『四月怪談』『夏へのトンネル、さよならの出口』

『四月怪談』1988年3月公開、小中和哉監督作品
原作:大島弓子のコミック「四月怪談」
高校生の国下初子は、下校中に立ち寄った廃工場で、落下してきた鉄骨に当たりそうになったはずみで幽霊になってしまう。←なんでや(笑)
姿が見えないことや瞬間移動の能力を面白がる初子は、先輩幽霊の弦之丞から色々忠告を受けるが、なかなか耳を貸そうとしない。そして初恋の人にフラれたショックで初子は「生き返らない!」と自暴自棄になってしまう……
 日本ビクターがVHD普及のため、他のメディアでは視聴できないVHDオリジナル作品として制作した。
 同じく大島弓子のコミック「綿の国星」もVHDオリジナル作品としてアニメ化されました。
 VHDプレーヤー持ってました。著者インタビューで時々お世話になっている浅野さんは、ビクターでVHDの開発に携わってらっしゃった方です(最近では和田はつ子先生の著者インタビュー)

『夏へのトンネル、さよならの出口』2022年9月公開、田口智久監督作品
原作:『夏へのトンネル、さよならの出口』八目迷著
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
ラストで、おっとそう来たかと納得。(^o^)/
詳しくは、迷子@岡山さんのアニメレビューを見て下さい(笑)

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『不死身ラヴァーズ』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『やがて海へと届く』

『不死身ラヴァーズ』2022年4月公開、松居大悟監督作品
原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』
 幼い頃入院していたのりは、優しくしてくれた甲野じゅんを運命の人として心に決める。そして中学生になったのりは、後輩のじゅんと再開するが両思いになった瞬間、彼は消えてしまう。やがて、りのの前にあらわれる「こうのじゅん」に対して、りのは全力で恋に落ちていくが、その度彼は消えてしまう。←ファンタジーかと思ったら違った(笑)

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』2017年2月公開、石井裕也監督作品
原作:最果タヒの詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』
 子どもの頃に母を亡くし、死に対する不安を感じながら育った美香は看護師として働いている。一方社会に適応できず日雇い労働者として働く慎二はある日、同僚とともに美香がアルバイトで働くガールズバーにやってくる。
 慎二が仕事中に怪我をし、治療のため病院に行くとそこで看護師の美香と再会、やがてお互いを意識するようになるが。

『やがて海へと届く』2022年4月公開、中川龍太郎監督作品
原作:彩瀬まる『やがて海へと届く』
 大学の入学式で親友と巡り会った女性。親友が震災に遭ったらしくひとり旅から帰らなくなって5年、彼女は親友を捜すため旅立つ。
 ううむ。小説のほうが好きかなあ。
対談:彩瀬まる×住野よる

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『狼の紋章』『キューティハニー』

『狼の紋章』1973年9月公開、松本正志監督作品
原作:平井和正《ウルフガイ》シリーズ
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
原作に沿って映画化されているので、SF者にも楽しめます。懐かしい。
松田優作のデビュー作(敵役)としても知られてます。

『キューティハニー』2004年5月公開、庵野秀明!監督作品
原作:永井豪の漫画『キューティーハニー』、主題歌: 倖田來未
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 低予算ながらも楽しめました。主役のサトエリ嬢を愛でる映画です(笑)

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『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

『スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック』2020年10月公開、カート・ウィマー監督作品
原作:スティーブン・キング「トウモロコシ畑の子供たち」
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 ライルストーンの町人は、ある企業の強引な薦めによって導入された、遺伝子組み換えトウモロコシの不作によって頭を悩ませていた。大人たちは畑を焼いて賠償金を得る計画を立てるが、それを知った孤児の少女たちは大人たちに反旗を翻す。ファンタジー要素もある普通のホラーです。ラストは牧野修先生もかくやという……牧野先生だったらもっとスマートな筋立てにするか(汗;)

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』2024年2月公開、エマ・タミー監督作品
原作:同名のコンピュータゲーム
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 妹のアビーとの暮らしを守るために、廃墟と化したレストラン<フレディ・ファズベアーズ・ピザ>の夜間警備員として勤務したマイク。それは、モニターを監視する”だけ”という触れ込みの簡単な仕事のはずだったが……
 普通のホラーかと思って見始めましたが、ファンタジー要素はありませんでした。なるほど、そういうことか……

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『インベージョン』『フィフス・ウェイブ』

『インベージョン』2007年10月公開、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督作品
原作:ジャック・フィニイ『盗まれた街』 四度目の映画化
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
宇宙から飛来した未知のウイルスが、世界中で謎の感染症を引き起こす。感染すると睡眠中に分泌されるホルモンをきっかけにして、記憶は受け継ぐものの感情を失った何者かに変貌してしまう。
睡魔と闘いながら息子を探す主人公キャロル役のニコール・キッドマンが、凄みも感じさせる美しさ。美人です(笑)
でも、あの甘々なラストでプラマイゼロかなあ(笑)

『フィフス・ウェイブ』2016年4月公開、J・ブレイクソン監督作品
原作:リック・ヤンシー『フィフス・ウェイブ』
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
ある日、異星人の宇宙船が突然地球に現れる。その《アザーズ》と呼ばれる異星人の攻撃により壊滅状態になった人類を描いた作品。第五波とは、異星人が仕掛けてきた様々な攻撃で、五段階目のものを指すが、その実態は最後に明かされる。異星人に対抗し、弟を救出するために闘う少女が主人公です。
 色々と詰めが甘いけど、それを言う種類の映画ではない(笑)

