月別アーカイブ: 3月 2013

「キノの旅」>多数決の国

「キノの旅」-the Beautiful World- 時雨沢恵一著 「多数決の国」-Ourselfish- キノが城門にはいっていくと入り口にも人がいない。かつては華やかだった雰囲気はあるのだけ今は全部廃墟になっている。王宮の後ろには墓が累々と建てられている。そんなときに一人の男が生きていて、なんでもここは多数決の国で、民主的な感じがするが、多数決に負けた少数派の人は残酷な殺され方をされたという。じゃんけん大会に似ていますね。大勢でじゃんけんして最後に勝って残るのは一人だけ。敗者は殺される。そして最後に一人の勝者の国だけが残る。もし多数決以外の方法もあるのじゃないかと意見もでただろうにそれが勝っていたら、こんな一人ぼっちの王様は存在せず、人々はわりと幸せに暮らせたろうにね。

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「キノの旅」>人の痛みが分かる国

「キノの旅」-the Beautiful World- 時雨沢恵一著 人の痛みが分かる国-I See You- キノの旅ってちょっと寓話めいているのですよね。物語そのものは面白いのだけど、教訓じみた読書感があるのですよね。 最初の人の痛みが分かる国に入ると、綺麗な町で何から何まで機械がやってくれているのだけど人の姿は見えない。いやよく観察すると、遠くからなら人のいる気配が感じる。 その中の一人と話をしてみたら、医学とか芸術その他環境施設は整って、人々はそれなりに充実し幸せだったのだけど、ある日、言葉を言わなくても、心で語ったならその人の思いがわかる薬が開発されてみんな一斉に飲んだら、人の隠しておきたい心の中まで伝わってお互いの心の中での喧嘩になったということです。心が読めなくなる唯一の方法がある程度まで遠くにいることだったんです。

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