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「明治小説全集七」明治断頭台>怪談築地ホテル館

「明治小説全集七」明治断頭台>怪談築地ホテル館 著者 山田風太郎 発行所 筑摩書房 最初から伏線をばしばし出てきて、これには何かある何かあると思わせて、フェイクもつくったり、いろいろな文章で死亡フラグをもやもやと隠したり、犯人は意外な人だったりとよく考えられているというのが第一印象。 被害者は、置いている刀で上半身と下半身が別れるという壮絶な死に方しているのに、血生臭くないのが、返り血、天井まで吹く血が大好きな私にとってちょっと不満かな。 フランス女エスメラルダが巫女的神かかりになって死者の声を出して真相を暴露する言うイベントもあって面白かった。しかし憑依させて死者の声を出して犯人をびっくさすというのが探偵物のタブーの一つだから、これより後の章で実はこうだったと解釈がつくと思う。わりと楽しいスプラッタ死に方でありました。

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