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『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』

『僕が愛したすべての君へ』2022年10月公開、松本淳監督作品 『君を愛したひとりの僕へ』2022年10月公開、カサヰケンイチ監督作品 原作:同名の乙野四方字の小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2  無くした物を探している時、先ほど探したはずの場所で見つかることはありませんか?それはあなたの心が瞬間的なパラレルシフトを起こして、平行世界のあなたと入れ替わっていたためなのです……  パラレルワールドの存在が明確となり、その解明のための科学も整備されつつある世界。暦は7歳のときに両親が離婚することとなり、どちらと共に暮らすかという選択を迫られることになった。この選択で彼の運命は大きく変わることとなる。←重要な分岐点  基本的にはよく考えられた恋愛SFもの。面白かったです。  映画のなかで、栞が幽霊(パラレルシフト中に帰還先の肉体が損傷したため生じた精神のみの存在)になってしまい、どの平行世界にパラレルシフトしても栞は幽霊になっているため、暦は栞を救うために時間を遡るタイムシフトの研究を始めるという展開があります。元々、暦と栞が一緒にマシンに入り、同時にパラレルシフトをしたことから強固な結びつきが出来て、暦がパラレルシフトをすると同時に栞も着いてくると説明がありました。  疑似科学的ガジェットが楽しい本作ですので、ここはぜひ、暦と栞が量子もつれ(量子エンタングルメント)状態になっていて、パラレルシフトしてその世界に栞が存在しなくても、(情報としての)栞が視えるとかにして欲しかったぞ(笑)  もしかして原作はそうなっていたなら申し訳ない(汗;)

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『カラフル』『金の国 水の国』

『カラフル』2010年8月公開、原 恵一監督作品 原作:森絵都の同名の小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  前世で罪を犯した魂(前世の記憶は無い)が特別に選ばれて、自殺を図って死んだばかりの中学3年生・小林真の体に入り込み人生に再挑戦する機会を与えられる。  複雑な家庭環境、美術部には所属しているが勉強もスポーツも苦手な主人公(前世の記憶無し)が様々な体験を通じて人生を再構築していく…… 『金の国 水の国』2023年1月公開、渡邉こと乃監督作品 原作:岩本ナオの同名コミック 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆  商業国家で現在は繁栄しているが将来の水不足が決定的な金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士長年にわたり争いを繰り返していた。あまりの仲の悪さに、神様から、金の国は一番美しい娘を水の国に嫁にやり、水の国は国で一番賢い若者を金の国に婿にやりなさいと約束させられた……  その取り決めで出逢った二人がやがて両国の未来を変えていく。  どちらも王道と言える展開で、暖かな気持ちになれます。異セカイ系・なろう系もよいけど、こういほっこりしたアニメもよいものです。(^o^)/

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『バッドガイズ』『タッドの大冒険 呪いのエメラルド・タブレット』

『タッドの大冒険 呪いのエメラルド・タブレット』エンリケ・ガト監督作品、2022年8月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 珍しいスペインのアニメ  いつもトラブルに巻き込まれ失敗続きの考古学者のタッド。ある日貴重な石棺を壊してしまい、呪いをかけられてしまう。仲間を救うため、世界を飛び回るタッドとサラとミイラの運命は…… 『バッドガイズ』ピエール・ペリフィル監督作品、2022年10月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 原作:《バッドガイズ》シリーズ(アーロン・ブレイビー著)  派手な盗みを次々と成功させてきたバッドガイズの面々。秘宝「黄金のイルカ」を狙った彼らは、惜しくも失敗し逮捕される羽目に。メンバー5人は、バッドガイズならぬ「グッドガイズ」に変える実験に参加させられることに…… ドリームワークス製作なんですね。  こういう児童向けのアニメ、アメコミ原作の実写版映画に比べると脚本が良く出来ていて、楽しめるような気がします。  

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『スーパーディープ』『ブラックアダム』

『スーパーディープ』アルセニー・スーヒン監督作品、2020年11月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ソ連の永久凍土層の下にある研究施設には、超深度12000m(スーパーディープ)の掘削坑が隠されていた。そこで突然未知の病気が発生、実権を握るモロゾフ大佐は、天才科学者のアンナに極秘調査を命じた……。アンナのたった一つの冴えた結末の付け方とは。苦い結末のロシア製ゾンビ物。 『ブラックアダム』ジャウム・コレット=セラ監督作品、2022年12月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  何も考えずに楽しめるDCコミックス映画です。ドウェイン・ジョンソンが、とぼけた味を出そうとしているのですが、その体躯で言われると怖いぞ(笑)

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『DESTINY 鎌倉ものがたり』『大怪獣のあとしまつ』『ゴーストブック おばけずかん』

