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からすたろう

からすたろう 作・絵: 八島 太郎 出版社: 偕成社 税込価格: \1,890 (本体価格:\1,800) 発行日: 1979年5月 ISBN: 9784039600400 この話は今でも通じるお話ですね。同じように学校に行く子どもにも個性があります。この主人公は、学歴重点主義の学校教育の中でははみ出しています。でも、何もしていないということはないのです。ただの天井を飽きることなく見つめたり、窓の外を見つめたり、いろいろ退屈することなく眺めている子どもでした。そんな主人公にも、いそべ先生に出会ってからかわりました。6年生のとき、いそべ先生にあわなかったら「とんま」なまま卒業していたでしょう。主人公の才能?(能力?)何だろう? 自然を観察する力を見て、感心します。そして作者はこのページを描きたかったに違いない。カラスの鳴きまねをするところ、主人公が真似るカラスのいろいろな行動の声が、無音であるはずの絵本から聞こえてくるような迫力を持って迫ってきます。6年間「とんま」だと思われていた主人公がからすたろうと呼ばれる瞬間です。感動しました。

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