カテゴリー別アーカイブ: 04_絵本

恐竜のなぞ

最近の恐竜ブームにのって恐竜のかっこいい姿とか刺激的に描かれている。絵本としてはいかがなものかというものがある。この絵本も今時のブームに乗って発行されたものでしょうけど、子供が憧れる恐竜のかっこよさはかかれていなくて、土の中からどうやってでてきたとか地味に描かれている絵本です。でも文章は私が見てもわかりやすく、読んでいるうちに恐竜ってこんな風に発掘されたのだと、静かな雨が土に浸透していくように、絵本の文章が静かに知識となって浸透していくのがわかります。派手で攻撃的な恐竜の絵本より、地味だけどわかりやすいこっちの方が好感が持てます。

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たぬきのおつきみ

作:内田 麟太郎 絵:山本孝 出版社:岩崎書店 本体価格:1,200円 ISBN:426503487X 季節は秋、人間がつくった作物を少しだけわけてもらうたぬきさんたちがユーモラス。 「ええのう」「ええのう」「たまらんのう」がたぬきの様子がわかって笑えます。そして人間をつくったものをちょろまかせて、おじぞうさんのだんごもちょろまかして、それでもだんごそれぞれ1個づつ残しているのが笑えます。 姪っ子はたぬきの祭りで一緒にだんごを食べながら月をみたいといっていました。たぬきさんだけが月を愛でて我々人間は月を愛でるということはしなくなりました。でもこのたぬきのおつきみを秋に読ませながら、すすきをとってきて、おだんごつくって姪っ子を含む家族で月を愛でるのもいいものだなと思いました。

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きんいろのライオン

作:唯野元弘 絵:水野 ぷりん 出版社:鈴木出版 本体価格:1,100円 ISBN:4790251764 きんいろのライオンの表紙にひかれて読みました。インドの昔話がもとになっているのだけど、今の力は強いけど、悪友の誘いで悪い方にいってしまいがちな現代の若者にも当てはまりますね。青年期が体力が最高の時期です。そのため暴走しかちになります。このライオンも思慮深い仲間のライオンの指図を受けていたら,何年も生きれたはずなのに……と思ってしまいます。 それから絵が迫力あっていいですね。どのページも若いライオンが載っています。その横で悪にさそうやまいぬが載っています。姪っ子にも本を読ませながら、やまいぬは悪いね。やまいぬみたいな友達と付き合っちゃ駄目よ。姪っ子が成長するにしたがって、やまいぬに甘い誘いを受けないように、妹ママ、おばさんの私がしっかりしておかないといけないと思いました。

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新装 ぼくを探しに

作・絵:シェル・シルヴァスタイン 訳:倉橋 由美子 出版社:講談社 本体価格:1,500円 ISBN:406112983X 9歳のちびに読んであげたけどいまいち意味がわかっていないようでした。この絵本は絵は黒い太い線と完全な丸じゃないぼくがかけらを探しにでかけるだけの話かと思ったら、いろいろ考えていたら青年期にかかる人なら一度は迷うことのある自分探しの絵本だったのです。私も若い頃青年期にユング派で有名な河合先生の著書にはまり、かなり心の深いところまで自分探しをした経験があります。いくら探しても探しても自分があやふやでどれが本当の自分、絵本で言うところのかけらですね、わからなくなったこともあります。結局10年かけて見出した言葉は自分探しをして、どんなぶさいくでもどんなになっていても泣いていてもはじまらない。自分は自分、まあ悪い癖はいろいろあるけど、それも自分で汚いも綺麗も不細工も可愛いもぜんぶひっくるめて自分だからもう仕方がないじゃないのということでした。 青年期に読んだらいい絵本だと思いました。

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かえるとカレーライス

作・絵:長 新太 出版社:福音館書店 本体価格:743円 ISBN:4834013510 野原に池があってかえるがすんでいるのはまあ普通。ところが長先生にかかったら、山がごはんで,山から流れ出る溶岩がカレーなのですよ。非常に不思議。大人ならそれは変だよ~と思ってしまうのですが、子供の純な心はそれを簡単に受け入れてしまうのですよね。最初かえるが「ケロケロケロ」と鳴いていたのに最後で、「カレカレカレー」には笑っちゃいます。姪っ子が今日はカレーないいなといっています。子供って絵本読んですぐ影響されるのですね。良質ないい絵本しか見せられないです。

