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 『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』

『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』2021年7月公開、セドリック・ル・ギャロ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ LGBTQ+によるスポーツと文化の世界的祭典「ゲイゲームズ」出場を目指す、実在するゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルにしたヒューマンドラマ。ギャロ監督は実際のメンバーでもある。 ゲイへの差別的な発言の罰として、ゲイの水球チームがフランス代表として「ゲイゲームズ」に出場できるようにすることを命じられた元オリンピックの水泳選手が、くせ者ぞろいのメンバーをコーチする中で信頼関係を築いていく…… フランス映画って、こういう題材は上手いこと撮るよなあ。変に構えることも無くさらっと描いていてしかも深いという。

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『DC がんばれ!スーパーペット』『ソニック・ザ・ムービー ソニック VS ナックルズ』

『DC がんばれ!スーパーペット』2022年8月公開、ジャレッド・スターン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  スーパーマンの愛犬で空を飛べるクリプトは、スーパーマンに恋人が出来たため自分はもう必要とされなくなるのではないかと悶々としていた。ある日、とあるペット保護施設に宇宙の果てからオレンジ色に光る謎の物体が落ちてきて、ペットたちにスーパーパワーが宿る。その中の一匹、ある犯罪者に心酔するモルモットのルルは、ヒーローたちの捕獲と牢獄にとらえられている犯罪者の奪還に乗り出す。  一方、クリプトナイトで超能力を失ったペット犬のクリプトは、ルルと同時に超能力を得たペットたちの協力を得て彼らに立ち向かう。なかなか楽しめました。侮れないぞ(笑) 『ソニック・ザ・ムービー ソニック VS ナックルズ』2022年8月公開、ジェフ・ファウラー監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/3 本当のヒーローになりたいと願うソニックだが、本来の性格から行き過ぎも多々(笑)。平和が訪れたグリーンヒルズで彼は毎晩、街を守り続けていた。そんなある日、ドクター・ロボトニックがキノコ惑星から脱出し、戦士ナックルズとともに、再び地球に舞い戻り悪事を働こうとする。彼らを阻止するため、ソニックとソニックに憧れてやってきた二本尾のテイルスが立ち向かう。王道の仲間と冒険の物語。 ソニックの父親的存在でもあるトムの義理の姉の結婚式のエピソードがあるのですが、その相手がTVドラマ「S.W.A.T.」のホンドー隊長!当然秘密組織勤務(笑)。あと、警察官にTVドラマ「ザ・ルーキー」で主人公の先輩女性警察官役の人も出てたりして配役の妙が(笑)

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『アイネクライネナハトムジーク』『ハウ』

『アイネクライネナハトムジーク』2019年9月公開、今泉力哉監督作品 原作『アイネクライネナハトムジーク』(伊坂幸太郎著2014年) 劇的な出会いを求める気弱な会社員が、ある女性と出会い10年間の交際をの後プロポーズするまで。 もてない会社員が三浦春馬さんという設定はちょっと変じゃないかな(笑) 世界タイトルに挑戦するボクサーのエピソードとかが絡んできて、最後はほっこりとするという…… 7年間ほど仙台市民だったので、伊坂さんの話はつい読んでしまうのです。 『ハウ』2022年8月公開、犬童一心監督作品 結婚寸前に彼女から別れを切り出され傷心の主人公が、声帯を切除したため「ハウ」としか吠えられない保護犬との関わりを通して心癒やされる。 ひょんなことから、主人公の元から離れて青森まできてしまった「ハウ」は、主人公の住む横浜まで走り抜ける過程で関わる人々の心を癒やしていく…… 深キョンが主演の『天使』と主題は似てますね。天使もハウも、そこに居るだけで周りの人たちに変化が訪れるという触媒のような存在ですね。  二作品とも、TV放映があったら見てホッコリしましょう(笑)

