月別アーカイブ: 10月 2010

シニガミさん

シニガミさん 作・絵: 宮西 達也 出版社: えほんの杜 税込価格: \1,000 (本体価格:\952) 発行日: 2010年9月 ISBN: 9784904188095 シニガミさんというから落語のシニガミさんかと思ったら宮西先生のシニガミだったのね。宮西先生の持ち札にぶたとおおかみの話と赤い実を食べるティラノザウルスの話があります。 今回はぶたとおおかみで・・・ 最初、病気のぶたが倒れていて、家に持ち帰ったおおかみはぶたを食べて、病気が移って二匹とも死ぬとシニガミさんは思っていました。おおかみはぶたを看病して励ましました。 シニガミさんは予定が狂ったぞ。まあいいかって見ていたことでしょう。でも最初食べるつもりが2人に友情が芽生えて(ここらあたり狼と山羊の別の作品を思い出しますね)ぶたが弱気になったら「バカーーーーーーー」このページには圧巻されます。 ティラノザウルスは赤い実、おおかみがぶたに病気がよくなるものは赤い花、同じ食べる食べられるものでも、宮西先生の手にかかるとこういう話になるのですね。 シニガミさん、もう二人のところにはこないでねと思いました。

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いわたくんちのおばあちゃん

いわたくんちのおばあちゃん 作: 天野夏美 絵: はまのゆか 出版社: 主婦の友社 税込価格: \1,575 (本体価格:\1,500) 発行日: 2006年08月 ISBN: 9784072533048 いわたくんちのおばあちゃんは写真をとるのを「いやーよ」と言って撮りません。かわったおばあさんだねという姪っ子が言います。私は黙ってこれから声をひそめて読みます。 もうちょっと広島から疎開するのが早かったら、みんな大丈夫だったのにと姪っ子は言います。 いわたくんちのおばあちゃんに残されたものって家族全員の記念写真だけだったのですね。最後のページの写真が載っているから、この物語は創作じゃなく、実際にあったことだと思います。実際にあったこととわかってより身近に戦争を感じました。

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縫製人間ヌイグルマー

縫製人間ヌイグルマー 著者 大槻 ケンヂ 出版社 角川文庫(文庫本) 税込価格 860円 (本体価格819円) 発行日2010年8月 めちゃくちゃやがな、物語としての文書作法からぶっ飛んでいます。こうであるといった文書の基本がぐちゃぐちゃ、作者の思いがいたるところにでていて、スーパーマンのぱくりとか、死霊の盆踊りまででてくる。ぱくり、残虐、スプラッター、そして涙がでてくる。作者が楽しんで書いているから、こっちまで楽しんで読める。 最近年とって物語が読むのが遅くなった私でも次はどんな笑いを出してくれるだろうと期待して2日で読み切ってしまった。 いたるところに隠し技で昭和の懐かしいキャラクターの名前がでてくるのが嬉しい。久しぶりに読んだ楽しい物語でした。

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