『DESTINY 鎌倉ものがたり』三木聡監督作品、2017年12月公開 原作:『鎌倉ものがたり』西岸良平著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  鎌倉に住むミステリー作家の一色正和の元に嫁いだ新妻・亜紀子。だが鎌倉は、人間と魔物や妖怪が共存した街だった。鎌倉で発生する怪事件の数々を、鎌倉警察署と夫婦で解決していく。  妖怪は出てくるけれど、ほのぼの系ファンタジーで楽しめました。 『大怪獣のあとしまつ』三木聡監督作品、2022年2月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ネットで酷評されるほどひどいとは思わないけど、SFでは無い(笑)死体になった怪獣が、腐敗して爆裂する前にどう始末をつけるかという観点から描いた映画です。  SF小説でいうと、気象庁内に設置された怪獣対策集団“特異生物対策部”略して“気特対“(笑)の活躍を描いた”山本弘先生の《MM9》シリーズでも怪獣の死体処理の話が出てました。  鯨の腐敗が進むと爆発するのは有名な話ですが、個人的には、宇宙由来の怪獣は腐敗するかどうかわからないと思う(地球原生の怪獣はたぶん腐敗するたろうけど)ので、そこらあたりも丁寧に描いて欲しかったなあ。 『ゴーストブック おばけずかん』山崎貴監督作品、2022年7月公開 原作:『おばけずかん』(斉藤洋著、宮本えつよし画による童話シリーズ) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  平たく言うと、人間の居ない「お化けの町」に迷い込んだ小学生と新米教師が、三日間の期限内で「お化け」たちを捕まえるミッションに挑む。  ググると、2000年公開の『ジュブナイル』(山崎貴監督作品)完成時に、監督やプロデューサーが2020年になったら『ジュブナイル』の大人版の映画を撮りたいと言っていて、それが実現した映画みたいです。子ども向けですが、『ジュブナイル』と同様に押さえるところはきちんと押さえて作られているので、安心して見られるし面白かったです。  

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『コーヒーが冷めないうちに』『ブレイブ -群青戦記-』『四畳半タイムマシンブルース』

『コーヒーが冷めないうちに』2018年9月、塚原あゆ子監督作品 原作:『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ なんといっても面倒くさい設定が面白いです(笑) 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 2.過去に戻って、違うことをしても、現在は変わらない 3.過去に戻れる席には先客がいる。座れるのは、その先客が席を立った時だけ 4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない 5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、冷めてしまうまでの間だけ  これだけの制約の中で、人は何を求めて何を得るのかが見所。個人的には、認知症で夫のことも分からなくなった妻と彼女を支える看護師の夫のエピソードが好きです。←松重さんと薬師丸さんが夫婦役で、身につまされるというか…… 『ブレイブ -群青戦記-』2021年3月公開、本広克行監督作品 原作:『群青戦記』笠原真樹著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 連載時に読んでました。突如、学校ごと戦国時代にタイムスリップした高校生達の運命や如何。 映画『戦国自衛隊』は、戦国時代に自衛隊がタイムスリップしたらどんだけ無双できるか!という話でしたが、この映画では、高校生アスリートたちの能力が、戦国時代でどれだけ通用するかが描き方の妙味になると思います。戦国時代の男性の平均身長は155cm程度だったみたいなので、そこらあたりもキャスティングで加味するとよりリアル感が増したかも?(笑) 『四畳半タイムマシンブルース』2022年9月公開、夏目真悟監督作品 原作:『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ ググると森見登美彦の『四畳半神話大系』と、上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品であるとか。それで設定・展開が映画『サマータイムマシン・ブルース』似通ってるんだ。エアコンのリモコンが重要なキーアイテムなところも同じです。主人公も同じように屈折してます(笑)

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 『インナー・スペース』『地球最終戦争ロボット・ウォーズ』

『インナー・スペース』1987年12月公開、ジョー・ダンテ監督作品(製作総指揮:スピルバーグ) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 先行作品として、かの有名な『ミクロの決死圏』(1966年)がありますが、こちらの作品はコメディタッチになってます。ドタバタSF映画でもあります(笑) アメリカ空軍パイロットのタック・ペンドルトンは、特殊潜行艇・クラーケンIIに乗り込んでミクロ化しウサギの体内に注入される実験に参加するため研究所に配属された。ところが、潜行艇のミクロ化直後に研究施設が産業スパイに襲撃されてしまう。潜行艇の入った注射器を持った研究員は逃げ惑う際にスーパーの店員・ジャックの尻に潜行艇を注射してしまう(笑) ジャックが自分の体内にいるタックと通信しながら悪者連中から逃げ回るシーンが笑えます。 『地球最終戦争ロボット・ウォーズ』1993年4月公開、アルバート・バンド監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 2041年、地球を二分した戦争はロボット兵器の投入で決着が着いたものの荒廃してしまった。 観光客を運ぶ仕事をこなしているサソリ型メガロボットをテロリストが襲い奪ってしまう。  メガロボットのパイロットだったドレイク大尉と部下のスタンピー、乗客の考古学者のリーダは、地下に眠る人型メガロボットを発見し、テロリストの操縦するサソリ型メガロボットに立ち向かう…… まだこの頃は本格CG(映画『トロン』が1982年)が非常に高価だったため、ストップモーションで撮られたメガロボットの動く姿が素敵です(笑) 「未知との遭遇」(1977年)当時にも、CGそのものはあったみたいですが、あまりに高価だったとか。

