DVDならあっちゃのが断然オモロイでえ!「数でしょーぶ」(笑)の巻

Jurassic Park & Lost World Deluxe Edition
さて、今回のトリは、大御所、スピせんせ(笑)の手になる恐竜CGモノ2作。
スピルバーグの作品が続々とDVD化されつつある昨今ですが、どうも、オマケ
コンテンツとか、メニューとかに「手抜き」感、見え見えで、ぶっちゃけた話、
失望の極地!既にリリースされた「JAWS」(25周年記念版)にしても、LDに
収録されていたメイキングにメニューをくっつけただけ!のような安直な作り。
今回リリースされた2作も、以下の収録内容、一見、すごそうなんですがあ・・・

o Region 1 encoding (US and Canada only)
o Color, Closed-captioned, Widescreen, Box set, Dolby
o Production notes
o Jurassic Park includes: Documentary, Pre-productions meetings, Storyboards, Foley
Artists, Phil Tippett Animatics, Productions photos and notes
o Lost World includes: Documentary, Deleted Scenes, Illustrations and Conceptual Drawings
and Storyboards, Models, The World of Jurassic Park
o Both Discs include: Industrial Light and Magic Dinosaur Encyclopedia
o Unique to this Limited Edition Set is 2 Soundtrack CDs, Senitype, and Certificate of
Authenticity
o Widescreen anamorphic format
o Number of discs: 2

まず、メイキング映像の約50分、JPではとっくにリリースされていた内容と同じ。
ダース・ベイダーの「声」で有名なジェイムス・アール・ジョーンズがホストになり、
ウラ話を紹介してゆくアレです。LWにいたっては、ほとんどがインタビューで占められ、
いったい、これが、天下のスピルバーグの作った興行成績超優秀な映画のオマケか?と
いう内容です。ユニバーサルが手持ち素材を流用し、できるだけオーサリング・コストを
抑える方向で制作したとしか思えません。

今回、私が入手したものは、89ドルもしやがる「Limited Edition Set」と呼ばれる
サントラCDが各1枚付属し、なんてこたあねえロビーカードが数枚入ってる、まあ、
なんちゅうか実に中味の薄い「限定版」。唯一、評価できるのは、BOXのパッケージ・デザ
インぐらい。

もし、12月にリリースされる国内版をご購入予定のお方は、割安な「JP&LW」の
2枚セットをおすすめします。

ちょっと、怒りモードついでに、ぶちまけますと、
LWの「削除シーン」の2つ。
ひとつは、会議室で、ジョン・ハモンドの甥が重役連中の前で、JPの時に恐竜に
食われた人たちの「補償金額」をとうとうと述べる部分。
こんなもん、見たくもねえよ!テレシネもよくないし。

いまひとつは、
WOWOWでオンエアされたロング・バージョンに挿入された、恐竜ハンターが、
いかに正義感があり、強いおっさんか、ってことをどこかの島のオープン・カフェ
の「ケンカ」シーンで見せるヤツ。こんなもんね、あってものうても、見ても見なく
ても、私らSFX好きにはカンケーねえっす!しかも、劣悪なテレシネ。WOWOW
放映時のあの画質の元素材フィルムをどうして使わないの?理解に苦しみますな。

だもんで、ユニヴァーサルからリリースされるスピせんせのDVDは今後、一切、
期待しないことにしまっす。

実にイカン!ホントなら、ベタ誉めコピーになるハズでしたのに・・・。

スピルバーグさんって、カスタマーの立場で、もの考えてるんでしょうかね?
アメリカで大騒ぎになってボツになった「DIVX」というDVDの延長線上にある
くっだらないシステムに加担していただけのことはありますな。自分たちの権利を
守ることに必死。

(注)DIVXとは、4ドル程度でDVDを購入し、DIVX専用プレーヤーで48時間は
見放題。でも、それ以降は、見るたびにプレーヤーに組み込まれた「モデム」により、
電話回線につながり、一回ごとに自動課金されるシステム(一回につき2〜3ドル)。
並行して、通常のDVD版も発売されることになっていたんですが、これが、30ドル
以上のお高い設定でした。
20世紀FOX、スピせんせのドリームワークス、あともう一社がつるんで、大々的な
ゴリ押しを敢行し、韓国」の某メーカー、日本の某メーカーもマシンの発売寸前まで、
進んでました。しかし、アメリカ人もアホではありません。こんなバカげたシステム
あらゆるフォーラムでいっせいに「総スカン」キャンペーンを行った結果、無事、
ボツの憂き目に。うがった見方をするモズのような人間は長らくリリースされずに
いた、上記3社の作品群は、オトナになりきれてない、すねた子供のような情けない
オトナたちのいやがらせちゃうか?!とすら思っています(苦笑)

さて、次号。

・ ファンタジア&ファンタジア2000
・ X-Men
・ You Only Live Twice (007は二度死ぬ)--なんで今頃?(ワケは次号!)
・ 今月レビュー予定だった国産スーパーヒーローもの(タイツ、もっこり、笑)

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