日別アーカイブ: 2013年5月14日

今読んでいる本

今読んでいる本 「夢違」恩田 陸著 集合的無意識とかを出してじわじわと恐怖をそそる。白昼夢を見た子供たちの夢札(人が寝ている間に夢みますよね。それをヘッドフォンみたいなものを頭にかぶり、機械で夢を記録することを夢札という、それに対して獏とは伝説の悪夢を食べる獏にちなんで、夢を食べることはないが、夢札を第三者でもわかるように知覚化させる機械)の中に、子供たちがあったことのない古藤結衣子の影がリングの貞子のようにちらちらと夢札の中に現れる。 私の心とシンクロできているのかできていないのかわからないけど、私が読んでかなり怖い。読んでいるだけでもこれだけ怖いのに、こんな作品自分で書いてみろと言われたら絶対無理、書く途中で頭がいかれてあっちの世界に渡ってしまうかもしれない。 「いつか夜明けに」中島信子作 三由真理画 私が小学3年生か4年生かのときに、小学校の図書館で借りて、読んでいる途中に鼻血か何かわかんないけどページを開くと血まみれになっていた本。かなり印象が深かったのかトラウマなのかわんないけど、最初の方しか読んでいなかったにもかかわらず細部まで覚えていました。初老が近くなって、懐かしさとのどにとげがささったように記憶に残っていて、市立図書館に聞いたけど1970~80年代の本で古かったから、最初司書の人もわかんなくて、それでも一生懸命調べてくれて、「いつか夜明けに」という本じゃないかと、県内のかなり遠い図書館にあったのを取りよせてくれました。 「いつか夜明けに」と題名にあるとおり、かなり暗い本です。思春期にありがちな多感な少女の物語とひとくくりにいっちまえばそれだけですが、主人公の少女が自殺を考えたり、両親の不和とかで、NHKの中学生日記なみに暗い。両親の不和とか自殺を書くって、当時斬新なことじゃなかったのかな? 今読んでいてもそんなに古さは感じない。子供は明るい本が好きだから、これだけ暗い本だと流行らなかったのじゃないかな。これと対称的なのはハリポタぐらいだろうね。ハリポタは当時流行って私も読んだけど、今考えてみると馬鹿本だったと思う。 「きかんしゃやえもん」 「夢違」も「いつか夜明けに」も本の中盤読んでいるから完全なレビューはできないけど、こっちは絵本だからすぐ読める。でも絵本といっても深くていろいろ考えさせられることがありますね。近日中にレビューします。

カテゴリー: 未分類 | コメントは受け付けていません。