 

カテゴリー: SF系(洋画), エイリアン・モンスター, カタストロフィー, 侵略もの | コメントは受け付けていません。

『止められるか、俺たちを』『青春ジャック 止められるか、俺たちを』

『止められるか、俺たちを』2018年10月公開、白石和彌監督作品
1969年の若松プロダクションを舞台とした青春映画。若松監督と1969年に若松プロに入社して助監督となり、1972年に自死した吉積めぐみを主人公に描く。若手というだけでなく女性ということでもかなりのプレッシャーとストレスがあったのでしょうか。
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆

『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』2024年3月公開、井上淳一監督作品
『止められるか、俺たちを』から10年後を舞台とした作品。
若松孝二監督と若松監督に請われて名古屋のミニシアター(若松プロ自前の映画館)の支配人になった木全純治氏を主人公として描いた群像劇。若松監督が自前の映画館を持っていたと初めて知りました。
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆

ピンク映画の黒澤明と言われた若松監督と若松プロの若手監督たちのエピソードの映画化。
取り組み方は様々ですが、まあ登場人物全員が映画好きで、映画が好きな方にはお薦め。
ピンク映画の「甘い罠」とか「犯された白衣」、衝撃的でした。
『寝盗られ宗介』『キャタピラー』『水のないプール』も問題作で面白かったです。

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『散歩する侵略者』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』

『散歩する侵略者』2017年9月公開、黒沢 清監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 ある町を襲った異変。それは異星人である「侵略者」に「概念」を奪われまったくの別人になってしまった夫に困惑する女性や、事件の真相を追うジャーナリストと、地球を侵略しようとする侵略者が描かれる。
 ラストはありがちだけど、まあ許容範囲。

『予兆 散歩する侵略者 劇場版』2017年11月公開、黒沢 清監督作品
『散歩する侵略者』のスピンオフドラマである『予兆 散歩する侵略者』の劇場版。
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/3
 同じ背景で、もう一つの家族の物語を描いた作品。
 SF者だと、こちらのラストの方が納得がいくと思う。←私はね(汗;)
 どちらも舞台が先にあったので、特撮等がほとんどなく省エネな作りになってます。

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『ウンタマギルー』『今夜、ロマンス劇場で』

『ウンタマギルー』1989年10月公開、高嶺剛監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
 沖縄県西原町に伝わる民話「運玉義留」をベースに、日本復帰直前の沖縄を描いたマジックリアリズム的なゆる~いファンタジーである。ギルーは主人公の名前。ウンタマは劇中では泥棒との説明があったが「運玉」の字で、仕事がサトウキビを絞る動力車を運転していたので、運転手の意味でもおかしくはないかなぁ←適当に言ってます(汗;)
 ブタの化身であるマレー役の青山知可子さんが肉感的かつ美しい。ブタだろうが動物の化身だろうが、おとこなら夢中になってしまうのは仕方ない!という説得力のある配役(汗;)

『今夜、ロマンス劇場で』2018年2月公開、武内英樹監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
 映画監督を志す健司は通い詰めた映画館「ロマンス劇場」で憧れのモノクロ映画のヒロイン美雪にぞっこん。
 ある日、モノクロの姿のまま現実世界に現れた美雪にとまどいながら、現実の世界を案内していく健司。肌に化粧することで色を得た美雪と生活するうちに2人は惹かれあっていくが……。

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『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』『お終活 再春!人生ラプソディ』

『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』2021年5月公開、香月秀之監督作品
『お終活 再春!人生ラプソディ』2024年5月公開、香月秀之監督作品
 金婚式を迎える熟年夫婦の悲喜交々を描いた作品。
 カミさんの評価では、演技がくさかったけれど面白かったそうな(笑)
 コメディだから、これぐらいの大げさな演技は監督の考え通りというか確信犯だと私は思います(笑)

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『ひとよ』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『四月になれば彼女は』

『ひとよ』2019年11月公開、白石和彌監督作品
原作:桑原裕子の舞台劇「ひとよ」
 タクシー会社を営む稲村家の母・こはるは、最愛の子どもたち三兄妹を守るため家庭内暴力をふるう夫を手にかけた。それから15年後、あの日以来時間が止まってしまった一家の元にこはるが帰ってくる。そして上京していた次男でフリーライターの雄二も帰省するが……
 重たい映画ですが、救いが無いわけでは無い。

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』2023年11月公開、穐山茉由監督作品
原作:大木亜希子『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』
 アイドル引退後、ライターとして働いていた主人公が心の疲れから会社に行けなくなり、貯金も底をついたため、友人から紹介された56歳の男性が住む家で間借りすることになった……。
 ほっこりする映画です(笑)

『四月になれば彼女は』2024年3月公開、山田智和監督作品
原作:川村元気『四月になれば彼女は』
 精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人である伊予田春から手紙が届く。ボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた。その後もプラハやアイスランドなど世界各地から手紙が届く。
 その一方で藤代はいまの恋人との結婚の準備を進めていたが、ある日突然、彼女は「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」という謎めいた言葉を残して姿を消してしまう……
 人生は(恋愛は)二人だけで構成されているものではないのですね。
 個人的な「萌え」ポイントは、音楽が地元(クルマで10分くらい)の歌手である藤井風さんの「満ちてゆく」。
 それと主人公の同期で写真部の部長のあだ名が「ペンタックス」。フィルム時代のPENTAX MEから写真を始め、現在のデジイチもPENTAXの私としてはなんかうれしい(笑)
 

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