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『ギャラクシー街道』『ビリーバーズ』

『ギャラクシー街道』2015年10月公開、三谷幸喜監督作品 三谷監督曰く「スペースロマンティックコメディ」作品だそうです。 宇宙船の交通量が多く、ギャラクシー街道と呼ばれた航路途中にある宇宙サービスエリアを舞台としたドラマ。 オールスターキャストでバカやっているなあ(笑)メインは、遠藤憲一扮する宇宙人が、綾瀬はるかに懸想して妊娠し卵を出産するシーン(見ただけで妊娠するというのはファーマーの『恋人たち』へのオマージュかも)。 今は寂れていて廃止も検討されている「ギャラクシー街道」が廃止されたくなくて意識を持つという設定はまだしも、宇宙空間に放出された卵を宇宙服で追いかけるシーンで、泳ぐアクションをするのは、いかに三谷監督とはいえど観客を馬鹿にしすぎ(笑) 『ビリーバーズ』2022年7月公開、城定秀夫監督作品 原作マンガ『ビリーバーズ』(山本直樹著1999年)。 かつて『ビッグコミックスピリッツ』誌で連載されていたとき読みました。明らかにオウム真理教を意識した設定とエロさ加減に爆笑したものです。 原作が山本直樹さんで、監督が城定秀夫さんというコンビで、エロが入らないはずはなく(笑) 「ニコニコ人生センター」という怪しい宗教組織の“孤島のプログラム”に基づいて、無人島で暮らすオペレータ・議長・副議長の三人。教義に基づく生活を淡々と続けるうちに、綻びが…… 若い男女と中年男性の三人が一部屋で共同生活をしていて何も起こらない方が不思議というモノ(笑)主演女優の北村優衣さんは、綺麗で素敵で、しかもエロいという。

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 『聖の青春』『泣き虫しょったんの奇跡』

『聖の青春』2016年11月公開、森義隆監督作品 大崎善生原作、先行したテレビドラマ版(2001年)もあり。 幼くして患った腎臓病と闘いながら、将棋が大好きで、将棋に没頭し、29歳の若さで夭逝した元A級棋士・故村山聖九段の生涯をつづったノンフィクション映画。 「将棋世界」1998年10月号、「さようなら村山聖九段」 顔がぷくぷくとしているのは、持病のせいで浮腫んでいることが大きいのです。 以下リンク 「『藤井聡太六冠はあの天才棋士・村山聖の生まれ変わりではないか』…ネット上の噂を師匠に聞いてみたら返ってきた意外な答え」 今回の二作品と『3月のライオン』で、新将棋三部作ということでどうでしょうか。映画としての面白さをいうなら『3月のライオン』なんですが、個人的には『聖の青春』が人口に膾炙して故村山九段のことがもっと今の将棋ファンに知られる展開になって欲しいと思います。藤井七冠(2023.6月時点)は圧倒的に強いのだけど、上記のリンクからの元師匠の話には、当時を知る将棋ファンとして頷けるところが多々ありました。 『泣き虫しょったんの奇跡』2018年9月公開、豊田利晃監督作品 原作『泣き虫しょったんの奇跡』(瀬川晶司著・自伝) 全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝して奨励会入りした瀬川は、その人の良さも災いして勝ち星が届かず年齢制限で奨励会を退会する。フリーター生活の後、大学を経てサラリーマンになったものの、将棋を捨て去ることはせず、アマ強豪としてプロ公式戦に参加し7割を超える勝率を挙げる。そのことが契機となり、多くの人々の支援を得て日本将棋連盟を動かし、全棋士の投票により規定に存在しないプロ編入試験が実施され合格するまでの半生が描かれる。

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『TANG タング』『弟とアンドロイドと僕』『ラブアンドロイド 執事のアダムとぼっちな私』

『ラブアンドロイド 執事のアダムとぼっちな私』2016年8月公開、城定秀夫監督作品 城定監督の特集だったのか同時期に『ビリーバーズ』(2022年)も見ました。 業績不振の電機メーカー・LENY社は、会社の起死回生をかけて執事型セクサロイドを開発。発売にあたり、オタク処女の女子社員が抜擢され、アンドロイドとの同居生活が始まる。セクサロイドが「どきどきメモリアル」をプレイして女性の扱い方を勉強するという(汗;)ちょっとエロい作品です。展開はベタで訴求層がおじさん限定みたいですが、まあそれが心地良いというか、癒やされます(笑) 『弟とアンドロイドと僕』阪本順治監督作品、2022年1月公開 孤独なロボット工学者の男は、子どもの頃から自分が確かに生きているという実感を得られずに生きてきた。そのために奇妙な言動を繰り返し、同僚や世間からは変人と見られていた。彼は父が残した廃病院に1人で暮らし、生きている実感を得るために自分そっくりのアンドロイドを造り上げようとしていた。父親は入院したままなのだが、入院費とか今後の対応を求めて腹違いの弟が突然訪ねて来る。←この弟が主人公に反感を持っていて、色々やらかすのですが、なんせ雰囲気が暗くて主題が難しいときてるので一般受けはしないような…… 『TANG タング』三木孝浩監督作品、2022年8月公開 原作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』デボラ・インストール著 仕事を辞めて、ゲーム三昧のあげく妻に捨てられそうな春日井健。ある日自宅の庭に突然現れた「タング」と名乗る謎のロボットと出会い、そのエネルギーがもうすぐ尽きようとしていることを知る。タングにはそれまでの記憶がない上にポンコツだが、なぜか憎めない。 基本的にはタングは狂言回しで、主題はタングと同じく人生においてポンコツな主人公の愛と再生の物語なのかも。

