月別アーカイブ: 12月 2023

少女終末旅行

原作漫画は2014年2月21日 – 2018年1月12日 くらげバンチに掲載  作者 つくみず氏  新潮社から全6巻が発売されています。  アニメは2017年10月放映、全12話。 2019年7月27日、第50回星雲賞のコミック部門を受賞。 文明が崩壊した後の終末世界。 主人公のチトとユーリは半装軌車 (前輪はタイヤ、後輪の代わりにキャタピラーを持つ車) のケッテンクラートで巨大廃墟都市の上層を目指し移動を続ける。 宗教施設、様々な兵器、文化施設の発見、生存者二人との出会い。 白い生き物である「ヌコ」との出会いと別れ。 「ヌコ」の成体「エリンギ」は謎の白い生き物で 高エネルギーを吸収して無力化、地球の終末を処置しています。 アニメ版のラストは 二人がさらに上層階へ向かう場面で終わる ユーリ   「そうだチーちゃん一番上に行ったらさ、 そしたらその次は月に行こうよ!月に!」 チト 「月?」 ユーリ  「行こうって言ったのチーちゃんじゃん!」 チト   「そうだっけ? でも月か。それもいいか」 ユーリ   「約束だよ」 チト   「あぁ」 アニメ版サブタイトルで雰囲気が伝わるでしょうか? 星空、戦争、風呂、日記、洗濯、遭遇、都市、街灯、写真、寺院、住居、昼寝 雨音、故障、技術、離陸、迷路、調理、記憶、月光、技術、水槽、生命、電車 波長、捕獲、文化、破壊、過去、接続、仲間 終末世界での、どこかほのぼのとした物語でした。 主人公のチトとユーリの丸っこい顔がいいですね。劇画調ではこの雰囲気は出ません。 … 続きを読む

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「僕が愛した全ての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」

劇場アニメ 「僕が愛した全ての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」   2022年10月映画公開。 原作はハヤカワ文庫JAから2016年6月刊行、著者は乙野四方字氏。 並行世界の存在が確認された世界での人生と恋愛の物語。 主人公が7歳の時、両親が離婚する。 母親に引き取られるのが「僕が愛した全ての君へ」 父親に引き取られるのが「君を愛したひとりの僕へ」 「僕が愛した全ての君へ」は主人公がまあ無事に恋愛が成就する物語。 「君を愛したひとりの僕へ」は主人公が失った恋人(事故で死亡) を一生かけて取り戻そうとする物語。 ふたつの物語はある時点でリンクする事になる。 アニメは原作を超えられなかったと感じました。 物語はちょっと複雑で活字の方がすんなり理解出来ます。 「君を愛したひとりの僕へ」は泣ける物語で 並行世界における「アイデンティティ」について考えさせてくれました。 で思い出したのが 「次元を駈ける恋」平井和正氏 SFマガジン1965年2月号掲載 (古くて申し訳ない) 恋人を病気で失う青年が次元を超える能力で(時間跳躍も出来る) 改変を行い病気にならなかった恋人を探す物語。 物語最後の主人公の独白。  多元宇宙には無数の世界がある。 ぼくはその任意のどれかを選ぶ。 きっとうまく行くだろう。 希望にみちたぼくの世界が待っているはずだ。 とはいえ、やはりぼくの胸は痛む。 ぼくが愛した絢子はただひとりの絢子であって、 ほかのどんな絢子ともちがうのではないかという 疑いが執拗にこびりついてはなれないのである。

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電子図書へどうぞ

今年のSF大会Sci-con2023で電子図書の利用状況を尋ねましたが 50人程の内 利用者が10%以下でした。 皆様「紙の本」の 愛着を熱く語られました。 まあ私も本に囲まれて生活したいと一万冊収納本棚を作成して、 これで一生大丈夫と思った時もあったのですが、本は増殖するのです (^^; 追加の本棚を準備するはめと成りました。 視力の衰えで紙の本を読むのが苦痛となり 8年程前から電子図書に傾倒しています。 電子書籍リーダーは使用せずパソコンで読んでいます。 利点は紙の本の感覚で読書できる事です。 電子書籍リーダーですと紙の本の片ページしか表示出来ません。 1990年に最初に電子書籍リーダー(ソニ-)を見た時、 片ページのみの表示に強い違和感を感じたのを思い出します。 どこででも手軽に読めるのは良い点でしょうが、 私は書籍には真剣に対峙したいと思います。 パソコンのモニターは23インチ以上がお勧めです。 漫画、ムック本の場合はもっと大きいモニタ-を推奨します。 私の場合 23.8インチと31.5インチを使用しています。 一日中読んでも疲れません( 時々目は休めますが ) 電子図書は所有権が得られるのでなく、その使用権を得ることになります。 電子書店が倒産してしまい、当該サービスを引き継ぐ事業者が存在しない場合には 読めなくなる危険性が有ります。 自炊もぼちぼちやってますが、手間がかなりかかります。 電子図書の利点は、本を探す時間が早く、収納スペ-スが圧倒的に少なくて済みます。 親戚知人を見てますと、人生最後の数年間は施設に入る事が多いようです。 部屋は当然狭くなりますので、書籍は多く利用できません。 電子図書ですとパソコン+外付けHDDで数万冊は利用出来ます。 (読む体力が有ればの話なのですが) 暗い話で申し訳ありませんが、そのような可能性も有ると認識した方が良いと思います。 電子書店は多いですが、私は以下の3店を利用しています。 ★Amazon ここのKindle Unlimitedは、サブスクリプション(月額課金制) の本読み放題サービス、 対象の本が月額980円で読み放題。まあ上巻無料で 下巻有料のケースも多いですが。 月額980円で、月に本を1-2冊マンガなら3冊以上を … 続きを読む

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