原作は香月美夜氏のライトノベル。
「小説家になろう」で2013年9月から連載投稿され、
2017年3月に全5部677話で完結した。
本編全33巻+外伝1巻+短編集2巻 が出版されている。
鈴華による作画でコミカライズ 第一部完了、第二部が進行中。
第三部、第四部のコミカライズは、それぞれ別の漫画家が担当している。
原作は下記五部で構成されている。
第一部 兵士の娘
第二部 神殿の巫女見習い
第三部 領主の養女
第四部 貴族院の自称図書委員
第五部 女神の化身
アニメは
第1期 2019年10月から12月、第2期 2020年4月から6月、
第3期 2022年4月から6月に放映された。
上記原作の第二部までとなる。
「小説家になろう」掲載作品はとにかく長い。
当然読むのも大変ですが、物語は良く作りこまれていて
すらすら読めます。
しかし本編全33巻ですので、毎日1冊づつ読んでも1ヶ月以上かかります。
アニメも端折らなければ第8期位までかかりそうだ。
現代日本に暮らす本須麗乃(もとすうらの)は、
念願である図書館への就職が決まった日に本に埋もれて亡くなってしまう。
もっと多くの本を読みたかった、そんな未練を抱いた
彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての体を持っていた。
中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、幼なじみのルッツと共に
現代知識を駆使して本作りを目指す悪戦苦闘の日々が始まる。
アニメ版のサブタイトルは以下となる
雰囲気が伝わるでしょうか?
第1期
第一章 本のない世界
第二章 生活改善と石板
第三章 冬のできごと
第四章 初めての森と粘土板
第五章 洗礼式と不思議な熱
第六章 会合
第七章 不信感の芽生え
第八章 ルッツのマイン
第九章 ギルド長の孫娘
第十章 二度目の冬に向けて
第十一章 究極の選択と家族会議
第十二章 洗礼式と神の楽園
第十三章 巫女見習いという選択肢
第十四章 決着
第十四.五章 外伝第一章・ユストクスの下町潜入大作戦
外伝第二章・コリンナ様のお宅訪問
第2期
第十五章 神殿の巫女見習い
第十六章 青い衣と異なる常識
第十七章 与えるべきもの
第十八章 孤児院の大改革
第十九章 大掃除と星祭り
第二十章 ルッツの行く道
第二十一章 新しい側仕え
第二十二章 ヴィルマと子供用聖典
第二十三章 収穫祭のお留守番
第二十四章 騎士団からの要請
第二十五章 トロンベ討伐
第二十六章 夢の世界
第3期
第二十七章 冬の始まり
第二十八章 冬籠もりと今後の話
第二十九章 奉納式と春の訪れ
第三十章 祈念式
第三十一章 青色神官の贈り物と帰宅
第三十二章 神殿の捨て子と色作り
第三十三章 デリアとディルク
第三十四章 不穏な動き
第三十五章 黒いお守り
第三十六章 祝福
アニメ版の感想ですが、今一歩でした。
原作を逸脱している訳では無いのですが、物語の膨らませ方が巧くない。
深夜アニメとは思えない子供向け的作品になっている。
第八章 「ルッツのマイン」はマイン転生の秘密をルッツが糾弾するシーン
が有ります。
★ アニメ版では作画も軽く描かれ心理描写も甘い。
マインの心の声はもっと大人の口調にするべきと思う。
マイン『ルッツは私が消えちゃわなくていいの?本当のマインじゃないんだよ…?』
ルッツ「…いい。お前が消えても、マインは戻って来ないんだろ」
ルッツ「それに…一年前からずっとお前だったんなら…俺の知ってるマインって、ほとんどお前なんだよ」「だから…俺のマインは、お前でいいよ」
マインの心の声(ルッツの言葉に…私の心の奥で、何かがカチャリとはまった)
(それは目に見えない、小さな変化だけど…私にとっては大事な変化だった)
★ コミカライズでは マインの心の声は「モノローグ」として
分割されている。作画も角度を変えて心理描写が巧く処理されている。
感動的なシーンに思わず引き込まれてしまう。
ルッツの言葉に
わたしの心の奥底で
何かがカチャリと
はまった
それは目には見えない
小さな変化だったけど
わたしにとっては
大事な変化だった
★ 原作では
ルッツの言葉にわたしの心の奥底で何かがカチャリとはまった。
ふわふわしていたものがストンと落ち着いた。
それは、目には見えない小さな変化だったけれど、
わたしにとっては大事な変化だった。
第二十六章「夢の世界」は神官長に前世の記憶を覗かれる場面です。
コミカライズでは丁寧に描かれています、巧い。
重要なシーンですが、アニメ版では端折りすぎです。
原作は長いので省略はやむを得ないですが、
大事な場面の認識が甘く感じました。
今後に期待したいのですが、どうなるのでしょうか。