月別アーカイブ: 11月 2012

「神隠し三人娘」>未練橋のたもとで

「神隠し三人娘」怪異名所巡り 赤川次郎著 未練橋のたもとで 昔々橋のたもとでずっと待っているという娘と必ず帰ってくるという男が別れました。その後はどうなるでしょうか。というところで映画は終わります。町田藍は退屈だった映画と思いますが、「すずめ」バスの一添乗員が、映画会社の試写に来るのは異例のこと。この映画には実話であって、男の方は大金持ちの娘と結婚して、橋のたもとで待っているといった娘は小さな茶屋をつくり長年男を待っていた老婆になっても待っていたということです。 幽霊物としてはいまいちですが、町田藍をリストラした「ハト」バスが心霊ツアーを企画してそれなりの業績をあげている「すずめ」バスでの活躍を後悔するころだと思ったら、「ハト」バスの上司が「ハト」バスのころの2倍の給料をあげる(「すずめ」バスではそれが3倍もの給料アップ)「ハト」バスの上司はついでに藍に一晩寝ないかと頼みますが、それは物語の流れ上悪いでしょうってことで、そでにします。

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「神隠し三人娘」>怪獣たちの眠る場所

「神隠し三人娘」怪異名所巡り 赤川次郎著 怪獣たちの眠る場所 一応幽霊話にはなっているけど、それよりも「ウルトラマン」(著作権の問題で物語の中ではミラクルマンになっている)と「ゼットン」(物語上ではエビギラス)の見た目の格好いいものは勝つ、見た目の悪いもの醜悪なものは負けるっていうところを赤川先生の主張がはいってきている感じがある。姪っ子に読ませていた絵本の中にも、見た目のいい言葉をしゃべるウルトラマンもどきは実は地球人を食べる極悪星人で、見た目の悪い地球語を話せない怪獣が、ウルトラマンが極悪星人だと教えるために必死で戦っていたという作品があったな。 もし見た目のいいものを正義だとしたら、見た目の悪いホームレスが悪になり、子供が醜い奴はやっつけてもいい。と思うようになったらどうするのか。でもテレビの特撮やアニメは見た目のいい俳優やアニメの可愛い女の子たちが正義の名のもとに醜いものを狩っている。どうしようもない赤川先生のつぶやきみたいになっていますね。 幽霊話としてはまあまあってところかな。

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「神隠し三人娘」>しのび泣く木

「神隠し三人娘」怪異名所巡り 赤川次郎著 しのび泣く木 二十年前進学校の生徒だった男の子4人組は帰宅途中に、公園でかなり気分の悪そうな助けを求める男を介抱するどころか蹴り倒した。男の子たちは何事もなかったように帰ったが、男は蹴られどころが悪かったのか、木に持たれて死んでしまった。ここまでが前振り。 二十年後、同じ公園でカップルが木にナイフで刺したら赤い血がでてきたということで、週刊誌ねたになり話題になりました。心霊ツアーをしたくてたまらない社長が、藍に心霊ツアーをガイドさせるって当然の話で、木と殺された男の娘と殺した3人(一人はそこの公園で首をつっている)が集まるとどうなるかというお話です。 この男を蹴り倒して殺したところで、男の子4人組みにはラッキーの神様は見捨てたようです。どの男もあんまりいい就職口についていないのがわかります。

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「神隠し三人娘」>神隠し三人娘

「神隠し三人娘」怪異名所巡り 赤川次郎著 神隠し三人娘 表題になっているだけこのお話面白かった。まず例のごとくすずめツアーの幽霊を見に行くところで物語がはじまります。幽霊が出るかもしれない神社で、最近そこで神隠しにあった少女がいるということで藍が白い霊みたいなものを見ます。でバスは帰るのですが、バスはどこに行こうとしても同じ場所をぐるぐるまわります。そして大きなかぶと大根の看板をなんどもぐるぐるまわります。そして藍がはっと気がついて、その大きなかぶと大根の看板の横の家にバスがつっこみます。そこの二階に2年前に神隠しにあった少女が監禁させられていたのです。これが前振り。 後半になると小学6年生と小学5年生の3人が神隠しにあって消えている。それをどう探すかかこの物語の肝になっています。それにしても赤川先生、テレビ局を題材に出すの好きだよね。光と闇、善と悪とか月並みな言葉だけどそういうの感じるのだろうね。

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「神隠し三人娘」>心中無縁仏

「神隠し三人娘」怪異名所巡り 赤川次郎著 心中無縁仏 怪異名所巡りで一番最初に出た本です。心中無縁仏ではバス会社大手の「ハト」から弱小バス会社「すずめ」にきた、霊感のある町田藍の人物紹介と、そのまわりにいる人の紹介です。 巻がすすむにつれて、社長と藍の会話だけになって、美青年のバス運転手君原志郎の描写が少なくなって寂しいです。物語で美青年の話を読むのは想像して楽しいし、藍と君原志郎との関係も書いて欲しいです。 さて最初の心中無縁仏は、織物工場が閉鎖されることになり、閉鎖を反対する第一組合と閉鎖に賛成する会社側が作った第二組合の間で二人の組合員長に息子と娘がいて、一緒に心中して、二人の骨は同じ墓石にはいったはずなのに、息子の霊は浮かばれていないようす。それはなぜかという推理で、その原因を探してみようというものです。

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