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『マーズ』『シャドー・ウォー 聖戦』

『マーズ』2021年6月公開、ワイヤット・ロックフェラー監督作品 移住者たちがそれぞれ居住地(コロニー)を作り、厳しい環境で生活を営んでいる火星。ある日、辺境のコロニーで生活する父母と娘の三人家族は何者かの襲撃を受け、父親が殺されてしまいます。 厳しい環境ゆえの悲劇というか、母親を殺された男と両親を殺された少女の行く末は…… ものすごくメッセージ色の濃い映画です。舞台は火星ですが、極限の世界を構築するのに火星が都合が良かったというだけでしょう。男と女、支配側と被支配側等さまざまな問題が投げかけられていて重苦しい作品です。 こういうテーマは、フランス映画だともっと明るくて洒脱なタッチになるような気がしてますが…… 『シャドー・ウォー 聖戦』2022年3月公開、エミール・ハリルザデー監督作品 珍しい(?)トルコ映画 伝説のアークのありかを示すという、紀元前から伝わる二つに分けられたの地図の片方を守り続けていた一族の末裔。敵は、何世紀もの間アークと地図の行方を追っていた政府にも食い込んでいるキリスト教系の秘密結社。預言者ムハンマドの子孫であり地図の守り手“献身者”であった兄の後を継ぎ、彼は決死の戦いを続ける……

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『ザ・ローブ』『エッジ・オブ・トゥモロウ』『スペース・プレイヤーズ』

『スペース・プレイヤーズ』2021年8月公開、マルコム・D・リー監督作品  バスケ界のスーパースター、レブロン・ジェームズは、息子のドムがeスポーツには熱中しているものの実際のバスケットボールの練習に不熱心なのを心配していた。ある日ひょんなことから、映画会社のAIスーパーサーバー“ワーナー3000”に二人が吸い込まれてしまう。そこは、ワーナーの様々なキャラクター達が住む“バーチャル・ワールド”だった…… 『エッジ・オブ・トゥモロー』2021年9月公開、イップ・ウィンキン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆(アクション映画としての出来は最高!快調なテンポ) 戦闘用パワードスーツが開発された研究所。けがの後遺症に苦しむ娘の手術費を稼ぐために主人公は、その装着者を選ぶテストに参加するが、武装テロリスト集団が研究所を襲撃してくる…… ラストにどんでん返しには賛否両論があるかも(笑) 『ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE』2023年1月公開、シーン・オライリー監督作品 パルスと呼ばれる災害が世界を襲い、その影響で特殊能力を持った超人が生まれるようになった世界。その能力者たちが収容された刑務所での物語。 俳優廃業を宣言したブルース・ウィリス出演作品。悲しいことに最近の彼が出た作品はどれも面白くないという(泣;)この作品はラストで少し盛り返すからまだ良い方なのですけど。 アクションは出来なくても、脚本次第でなんとかならんのか。やはり予算が必要なのかなぁ……

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『あやしい彼女』『そばかす』『女子高生に殺されたい』

『あやしい彼女』2016年月6公開、水田伸生監督作品 2014年公開の韓国映画『怪しい彼女』の日本リメイク版 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 73歳の頑固おばあちゃんが、とある写真館で撮影したことから20歳の娘に若返り、やりたくても出来なかった過去のあれこれを実現しようとするが…… 『そばかす』2022年12月公開、玉田真也監督作品 恋愛にも結婚にも全く興味がない独身女性の生きざまを描く。 どんな映画が好きですかという質問に「『宇宙戦争』でトム・クルーズがただひたすら逃げ回るシーンが好きです」と答えていてツボにはまりました(笑) 『女子高生に殺されたい』2022年4月公開、城定秀夫監督作品 原作:古屋兎丸作『女子高生に殺されたい』 ただ女子高生に殺されるためだけに高校教師になった男が立てた、9年間におよぶ「理想的な自分殺害計画」に巻き込まれた女子高生たち。こういう変な映画は城定監督の得意とするところだと思いますが、それにしても変な設定だわ(笑)

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