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おさるはおさる

作・絵:いとう ひろし 出版社:講談社 本体価格:1,100円 ISBN: 406197825X 南の島にいきたくなりました。南の島にはおさるがいっぱい。どれも同じようなおさるでみんないっしょでだれかだれかわからなくなる。そんな呑気な南のおさるの島、でもね、主人公の耳にカニがついたことから変化がでます。みんなと違って、もしこのままカニが耳から離れなかったらどうしようと悩みます。こざるだけじゃなく、人間のこどもも大人も人とは違うところが何箇所かあって悩んでいるのじゃないかな。でも大丈夫、おさるのこどものおじいちゃんにきいたら同じようなことがあったのだって、そのうえのおさるもあって、そのうえのおさるもあって、気にしなくなったらカニはいなくなった。(じっさいは気にしなくなったら気にならなくなっただけかもね)

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びっくりたんじょうび

作・絵:舟崎 克彦 出版社:理論社 本体価格:854円 ISBN: 4652002181 舟崎 克彦先生の本は「もりのなんとかやさんシリーズ」から読み始めました。姪っ子が何気なしに読んだのが、ポッケはべんりやくんシリーズでした。 一緒に住んでいるおじいさんが行方不明になって、ポッケくんはいろいろ探すのですが、誰もいないミステリアスな展開にどきどきです。でもこの題名なんとかならなかったものでしょうか。この題名でなんとなく落ちわかってしまいます。もう少し題名に考えて欲しかったです。

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3びきのかわいいオオカミ

作:ユージーン・トリビザス 絵:ヘレン・オクセンバリー 訳:こだまともこ 出版社:冨山房 本体価格:1,400円 ISBN: 4572003335 題名から3びきのこぶたの逆パロディだとはわかっていて、どんな話だろうと期待して読んだらあんまりなことに、家が壊されるところでは姪っ子とげらげら笑ってしまいました。 本を読み終わった後、レンガのうちはどうやって壊された? ときくとハンマー、以下同文でコンクリートは電気ドリル、そして最後鉄板の家はダイナマイト!と笑いながら答えました。 でもこの話って、元ネタのこぶたは正直に強いものには負けない家をつくるナマケモノか働き者かを描いた物語だったのに対して、このおおかみたちは家をどんなに強化にしてもより強いものによって壊される話なのですよね。これって今の世界情勢に似ていませんか? 最後は花のソフトな面でぶたを癒してめでたしめでたし。世界が平和になりますように祈ります。

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よるくま クリスマスのまえのよる

作・絵:酒井 駒子 出版社:白泉社 本体価格:1,000円 ISBN: 4592760891 酒井先生の「よるくま」のクリスマスヴァージョンだと思いました。「よるくま」では母親に子供が{よるくま}のおかあさんさがしのことを語っているのだけど、本当は母親がどこかにいっちゃった不安な子供の心を{よるくま}に同調させてファンタジー風に料理しているのだと思いました。本当はそんな深読みせずに楽しく読むのが王道なのですけどね。ついつい癖で深読みしてしてしまいます。 さて今回の「よるくま クリスマスのまえのよる」ですが、昼間男の子がおかあさんにこっぴどく怒られたのでしょう。それで悪い子にはさんたさんこないよでもいったのじゃないかな。前回{よるくま}がきて、{よるくま}がおかあさんのもとに帰れたことで安心した子供の心が、今回おかあさんに怒られたことで不安で心の中のよるくまの復活となったのでしょう。よるくまの不安は子供の不安、そして今回もよるくまがおかあさんにあえて、クリスマスの朝目覚めるとプレゼントが置かれているのを見て子供が安心するお話です。

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子うさぎましろのお話

作:佐々木たづ 絵:三好 碩也 出版社:ポプラ社 本体価格:1,000円 ISBN: 4591005305 大人や子供みんな待ち望んでいるのがクリスマス。そんなクリスマスのちょっと心が痛くなるけど、ちょっとほっとするクリスマスには最適な絵本です。 子うさぎましろは真っ白い子うさぎ、クリスマスの日に最初は白うさぎで二回目はサンタのおじいさんをあざむいて黒いうさぎになってクリスマスのプレゼントをもらいます。こういう子供っていますよね。プレゼントが欲しくて違う格好して2度もらっちゃう子。でも真黒なのでおかあさんにもわからないと思ったり、サンタのおじいさんに悪いことをしたと後悔するのですよね。その後悔が深かった分、許されてもとの白いうさぎになるのですよね。そしてラストの想像するだけで美しいなという情景に流れ込む。。。昭和45年わたしは4歳 こんな昔に作られた絵本なのに古さや時代を感じさせない。よい絵本、絵本ばかりではなくいくら古くなっても時代を超えて読みつがれていく本って良書ですよね。わたしはそんな良書ばかりとめぐりあいたいです。

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