月別アーカイブ: 6月 2011

気のいい火山弾

気のいい火山弾 作: 宮沢 賢治 絵: 田中 清代 出版社: 三起商行(ミキハウス) 税込価格: ¥1,575 (本体価格:¥1,500) 発行日: 2010年10月 ISBN: 9784895881234 最初大人の私が読んで賢治らしいいい話だなと思いました。ベコ石はみんなから馬鹿にされても、決して怒らない。蚊から馬鹿にされても、最後にはベコ石の上にいる苔までもが馬鹿にしても怒らない。賢治の気持ちが穏やかなときに書いたものじゃないかな。ちょっと賢治の「アメニモマケズ」に根の方でひっついているのかもと思います。穏やかな本だけども、カタルシスがあるかどうか複雑ですね。ベコ石はその形状から珍しい石として、イギリスの大英博物館の展示物にも負けないぐらいの珍しいと石として、偉い学者さんが連れていくのですが、見出されて立身出世して、人間の好奇の目にさらされるのかいいのか、ただのベコ石としてみんなから馬鹿にされても穏やかな日常を暮らしていた方が幸せなのか・・・複雑ですね。

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ぶたのたね 追加

ぶたのたね 追加 「ぶたのたね」には追加で「またぶたのたね」、「またまたぶたのたね」という続編があります。こちらも追加で図書館から借りてきたのですが、本が違ったらちょっとは趣向をかえるかと思ったら、ぶたのたねを植えてぶたが実って、ぶたが逃げ出しオオカミはまたぶたを食べることができませんでしたというのが また も またまた も一緒なのです。 普通続きになると根っこの部分が一緒でも、内容は少しでも工夫して違った話にしてほしいものです。同じような話にするのは作者の怠惰です。「ぶたのたね」1冊与えたら、2.3冊目はいりませんね。 ぶたのたねで、リアルな豚が実っているのを想像するとかなり気持ち悪い。漱石の夢十夜のどこまでも続いてくる豚を思い出して、豚って怖いなと思いました。

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ぶたのたね

ぶたのたね 作・絵: 佐々木 マキ 出版社: 絵本館 税込価格: ¥1,260 (本体価格:¥1,200) 発行日: 1989年 ISBN: 9784871101127 昔、小さい頃トムとジェリーというアニメがありました。トムが猫でジェリーがねずみです。普通猫の方が強いはずなのですが、なぜかジェリーの方が強いのです。小さいときはジェリーを応援していましたが、大きくなってひどい目にばかりあっているトムを応援するようになりました。 ぶたのたねも、すばやいぶたに逃げられるおおかみの話です。おおかみには物語の表情というかそういうものがあるのですが、逃げるぶた、そして樹になるぶたは全部同じ顔して同じように逃げて、表情がなくて、何か不気味な感じを受けます。おおかみののろさには笑えますが、ぶたは表情がなく怖いです。

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よい子への道2

よい子への道 2 作・絵: おかべりか 出版社: 福音館書店 税込価格: ¥1,260 (本体価格:¥1,200) 発行日: 2003年10月 ISBN: 9784834006384 よい子への道1が面白かったので2も読んでみました。期待を裏切らず、地球を12度傾けた世界(絵本にはそんなこと書かれていません。私が絵本を読んで幽霊や宇宙人がでてくるので今の地球と違う12度傾いた世界だと思って読んでいます)で、愉快なこどもたちにその他大勢のうじゃうじゃした仲間たちがいて楽しいです。1冊目が気に行って、1冊目が飽きた頃にこの2冊目を買ってあげたら、両方見ながら楽しめると思います。

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スターウルフ

スターウルフ エドモンド・ハミルトン原作スペースオペラの作品です。あの円谷プロダクション制作、今は亡き三洋電機提供のもので、、1978年(昭和53年)4月2日から同年9月24日まで読売テレビ制作、日本テレビ系で毎週日曜日19:00 – 19:30に全24話が放送されたものです。 これを知ったきっかけもネットのお友達が海のトリトンを聞きたいと駄々をこねたことからです。海のトリトンのクレジットをみていると、水木のあにきが歌っていると思っていたものがヒデ・夕樹になっている。ヒデ・夕樹関係を探しているとYoutubeでスターウルフの主題歌まで辿りついたのです。ヒデ・夕樹の歌は哀愁がこもっていいですね。スターウルフの原作もなかなか面白そうだ。でも、決定的に悪いのが宇宙船のできですね。ウルトラマンで成功した円谷プロダクションだからもうちょっとあの宇宙船のできはなんとかならなかったものか・・・原作が面白そうなだけにもったいない。同じ頃できた和製特撮宇宙ものもあまりよくなかったようだしね。 図書館にインターネットで予約だしたから、数日後にはレビューかけると思います。

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よい子への道

よい子への道 作・絵: おかべりか 出版社: 福音館書店 税込価格: ¥1,050 (本体価格:¥1,000) 発行日: 1995年10月10日 ISBN: 9784834013429 よい子への道、廊下では走ってはいけません。給食の前には手を洗いましょうとかそういった規則がいっぱいつまった本では売れません(でも有名小学校に入試する子供はそういう堅い規則を詰め込んでお受験させるから可哀そうですね)、この絵本は、今の地球よりも12度ほどななめからみた絵本なのです。恐竜、おばけ、呼び出してもOK、普通からみればそんなもんいないよ~とかこんなことしないよ~と絵本を見ながらよく子供の笑顔が頭に浮かびます。それに絵も子供にしたしみやすくて、わたしもこういう絵描きたいなと思ってしまいます。低学年の子供さんに何かのおりに買ってあげると喜びそうですね。

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