月別アーカイブ: 10月 2009

飼育係長

作・絵:よしながこうたく 出版社:長崎出版 本体価格:1,500円 ISBN:4860952278 表紙からしておかしいです。にわとりはぱたぱた空を飛んでいるし、ひよこもどきは何やら不気味。うさぎ、うりぼう、かめ、ひつじと動物園で触れ合うことのできる動物たち総出演です。そして中身も表紙に負けずときどき可愛くて不気味な生き物がちょろちょろと・・・。さて本題にはいりますね。動物園にいってたまたまリュックサックの中にはいっていた動物を飼いだすのですが、餌だけたくさんあげて大丈夫かなぁと思ったら思ったとおりでした。動物園の園長、飼育係りのおじさんに叱られても素直に謝るところがいいですね。いまどきの子供にはない素直さです。まさお飼育係長もできれば将来動物園の飼育係りになれればいいと思います。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

給食番長

作・絵:よしながこうたく 出版社:長崎出版 本体価格:1,500円 ISBN:4860951921 給食番長というものだから、学級委員みたいに残さず食べるように指示するちょっとうとおしい優等生の子供かと思ったら、その逆でした。嫌いな食物は嫌い。校庭で場所とりのために嫌いなものはみんな残すのだ! という反対の意味の給食番長でした。 だから1年2組の給食はみんな残している。そこで給食のおばさんたちは。。。 昔懐かしい昭和の紙芝居(ちょっと違うかな)劇画風の絵は迫力満点、洗練されてなくてもいいのです。泥くさくてもいいのです。内容を読むとびしばし心に響いてきます。 個人的にはこういった本も好きですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

注文の多い料理店

作:宮沢賢治 絵:和田 誠 出版社:岩崎書店 本体価格:1,000円 ISBN:4265071023 賢治の話でも銀鉄に続いて読まれる方が多いのがこの本じゃないかなぁ。遊びで狩猟をやり、地位や名誉のあると思われる二人が料理を食べようとしていろいろ注文つけられる。 ところが…このところがのところが痛快ですね。普段人間界ではえらそうにしていても身を守るものがなければ何もできない。あまりにも有名な本でいろんな人が何度も何度も読んでいるけれど、この二人の紳士の真面目な滑稽さをみてはどきどきわくわくするのですよね。 注文の多い料理店の挿絵画家いろいろありますが、和田誠先生のが一番とっつきやすいですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

シンデレラ

作:シャルル・ペロー 絵:東 逸子 訳:天沢 退二郎 出版社:三起商行(ミキハウス) 本体価格:1,800円 ISBN:4895882071 子供には青い服をきたディズニーのシンデレラだけがシンデレラだとは思わせたくないのでミキハウス発行の正統派シンデレラを読んできませました。 東逸子先生の落ち着いたそれでいて綺麗な絵に見とれ、天沢先生の訳で、より心を揺さぶり、読むにはちょっと長い絵本でしたが、子供は目をきらきらさせて聞いていました。 かぼちゃやねずみ、とかげを出して、立派な馬車や馬や御者にするところで、仙女と名づけ親の二種類がでてくるので子供はちょっとわかりにくそうで、仙女と名づけ親はどういう関係と聞いていました。 購入するのならこういう良本をお勧めしますね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

ケーキやさんのゆうれい

作:ジャクリーン K.オグバーン 絵:マージョリー・プライスマン 訳:福本 友美子 出版社:フレーベル館 本体価格:1,300円 ISBN:4577034492 ケーキとゆうれい? この2つの変な組み合わせに興味を持ち読んでみることにしました。 街一番いや国一番といわれたケーキ作りの名人は3ページ目で死んでしまうしどうなることだろうと思いました。その後ケーキ職人がはいるけど、ゆうれいに追い出されてどうなることか……。でもねゆうれいとなったコーラ・リーのケーキをはじめ、追い出されたケーキ職人のケーキも美味しそうに思えるのだけどね。そしてしんうち登場これまた美味しそうなケーキを焼くのですよね。でも美味しいだけじゃ足らなかったのだよね。寂しさに対する優しさがかぎだったのです。 読んだ後でケーキ食べたくなった。それもとびきり美味しいケーキ。コーラ・リーとアニーのつくった優しさケーキ食べたいっ。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

紳士とオバケ氏

作:たかどの ほうこ 絵:飯野 和好 出版社:フレーベル館 本体価格:1,300円 ISBN:4577022311 まじめな紳士 マジヒコ氏 12時きっちりに寝るから深夜12時以降にあらわれるオバケ氏にあわなかったのだね。わたしなぞ深夜1時2時に寝るのが普通だからオバケ氏の入り込む余地はないわね。マジヒコ氏そっくりのオバケ氏がでてもそんなに怖くない。ハリウッドで作るオバケっていったら人に悪意を持っている凶悪なものなのにね。この絵本(絵本と児童書の間ぐらいの本だね)はプカンプカンと擬音語を出してぜんぜんこわくない。 それに物語のラストに向かって、「王子と乞食」、「ジキル博士とハイド氏」などいろんな伏線だしていますね。ラストは絵本を読んでからのお楽しみにしていてくださいな。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

ぎょうれつのできるパンやさん

作・絵:ふくざわ ゆみこ 出版社:教育画劇 本体価格:1,300円 ISBN:4774610569 姪っ子8歳の感想 わたしもふっくらおじさんのパンが食べたいなあ-と思いました どうぶつたちだけたべてずるいずるいとおもいました 動物からのおかえしもいいなあ-とおもいました その食材で新しいパンを考えるコックさんもすてきでした そのパンもとびっきりおいしそうでした 本当にこんなパンやがあったらいいなあと思いました ******************************* 4*歳おばさんの感想 先に絵本ナビで姪っ子が好みそうな絵本をリサーチ、ぎょうれつのできるパンやさんに姪っ子大喜び。喜びすぎて私も感想を書くといって大騒ぎしました。 全体に茶色味を帯びたパン色が食欲をそそります。 最初人のいるところから遠い遠いところに店を建てても大丈夫かなと思ったけど、動物たちのクチコミでだんだん食べにくる客の範囲が広がっていくと頃は愉快で、ははぁこういう展開になるんだと感心しました。それにお金の持っていない動物たちは自分たちが渡せる果実とかミルクで代金にして、作られるパンも広がって楽しいです。こういう良本をどんどん姪っ子に読ませたいですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

マドレーヌとどうぶつたち

作・絵:ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ 訳:江國 香織 出版社:BL出版 本体価格:1,000円 ISBN:4776401959 姪っ子8歳の感想 これはおとぎ話みたいにちょっとかわいいお話でした マドレ-ヌはどうぶつにとってもやさしいんだなあ- と思いました でも そのつぎ あのこわいとらに合って マドレ-ヌはあまりにもおどろいたのでしょうか ただいじわるを言っているだけなのでしょうか そのいじわるを言われる とらさんがかわいそうです マドレ-ヌは他のどうぶつにはやさしいのになぜこんな ことをしたの?ってますますなぞです これってただのエコヒイキだとわたしは思います ******************************* 4*歳おばさんの感想 姪っ子が私も読書感想文を書きたいといって書かせているのですが、書き終わった後、虎に対してだけマドレーヌちゃんが冷たい態度をとったのが可哀想と感じた姪っ子の感性に大人では感じることのないものを見た思いがします。マドレーヌちゃんは虎をみんなが怖がるからふーんといって大人は納得してしまうかもしれないけど、子供の感性でとらでさえも仲良くできるという選択肢もあるのだと驚きました。 本は小さい子供が持っても大丈夫なぐらい頑丈です。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。