カテゴリー別アーカイブ: 04_絵本

クリスマスおめでとう

作・絵:ひぐちみちこ 出版社:こぐま社 本体価格:1,200円 ISBN: 4772101438 クリスマスってサンタさんがプレゼントをくばって、ケーキ食べる日だと思っていたのに、イエス様の誕生日ということは知識として知っていたけど、この絵本を読んでみて再発見しました。 イエス様のお話をしているのに、宗教にありがちな押しつけがましさがなくて、すうっと心の中にはいってくる良本です。これだったら2~3歳の小さい幼児が読んでも絵がかわいらしいから受けると思います。また大人用には、これでは大きすぎるのでポストカード大の大きさにして恋人にクリスマスプレゼントと一緒に送っても相手は喜ぶと思います。 貼り絵も素敵です。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

マドレーヌのクリスマス

作・絵:ルドウィッヒ・ベーメルマンス 訳:江國 香織 出版社:BL出版 本体価格:1,200円 ISBN:4892387797 マドレーヌシリーズ面白いです。今回もみんな風邪をひいて(ねずみでさえ風邪をひく!)いるのにマドレーヌだけが元気!! みんなの看病してあげて、頭にははちまき(向こうの国ではどういうのだろう)してハッスルハッスル。そんなときに絨毯売りがきて、ここらあたりから、クリスマスに絨毯売り? どうなるのだろうと興味をそそられます。そして絨毯売りに優しくしてあげて、絨毯売りが魔術師ってクリスマスと関係あるの? それでも面白いのだよね。でもちょっと疑問が、クリスマスの日でも自分の家に帰られない子供たちってどうなの? これからのマドレーヌシリーズでじょじょにわかってくる謎かもしれませんね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

ウェン王子とトラ

作・絵:チェン・ジャンホン 訳:平岡 敦 出版社:徳間書店 本体価格:1,900円 ISBN:4198623538 大きめの絵本ですが、母虎を描こうとすればこれぐらいの大きさにしないと迫力でなかったのでしょう。子供を失った母虎が人間に復讐することしかできなかった悲しさがでています。人間の母親でも子供を失ったら同じように嘆き悲しむでしょう。その悲しさが前半虎の表情から出ています。そしてウェン王子を差し出してから母性がよみがえり、ここのところ感動物です。虎のすみかの美しさは白眉です。 いい絵本にめぐりあったと思います。2007年と比較的新しい絵本ですが、良い本なので長く読み継がれて10年も20年もたっても読まれて、絵本の古典となるような予感がします。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

かあさんになったあーちゃん

作:ねじめ正一 絵:長野 ヒデ子 出版社:偕成社 本体価格:1,200円 ISBN:4033307605 姪っ子(小学校2年生8歳)の国語の教科書にぜひ読んで欲しい絵本の紹介に書かれていました。絵本ナビのレビューで女の子が化粧をして、あたりをふらふらする話なんて、ワルの姪っ子が真似したら大変なことになると読ませませんでしたが、みんな読んでるだから読んでというのでしかたがなく、手にいれました。すると想像したものとは別物でした。確かに女の子は化粧するのですが、おかあさんの真似をするだけで、おかあさんになった気持ちで掃除したり洗濯したりするのがいじらしいのです。そして外に出て迷子になり…やがて…ハッピーエンドに終わります。この年頃のおかあさんになりたい女の子の心情がよくわかるいい絵本でした。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

まりーちゃんのくりすます

作・絵:フランソワーズ 訳:与田 凖一 出版社:岩波書店 本体価格:640円 ISBN:4001151154 発行日が1975年だというのに古さを感じさせない良い本です。9歳の姪っ子にクリスマス関連の本を読みたいといったので図書館の人に尋ねたら書庫から持ってきてくれました。 まりーちゃんの喜び、ぱたぽんの憂いが交互に入って、文章のメリハリがついています。 姪っ子は絵本を読みながら、まりーちゃんの声とぱたぽんの声を変えながら笑いながら呼んでいました。また絵も愛らしくて心が暖炉のそばで寝ているような暖かさを感じることができます。 そして最後はまりーちゃんもぱたぽんも幸せなくりすますが訪れてよかったです。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

