月別アーカイブ: 7月 2010

桂三枝の落語絵本シリーズ(7) さよなら動物園

作:桂三枝 絵:黒田 征太郎 出版社:アートン 本体価格:1,500円 ISBN:4861930448   桂三枝先生の落語絵本シリーズは環境をテーマにしていて、小さい子供さんはわかりにくいのじゃないかなと思います。読ますから環境がそろそろわかってきた9歳、10歳の子どもたちがいいんじゃないかなと思います。 舞台は閉鎖される前の動物園、情報仕入れ係りのチンパンジーがゴリラの関西弁で話かけてきてきます。深刻な話なのだけど、2頭が関西弁で話すので少しは場を和らげる効果はあったのでしょう。チンパンジーとゴリラの会話はむねをちくちくさします。そして決定的なのが、大文字に書かれている「人間のオモチャみたいじゃないですか」確かに私たちは動物の考えが言葉ではわかりません。動物園にいるのは他の国で捕獲した動物を飼育しています。もともとは野生だったものを研究のため子供に喜ばすためとつれてきています。 「人間のオモチャ」となっていますね。でもそれをどうすることもできないのですよね。  どうしたらいいでしょう。今後何回か姪っ子とお話して回答ができたいいなと思います。  シリアスな絵本だったけど、最後のおちもぴりりと効いているものの笑えます。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

じぶんの木

作: 最上一平  絵: 松成 真理子  出版社: 岩崎書店 本体価格:1,300円  ISBN:4265070280 むねにじーんとくるお話ですね。人には老いがきて病気になって死んでいく。それを絵本にすればこんなふうになっていくのですね。わたるのひいじいちゃんの伝じいも自然の摂理にはかなわない。でもじぶんの木というのがあれば、なんらかの救いがある気がしました。伝じいとわたるのような関係があったなら、親子で惨殺といったおぞましい事件がなくなるのにね。わたしもじぶんの木は一生探せないかもしれないけど、じぶんの木にまけないように頑張りたいです。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

桂三枝の落語絵本シリーズ(1) 美しく青き道頓堀川

作: 桂三枝 絵:黒田 征太郎 出版社:アートン  本体価格:1,500円 ISBN: 4861930111   題名は美しく青きドナウをもじってつけられたものですね。この道頓堀川には阪神が優勝したときには人間がふってくるわ白い服をきたファーストフードのおじさんはふってくるは自転車は川底に沈んでいるわで、汚れた川のイメージしかありません。そこにカメがすんでいていろいろ環境批判や皮肉をいうのですが、最後には川が綺麗になっているのですよね。その前に大きなおちがあります。私たちはこの大きなおちになることなく、いろいろな魚やかめが普通にすめる川にしたいですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

デパートいきタイ

作・絵:長野 ヒデ子 出版社:童心社 本体価格:1,300円 ISBN: 4494005703  なんでも好奇心をもっているせとうちたいこさん今回はデパートにやってきました。○○たーい○○たーい。たいこさん探すのは姪っ子と同じぐらいでしたが、一度読み終わってから黄色のシャツきて、緑のずぼんをはいている男の子はどこと聞いたら、姪っ子すばやく探してくれました。さすが小学4年生小さい頃と違って探すのも早いねといったら、得意そうに笑っていました。他にもいろいろ探しあいっこをしてたのしみました。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

いのちのおはなし

作:日野原重明 絵:村上 康成 出版社: 講談社 本体価格:1,300円 ISBN: 4062137933 10歳の姪っ子に読んであげた絵本です。10歳の子どもたちの教室に95歳の日野原先生がいのちとはという簡単なようでいて難しい問題を子どもたちにお話します。最初に聴診器で心臓の音を聞かせて、自分たちそれぞれが生きていることを教えていのちとはとお話します。10歳の姪っ子は話の内容はわかったかどうかわかりませんが、わたし自身生きづらい人生を送ってきただけにこの絵本を読んだ後心地よさというかあります。 100年前に生きていた人は死んでいて、100年後に生きてはずの人はいなくて、今現在地球の上に立って心臓が動いている、息をしている、歩いている、今の瞬間を生きていることこそがいのちなのだなと思いました。 恥ずかしながら日野原先生今まで知らなかったので、子どもの絵本でこれだけ感動できるのなら、大人向けに書かれた本ならもっと感動するだろうと思って日野原先生の著書を読みたいです。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。

はるをさがしに

作・絵:亀岡 亜希子 出版社:文溪堂 本体価格:1,500円 ISBN: 4894233886  春になりオコジョのタッチイがくまさんを起こそうとするけど、あたりはまだ雪でなかなかくまさんは起きません。タッチイは自分でできる範囲のことでがんばるけど。。。心が暖かくなる話ですね。タッチイのくまさんを思う優しさ。そしてじょじょに冬から春にかわっていく風景。タッチイの身体の色の変化もこの話の重要ポイントです。  それにもう一つ、この絵本で気に入ったものはパステルで描かれたものですね。公民館活動で油絵教室というのがあって、参加していたした。だけど、べたべたした油絵よりもパステルの方が私にあっていたのでずっとパステルで描いていました。その同じパステルで、タッチイが花を持っている絵をみて、とっても好き。私もこういう絵描きたかったなぁと思いました。  この作品のポストカードがあれば欲しいですね。

カテゴリー: 04_絵本 | コメントは受け付けていません。