日別アーカイブ: 2012年1月21日

ばんば憑き>お文の影

「ばんば憑き」 著者 宮部みゆき 発行所 角川書店 お文の影 長屋の子供が影踏みをして遊んでいると、子供は9人なのに、影は10人分ある。不思議なこともあるものだなと岡っぴきが調べていくと昔の悲しい話が浮かび上がってきた。 宮部みゆきの物語「ぼんくら」、「日暮らし」ででてくる岡っ引きが出てくるのがOh!久しぶりって感じで出てくるのが少しうれしかった。 影が一人分多いって、なんか座敷わらしを想像させられる。座敷わらしが住みついた家には吉が来るというのだが、お文の影は座敷わらしではない。子供をもらえばそれが呼び水となって子供が授かるという迷信でもらわれてきたお文、それでも子供が産めず大店から追い出された女との二人ぐらしで、女にお文はいじめられて、それでもけなげに影と遊んでいたお文、女とお文の悲しさがでている。ばんば憑きの中ではおとなしめの作品になっている。 私も原稿用紙20枚ぐらいでこの程度の時代劇書いてみたいかなと思う。

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