DVD、あっちゃのも、こっちゃのもオモロイでえ!
「懐古趣味」の巻

今、某UHF局で「007:オクトパシー」を見ながら書いています。
昨今、お話の中味を忘れてCGをはじめとするテクノロジーに身を委ね、
本末転倒気味な映画が多くなってますが、「007」シリーズってのは、
お約束のお話展開と時代の趨勢を敏感に反映させながら笑いにつなげる
ような、おおらかなところが、とても心地良くで大好きなんです。当然、
適度なテクノロジーのトッピングもあしらいながら過度にならずに処理
している。素敵ですねえ。

で、今回は、ようやくリリースされた「007シリーズ」のひとつをご紹介
することにしました。

You Only Live Twice(007は二度死ぬ)
日本ロケが話題になった「荒唐無稽」系がピークに到達した初期作品。
本編より、裏話のほうが興味のある、それこそ本末転倒の極地的見方に
終始する(笑)モズとしましては、当然のごとく、メイキングが楽しみで
購入しました。結論から申し上げますと、見たかった、知りたかった情報
の「山」!。日本ロケの超レアな映像のオンパレードです。しかも、この
ロケ時に、ショーン・コネリーが007役を降りる!っていう衝撃的発表
をおこない、これに関連する記事まで、きっちり、スチルでおさえられて
います。コンテンツはこんなぐあいです。

o Region 1 encoding (US and Canada only)
o Color, Closed-captioned, Widescreen
o Theatrical trailer(s)
o Audio Commentary featuring Director Lewis Gilbert and members
of the Cast and Crew
o Inside You Only Live Twice Documentary
o Silhouettes - The James Bond Titles Documentary
o Animated Storyboard Sequence
o Radio Spots
o Widescreen anamorphic format

「Inside You Only Live Twice Documentary」に前述の内容が収録され
ています。これだけでも素晴らしいのですが、さらにもうひとつ、007の
ファンにはこたえられないプレゼントが用意されています。

「Silhouettes - The James Bond Titles Documentary」
これ、タイトルバックのおねーさんがたの美しいシルエットをベースにした
一度、見たら忘れられないナイスなタイトルのドキュメンタリーなんです。
今や、いいおじいさんになってる当時の関係者さんたち、とてもうれしそう
に、こんなコメントしていました。

「いやあ、その、なんだあ、まあ、シルエットにしてまうのに、おねーさん
 たちは、なあんも着ておらんのじゃよ!いや、ほんに楽しい撮影じゃった
 なあ・・・うほほほ」

じっちゃんたるものの「かがみ」!(爆)
こーゆー、じっちゃんになりたいな、私も(笑)

貴重な日本ロケ、詳細はかきませんでしたが、英国パインウッドスタジオに
建造された巨大なスペクターの基地のできるまで、そして、007映画には
なくてはならない「タイトル」ドキュメント。オマケの特典集としては満点
に近い濃い内容であります。

これで$19でおつりがくるなんて、いい時代になったものです。
国内盤は来年春にリリース予定ですんで、007ファン、特にオールド系の
方々には必須アイテムかと。

推薦度:星5つ(5つが満点)

*********************
さて、地域コードなんていうわい雑きわまりない「おいた」信号が採用され
ているDVD。見れない!となるとどんなことしても見ちゃうモズとしては、
この数号で、地域コード無視のDVDネタを書き続けてきました。しかして、
国内盤にも、なかなかに素敵なタイトルが増えてきました。しかも、あちら
のコンテンツをそのまま踏襲した濃い内容をそのまま日本語化してリリース
されるものが目白押し。そして、戦略的な低価格設定とあいまって、今まで
のスタンスでは「イカン!」と、今後は国内盤にも目を向けることにいたし
ました。

その第一弾。

スーパージャイアンツBOX(笑)

どうです?目のつけどころがちゃうでしょ?(爆)
モズが少年時代、既にシリーズはほぼ終焉に向かいつつありましたが、近所
のガキンチョが映画見に行って、さんざん自慢してやがったもんで、見たく
て、見たくて!貸し本屋さん、なんてのがまだ営業していた時代、そのスジ
向けに漫画の単行本が多く出版されおり、私も、親にねだりたおして何冊か
買ってもらったものです。ある日「第九部:毒蛾王国」を買ってもらって、
もう、夢中になって何度読み返したことか!

そして、ついにこれが映画になって、スクリーンで見た時・・・

がははは、大笑いしちゃいました!

小さい頃からSFX映画を見たおしておったもので、まずそのSFXのチー
プさにがっくりし、さらに、宇津井=ザ・ガードマン=健さんの全身タイツ
の、一部モッコリ!に、小学低学年だった私は笑わずにはいられなかった!

こんな思い出深い作品なのに、なかなかビデオで楽しむことができない時期
が長らく続いていたもので悶々としておりました。15、6年前に全タイト
ルがビデオ化されましたが、高くて変えなかったのです。その後、廃版状態
が続いておりましたが、本年初頭に再ビデオ化のニュースが!その後、何と
DVD化までされると!

もう、これ逃すと、一生買えない!なんて思いつめ(笑)ゲットすべく奔走。

さて、コンテンツは・・・

DISC 1
鋼鉄の巨人
続鋼鉄の巨人

DISC 2
怪星人の魔城
地球滅亡寸前

DISC 3
人工衛星と人類の破滅
宇宙艇と人工衛星の激突

DISC 4
宇宙怪人出現
悪魔の化身
毒蛾王国

オマケ映像には、7作目までを演出した石井輝男監督がかくしゃくとして
コメントする映像が収録されています。当時、宇津井健さんがこの役柄を
演じるのに乗り気でなかった(笑)ことなど興味深いお話が聞けます。
DVDならではのメニューはごくごく簡素なものですが、シンプルだから
こそ、わかりやすく、肩の力を抜いたつくりになっています。

Veryのつくオールドファンなら「随喜の涙」もののDVDかと。

推薦度:無限大(笑)

・・・ロケ地、東京の町並みや、郊外のなんと閑散として緑の多いことか!

先の007もまだまだノンビリした感じが、せせからしく殺伐とした現代に
生きなければならない、おじさんには、一服の清涼剤でございました。

いよいよ、21世紀。
はてさて、どんなあんばいになりますことやら。


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