わたしのおとうと

作:あまん きみこ 絵:永井泰子 出版社:学研 本体価格:1,200円 ISBN:4052028244 兄弟姉妹がいるなら、どこの家でもありそうなお話です。でもそれをなかなか言葉にするのが難しい。おとうとは小学校にかよっているおねえちゃんをきりんやうさぎのように待っている。おねえちゃんのことが大好きなのだよね。それでおねえちゃんはそんなおとうとをちょっともてあまし気味、あるあるこういうの私と妹の間でもありました。私を慕って妹がやってくる。でも3つ年上の私の真似してもなかなかうまくできなくて、失敗してしまう。だれでもこういう経験があると思います。そんなときある事件が起こって。。。 兄弟姉妹がいるってことは空気のように感じないけど、幸せなのだなァって最後で心優しくなります。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

うさぎ小学校のえんそく

作:アルベルト・ジクストゥス 絵:リヒャルト・ハインリヒ 訳:はたさわ ゆうこ 出版社:徳間書店 本体価格:1,300円 ISBN:419862433X 80年もかかれたドイツの絵本だけあって、いい意味で重い感じがしますね。重厚というか年のかさなった重さがあります。 話も通知簿を持って帰った後に(成績のいいこはいいけど悪いこは困る)えんそくというのもちょっと変わっています。それで今なら、小学校の遠足といえばバスや列車の旅だけど、歩いていくってドイツらしさと時代を感じますね。最後のページで子うさぎたちはどんな夢を見ているのでしょうか。子うさぎの寝顔がいいです。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

サンタさんありがとう

作・絵:長尾玲子 出版社:福音館書店 本体価格:1,000円 ISBN:4834015637 全ページ刺繍、それが優しくて暖かみがあっていいんですよね。この1冊の絵本をつくるためにどれだけの労力がいったのかわからないけどすごいと思います。 物語もGOOD、しんちゃんがくまさんが欲しいとサンタさんにお願いするのです。そしてサンタさんお手製のくまさんをつくるのですが。。。くまさんとサンタさんも当然刺繍、その動作動作が可愛いのですよね。 クリスマスに関係するならなんでも書けばいいという絵本もありますが、この絵本をクリスマスの雰囲気を感じつつ、淡雪のようにすうっと心の中にはいっていく良本です。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

サンタおじさんのいねむり

作:ルイーズ・ファチオ 絵:柿本 幸造 訳:前田三恵子 出版社:偕成社 本体価格:1,000円 ISBN:4033041702 サンタのおくさんから、サンドイッチとコーヒーを飲んだら眠たくなって寝てしまうから、飲み食いは駄目ですよと言われているにも関わらず、飲んで食べてしまったサンタさん、当然寝てしまいます。こういうのが冒頭からくるんのですよね。どうなるかと思ったら・・・表紙にヒントが描かれています。この物語のサンタさんは実に人間っぽいサンタさんです。姪っ子にも眠る前に読んであげたのですが、私も動物たちと一緒に配ってあげる。そのかわり私のものを直接もらうのだって、ちゃっかりしています。 配り終わった後の動物たちとサンタさんの交流も心が暖かくなっていいですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

サンタさんのいちにち

作・絵:長尾玲子 出版社:福音館書店 本体価格:571円 ISBN:4834013383 『クリスマス・イブのおはなし』3部作の一つです。他に『あっちゃんとゆびにんぎょう』『100こめのクリスマス・ケーキ』がありますから、この2冊を読むと話のつながりがわかって楽しくて暖かい気持ちで読むことができます。 サンタさんってクリスマス・イブの日だけ起きているの? そしていろんな子供にクリスマスのプレゼントをおくって大変そう。でもしっかりものの美脚のトナカイさんがついているから大丈夫だね。さいごはあっちゃんのケーキを食べて、メリークリスマス。刺繍の絵が優しくて、長尾玲子さんの絵本好きです。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。