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夏へのトンネル、さよならの出口
原作は八目迷のライトノベル、2019年7月18日発売 全1巻。 コミックは2020年7月18日から発売全4巻。 劇場アニメは2022年9月9日 公開。 酒に溺れる父親と二人暮らしをしている塔野カオル。 彼は子供の頃妹を亡くし母親は家を出ている。 花城あんずは祖父に憧れ漫画家を目指すが、両親に疎まれ 田舎の学校に転校させられる。 塔野カオルは欲しいものが手に入るが、時間が100年も過ぎるという都市伝説の「ウラシマトンネル」を発見する。 塔野カオルは転校して来た花城あんずとトンネルを2人だけの秘密として共同戦線を張りトンネルを調査する。 浦島トンネルは 時間の流れが違うので、一秒で数時間が過ぎる世界。 花城あんずが欲しいのは漫画家になるための才能だった。 塔野カオルは亡くした妹を取り戻したい。 二人はトンネルへ入る計画を立てる。 「失ったものを取り戻す」 無くしたものを取り戻せる 塔野カオル(とうの カオル) 田舎町に住む高校生。 掴みどころがない性格のように見える 5年前妹カレンを事故で亡くした 事故は自分のせいだと考え心の傷となっている 花城あんず(はなしろ あんず) 塔野 カオルのクラスに東京から転校して来る 誰とも交際しようとせず、浮きまくる。 漫画家になる夢を抱いている。 今を捨ててまで過去に失った大切なものを求めるか、 大切なものを失った今を、新しく大切に生きるために求めるか。 絵が綺麗でストーリーも分かりやすい、SF青春物語。 ご都合主義は有るが許容範囲内でしょう。 主人公とヒロインの動向に的を絞ってシンプルに仕上げた作品。 セリフも少なく想像力を促してくる 余韻を残して終わるのも高得点でした。
すずめの戸締まり
劇場アニメは2022年11月11日公開。 小説 すずめの戸締まり は2022年8月24日 発売。 コミカライズ 2023年3月23日発売全3巻。 災害三部作と称される新海誠作品の三作目。 不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。 九州の町で暮らす高校生の岩戸 鈴芽は 「扉を探してる」という旅の青年宗像 草太に出会う。 彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で、謎の猫・ダイジンが現れる。 「すずめ すき」「おまえは じゃま」 ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと椅子に姿を変えられてしまう。 それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。 逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。 やがて、日本各地で次々に開き始める扉。 不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの”戸締まりの旅”が始まる。 岩戸 鈴芽(いわと すずめ) 宮崎県の静かな町で叔母の環と2人で暮らす17歳の女子高校生。 宗像 草太(むなかた そうた) 「閉じ師」として日本各地の扉を閉める為に旅をしている青年。すずめより4歳年上 『君の名は。』では彗星(隕石)、『天気の子』では異常気象による長雨。そして今作『すずめの戸締まり』では震災が描かれています。作品を重ねる毎に重くなっていきます。