日別アーカイブ: 2010年3月17日

えんふねにのって

作・絵:東 力 出版社:ビリケン出版 本体価格:1,600円 ISBN:4939029387 えんふねとは川のそばのようちえんまで乗せてくれる船のことです。絵を見ているだけで初夏のすがすがしいみどりのなかで、気持ちよく船に乗っているのを感じることができます。ようちえんまで乗せて行ってくれる船ってないはずなのですが、絵が暖かく(作者が子供たちを愛しているからなのでしょうね)本当にえんふねがあってもおかしくないと思えるような物語の進み方です。日本人が持っている理想の原風景みたいなものがあるのでしょうね。 さて物語ですが、ようちえんにいくまきちゃんはえんふねに乗ってようちえんまでいくのですが、アクシデントが。。。降りて歩いて行くのかなと思っていたら、空飛んだ!!! (これにもわけあり)9歳になる姪っ子が空飛んでいるよとびっくりしていました。 ようちえんにはいる子供へのプレゼントにもいいかもしれませんね。

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ふしぎなキャンディーやさん

作・絵:宮西 達也 出版社:金の星社 本体価格:1,200円 ISBN:4323033613 小学2年生の姪っ子の夏の読書感想文(課題図書)にでていたので、ティラノサウルスシリーズで有名なみやにしたつやさんの絵本だった面白いだろうと買いました。 ティラノシリーズではほろりと泣かせてくれるので今度も泣けるのかなと思ったら、最後までわははははのお話でした。でもこの魔法のキャンディーって夢がありますね。小さい頃手塚先生のメルモちゃんでも魔法のキャンディーでとっても魅力的だったし、可哀想アニメNo1の火垂るの墓でセツコが持っていたサクマキャンディーが象徴的に書かれていました。子供にも大人にも色とりどりのキャンディーといったら何かに変身できるのじゃないか、幼い頃のセピア色思い出といったものを夢見ることもありますね。 さて今回もぶたくんは赤いキャンディーを食べて、他の動物を脅かします。悪いことをしちゃあ駄目だよ。だからおおかみ君に連れられて怖い思いするのだよと学校の教育的雰囲気もありますが、このさい無視しましょう。おおかみの大群の中で困っているぶたくんを見てどう思うかがポイントですね。そして白いキャンディーを食べてラストへ……いつもの宮西作品よりも落ちが弱いかなと思います。私的にはラスト白いキャンディーの効果が薄れた後、ぶたくんとおおかみくんの関係がどうなるか、本当の窮地に陥ったぶたくんの運命を意地の悪い考え方をしてしまいますね。

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