話では魔法少女の無残な死が発生。 暗い展開の後、第10話で「神アニメ」となる。 ファンタジーがSFに変身、伏線の回収の見事さに圧倒されました。 最終回(第12話)では破天荒な解決策が。 これが受け入れられる時代になったのが SFファンとして嬉しかったのを想い出します。 百合百合なアニメでもあるのですが、甘くない。 21世紀は女性の時代と改めて思いました。(その後の進展は今一歩ですが) ゾクッと来る面白さ、面白さだけでなく様々に考えさせてくれる物語でした。 ★ 以下グッときたセリフを 第10話 「もう誰にも頼らない」 まどか 「キュゥべえに騙されるバカな私を助けてあげて」 ほむら 「私はかなめさんとの出会いをやり直したい      彼女に守られる私じゃなくて彼女を守る私になりたい!」 暁美ほむらの独白 ゾクッとします感動的なセリフ   もう誰にも頼らない  誰に分かってもらう必要はない  もうまどかを戦わせない 繰り返す 私は何度でも繰り返す。 同じ時間を何度も巡り たったひとつの出口を探る あなたを・・・絶望の運命から救い出す道を!! まどか・・・・たった一人の私の友達 あなたの・・・あなたのためなら 私は永遠の迷路に閉じ込められても・・・構わない!! … 続きを読む

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ティアムーン帝国物語

10月から始まったアニメ「ティアムーン帝国物語」  断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー。 このアニメは見ていて楽しくなる作品「心が折れかけた時に見れば元気回復する」 と保証出来ます。 ご都合主義、スラスラ解決しすぎると思う人には向かないかも。 小説投稿サイト「小説家になろう」で2018年8月から連載開始。 (無料で読めます)小説版15冊、コミック版7冊が出ています。 ★ティアムーン帝国皇女ミーア・ルーナ・ティアムーン、20歳の頃 民衆の革命によって断頭台で処刑されたが処刑直後、12歳の頃にタイムリープする。 何故か自らが綴った血染めの日記帳が手元に。 過去の体験と日記帳を参考に断頭台回避の為、チートスキルも超常能力も無い 主人公が中世的ヨーロッパ世界で悪戦苦闘する優しいコメディ作品です。 前世は不幸120%、現世は幸運200%、 自分ファーストな考えを誤解され、全てが良い様に転がり始め「帝国の叡智」 と呼ばれるように。 ★ゆるい世界観ですが、国々を破滅へと導く謎の組織「混沌の蛇」の存在は 重いテーマとなります。(社会的セーフティネットが未発達な時代) ヴァレンティナ(蛇の巫女姫)の独白 「そう。蛇は、弱者から弱者、敗者から敗者へと感染し、その認識を歪める言葉。 弱き者の倫理を破壊し、常識を書き換えて、秩序の破壊者へと変質させる」 「弱者に寄生した蛇は、そっとその耳元で唆すの。そんな秩序は破壊してしまえばいい。 お前を踏みつけ、搾取するための仕組みじゃないか。 破壊するのになんの躊躇いがいるだろう?」 「強者と弱者、勝者と敗者を生み出してしまう、人間の欠陥に感染し、 寄生する思想、それこそが混沌の蛇の本体。だから、死なないし、 潰せないし、なくなることがない。人が人である限り。 人が弱者と敗者を生み出し続ける限り」 ★主人公ミーア・ルーナ・ティアムーンは恐れはあっても諦めは無い、 打たれ強いポジティブな性格。 全身全霊をかけて運命と闘う姿が魅力的です。 そんな彼女のセリフ。 「私 絶対に諦めませんわ!すべてはギロチンの運命を回避するために!」 「大丈夫ですわ。まだ時間はありますもの。書き換わった日記を読んで対策を練れば…」 「我ながら愚かなことをいたしましたわね。自分で蒔いた種は自分で収穫。全部自分に返ってくるものなのですわ。でもそれは前の時間軸での話。今回は絶対に関わりませんわ」 ★未来の宰相ルードヴィッヒとの対話 ミーア「ちょっと教えていただきたいことがあるんですの」 ルードヴィッヒ 「で何が聞きたいんですか?」 ミーア「そうですわね。単刀直入に言うなら帝国の財政をどうすれば立て直せるかということになるかしら、 … 続きを読む

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葬送のフリーレン

10月から始まったアニメ番組の紹介となります。 まずは評判の高い「葬送のフリーレン」冒険の「終わり」から始まる物語、 原作は週刊少年サンデー連載中で単行本は現在11巻まで発売中です。 ★勇者パーティーの4人「勇者ヒンメル」「僧侶ハイター」「戦士アイゼン」 「魔法使いフリーレン」 魔王討伐を果たして王都に帰還した場面から始まります。 冒険の「始まり」から始まるのはよくありますが、 「終わり」から始まるのは少ないですね。 作中の時間経過はとても早く50年もあっというまに過ぎていきます。 人生のはかなさ、時間の残酷さ、それ故の美しさ。 良いアニメは楽しませてくれるだけで無く視聴後に様々な事を考えさせてくれます。 それを求めて各種アニメを見ている訳ですが。 ★以下会話を含めた粗筋となります。 帰還途中、馬車の荷台に乗る4人の会話。 フリーレン「王都が見えてきたね」 ヒンメル「帰ったら仕事探さないとな…大事なことさ 魔王を倒したからといって終わりじゃない..この先の人生のほうが長いんだ」 ハイター「仕事か…酒が飲める仕事がいいですね」 ヒンメル「フリーレン君のこの先の人生は僕たちには 想像もできないほど長いものになるんだろうね」 フリーレン「そうかもね」 王様「此度はよくぞ魔王を打ち倒した..これで世界に平和な時代が訪れよう」 アイゼン「終わってしまったな』 ヒンメル「そうだね。僕たちの冒険はこれで終わりだ」 フリーレン「短い間だったけどね」 ヒンメル「短い?何を言ってるんだ?10年だぞ?」 ハイター「10年ですか…いろいろなことがありましたね」 ハイター「エーラ流星でしたっけ?」 ヒンメル「50年に1度の流星群..平和な時代の幕開けにはちょうどいいな」 フリーレン「50年後もっと綺麗に見える場所知ってるから案内するよ」 ヒンメル「そうだな..みんなで見よう」 ヒンメル「これからどうするつもりだ?」 フリーレン「魔法の収集を続けるよ..100年くらいは中央諸国を巡る予定だから」 ハイター「エルフの感覚は分かりませんね.. 50年も100年も彼女にとっては些細なものなのかもしれませんね」 ★旅立つフリーレン、あちこち流離うフリーレンの姿が。 (もうすぐエーラ流星の時期だし、ついでに取りに行くか) ★50年ぶりに会った年老いたヒンメルにフリーレンは言います。 「老いぼれてる… 」 … 続きを読む

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