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メタ情報
月別アーカイブ: 8月 2010
牛女
牛女 作: 小川 未明 絵: 高野玲子 出版社: 偕成社 本体価格: \1,600 ISBN: 4039637003 牛女ってけっこう重い話だなと思いました。今では差別語として使われている言葉を扱っているし牛女という名前のイメージからして、なんとなく土俗性というか土地と切っても離れないものがある。牛女は最初の数ページで死んでしまう。だけどもその数ページで子どもをどれぐらい可愛がっていたか、またこの二人はどんな生活をしたか、言葉には書かれていないけどわかるような気がする。 子供は村人に育てられながらも幸せであったか? 答えはいいえであろう。幸せであったな雪山に見える牛女の影を慕うはずはない。そして村を飛び出し、その後、出世して帰ってくるが、村でりんごを虫にやられてしまう。ここでたたりだと言われる土俗的である。 母親の霊を慰めることで、死者に対する土俗性を発揮しています。最後は息子は裕福になり幸せになれるが土地とは切り離せない百姓である。
カテゴリー: 04_絵本
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おきなぐさ・いちょうの実
おきなぐさ・いちょうの実 作: 宮沢 賢治 絵: たかしたかこ 出版社: 偕成社 本体価格: \1,600 ISBN: 4039635000 賢治は凄いと思いました。銀河鉄道の夜でもそうだけど物語にどこか死の予兆をいれながら、物語を哀しいようで澄明な文章で書いていると思いました。 このおきなぐさ・いちょうの実もそうです。 おきなぐさは花になっている間の表現は素晴らしいです。「まるで燃えあがってまっ赤な時もあります」って普通の作家だとここまで書けないと思います。賢治の心の奥には美しい無意識という井戸があって、それを壊れさせないように、詩や童話の物語に注ぎ込んでいるのだと思います。 いちょうの実も、いちょうのおっかさんから離れるいちょうの子供たちの心情を書いています。でもどこか哀しいような嬉しいような期待と不安と死の予兆みたいなものを感じるのですよね。 賢治は私の大好きな作家で、美しくて哀しくて笑いたいのだけど泣いてしまうような物語が多いので、小学生の低学年ではまだこの感覚わからないのだと思います。上級生になってから一人で読んだら賢治のよさがわかると思います。
カテゴリー: 04_絵本
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セロ弾きのゴーシュ
セロ弾きのゴーシュ 作: 宮沢 賢治 絵: 赤羽 末吉 出版社: 偕成社 本体価格: \2,000 ISBN: 4039634608 賢治の話はどれも好きですが、音楽(ピアノ)を習っている姪っ子にはこの絵本が喜ぶだろうと思って、寝る前に読んであげました。途中まで読んでは眠り、途中まで読んでは眠り、全部の話が完結するまで3日もかかりました。 最初聞きにきた猫にはとってもひどいことをして、かっこうには少し悪いことをして、たぬきには普通で、最後のねずみにはパンまでやっている。この順番が反対だったら意地の悪い物語になったでしょうが、悪い→優しいで正解。ゴーシュが動物たちとどうかかわるかで、ゴーシュの優しさを感じます。そしてゴーシュは動物たちに音楽を教えているようで実は動物たちから音楽を教わっていたのかもしれませんね。 最後のページで、その場にいないかっこうに謝るところでなんともいえない気持ちいい余韻が残ります。
カテゴリー: 04_絵本
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