月別アーカイブ: 3月 2012

やなりいなり>あましょう

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 あましょう 悪神→幽霊→雷様→魔物→菊花 主人公が幼馴染の栄吉のところに話しがしたくて、栄吉の奉公先の菓子屋までいって不思議を見るのだけど、しゃばけシリーズの最初のころにあった捕物帳もどきはまったくなくて、こんな不思議をみましたっていうお話でした。 元ネタは雨月の菊花だな。元ネタは菊花で、元許嫁とかいろんなものを取り入れて、伏線にしてこのお話をつくっていると思いました。

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やなりいなり>長崎屋のたまご

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 長崎屋のたまご 悪神→幽霊→雷様→たまご 他の物語は何か落語とかヒントというかきっかけがあって物語をつくっているけれども、この長崎屋のたまごは何をヒントに物語ったのかよくわからない。 「それに、そろそろ逢魔時(おうまがとき)、つまり大禍時(おおまがとき)ですから、禍々しき者達が、天にある雲の上に湧いて出る刻限です。外出など、とんでもない」 雲の上には雷様がいるのはいいにしても、百魅や三十魅の魔物が空の上にいるとは知らなかった。 百魅とか三十魅とかと悪神との差は何だろう。人に害するものだから一緒だろうと思うが、いろんなものがごっちゃになっているからわかんない。 長崎屋のたまごは物語的にはたいしたことなくて、青い色したたまごがそこらじゅうを飛び跳ねている描写だけが残った。

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やなりいなり>からかみなり

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 からかみなり からかみなりという語源に気になってぐぐったらアフリカの方の雷のことで、土地が乾燥しているから雷がなって雨になっても地面に水分が落ちる前に蒸発してしまうそうなんだ。悪神→幽霊→アフリカまで飛ぶのかいなと思ったら、普通の雷様(どこか普通なんだ?)でした。 長崎屋の大旦那が家を三日間も留守をした。文ぐらい届けてきてもよいものを文も届かない。心配した主人公と、からかみなりならぬからはなしで、字数を稼いだお話でした。 大旦那は長崎屋が妖しが跋扈しているとは知らないのだねとわかる物語でした。

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やなりいなり>やなりいなり

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 やなりいなり こいしくての悪神に続き、やなりいなりを食べたがる幽霊登場、死んだのならさっさと冥土にいけばいいものをどうして長崎屋の離れにきたのか? 最近江戸に盗賊がでているそうな。幽霊と盗賊は関係あるのか? 主人公はなぜ不眠症気味になっているのか? いろいろな小さな謎が組んで最後はめでたしめでたしになる。江戸文化って時代劇でのものと落語で。「うーん兄貴、分んなくなったぞ。抱かれているのは確かに俺なんだ。だが、抱いている俺は、いったい誰なのだろう」わろた。

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やなりいなり>こいしくて

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 こいしくて 主人公の住む界隈には、恋の病が流行っていた。主人公自身も少しだけ恋の病にかかりつつあった。そんなとき主人公の家の庭に疫神がやってきた。偶然のように思えたが次から次に悪神がやってくる。悪神がやってきて相談したいことと題名の「こいしくて」はどう絡みあうのか? 橋姫が可哀そう。橋姫から恋されたものも可哀そう。神だ悪神だといっても思うようにならない。この世の条理に縛られているのですね。

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やなりいなり>全体像

「やなりいなり」(しゃばけシリーズ) 著者 畠中 恵 発行所 新潮社 全体像 一応1冊まるごとお風呂の中で読みました。なんか布団の暖かいぽわぽわ感も消え、妖たちに与えるお菓子の書き方もしゃばけシリーズであるがために書いているだけとなり、神様、雷様。魔物。幽霊が、同じ列に並んでいるような感じがする。昔の本では神様って妖怪や人間よりずうっとずうっと偉い人で近寄りがたい雰囲気だったものが、このやなりいなりになって、みなフレンドリーになっている感じ。 一章一章感想を書くにして全体で読むとこんな感じがします。 やっぱり第1作の「しゃばけ」が一番面白かったなという感じ。ブックスオフにあったら買ってこようかな。

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辛い飴>淡白な毒

「辛い飴」(永見緋太郎の事件簿) 著者 田中啓文 発行所 東京創元社 淡白な毒 昔々ワトソン役の音楽家がジャズを弾いて、レコード化をして、わりと上手な演奏であったのに、同じレベルのものは再販されているのに、そのレコードだけは再販されていない。何故か? それにそのレコートはオークションで1枚3万円という値段もつけられているのに、再販されていない。何故か? というものです。

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辛い飴>渋い夢

「辛い飴」(永見緋太郎の事件簿) 著者 田中啓文 発行所 東京創元社 渋い夢 大金持ちの地主がプロのジャスを聞きたくて、主人公たちを招きいれる。そこには超高いピアノが置かれていて、不思議とちょっとした楽器がなくなるという変事があった。 そこで超高いピアノがなくなった。この超高いピアノはドアを壊して、部屋の中に入れたという分解不可能のものである。関係者の思惑とか、いろいろ推理して、音楽探偵永見の推理が冴えるといったところです。 大金持ちの地主以外、ジャスとか音楽は環境をみだし、邪魔なだけと容疑者たちは思っていたところに、主人公たちの非常にうまいジャズで見直すって、ありがちな展開だけど、今まで主人公たちに感情移入していた読者はカタルシスを発見すると思います。

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辛い飴>塩っぱい球

「辛い飴」(永見緋太郎の事件簿) 著者 田中啓文 発行所 東京創元社 塩っぱい球 どこにでもありそうな手術が必要な子供がおびえて手術をしないという。そこへホールランを打ってやるという約束をする。どこかで聞いたような美談を下じきに物語がはじまります。そこにわたしと永見が音楽をひいてただの美談で終わるものを野球賭博につながるところはさすが、推理小説にしたなと思いました

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