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『ジュブナイル』『Returner リターナー』

『ジュブナイル』山崎貴監督監督作品、2000年7月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 子ども向けではあるが、よく考えられていて面白いです。 2000年の夏休み。四人の子供たちは、キャンプ場で不思議な小型ロボット「テトラ」と出会う。 テトラは四人が集める廃品を材料に自分の体を改造、歩行可能になる。近所に住む電気屋の店主(実は天才物理学者)も巻き込んで四人の夏休みは過ぎていった。 一方、地球の軌道上には地球の海を奪おうと宇宙の悪商人・ボイド星人の巨大宇宙船団が…… また太平洋上には海水回収装置である1辺が6キロの巨大三角錐が出現する。 『Returner リターナー』山崎真監督作品、2002年8月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 2084年の未来。人類は「ダグラ」と呼ばれる異星人に侵略され奮闘するも敵側の新たな兵器導入によって絶滅の危機を迎えていた。この困難な状況を打開すべく、2002年に侵略の先兵となったダグラを抹殺すべく、少女ミリは過去に跳んだ。 ブラックマネーを奪還して依頼者に取り戻すプロの仕事人「リターナー」のミヤモトと出会ったミリは、ミヤモトを見込んで助けてくれるよう依頼するが断られてしまう。しかし、ミヤモトは首に爆弾を仕掛けられて、嫌々ながらそのミッションに手を貸すことになる。そこに15年前、かつてのミヤモトの幼馴染を殺したチャイニーズマフィアがからんできて、彼らも異星人の秘密で一儲けしようと首を突っ込んできた。地球に侵入してきた最初のダグラを巡る攻防が繰り広げられるが……

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『スカイクロラ The Sky Crawlers』『十年 Ten Years Japan』『プラン75』

『スカイクロラ The Sky Crawlers』2008年8月公開、押井守監督作品 原作:森博嗣の同名の小説《スカイ・クロラ》シリーズ 現代に似たもう1つの世界。戦争がショーと化した平和な時代で、とある戦争請負会社に勤める青年はヨーロッパの前線基地に配属される。思春期の姿のままで奇妙な宿命を背負った彼は、キルドレと呼ばれる戦闘機パイロットだった。そんな中、彼はかつてエース・パイロットだったという女性司令官と出会い、心惹かれていく。 ちょっと『終わりなき戦い』(ホールドマン著)が入ってる気がする。 『十年 Ten Years Japan』2018年11月公開、是枝裕和製作総指揮作品 2015年に香港で公開され話題となった映画『十年』をもとに日本、タイ、台湾の国の若手映像作家がそれぞれの国の10年後を描く国際共同プロジェクト。 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 「PLAN75」早川千絵監督 高齢化問題の解決のために制定された75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する制度を扱う。 「いたずら同盟」木下雄介監督作品 IT特区の小学校では人工知能システム“プロミス”が子供たちに理想的な道徳を刷り込んでおり、子供たちはプロミスに従うことで平穏な日常を過ごしていた。 「DATA」津野愛監督作品 女子高生の舞花(杉咲花)は、父(田中哲司)に内緒で、亡き母の生前のデータ≒「デジタル遺産」を手に入れた。 「その空気は見えない」藤村明世監督作品 人々は原発による大気汚染から逃れるために地下の世界に住むようになっていた。 「美しい国」石川慶監督作品 徴兵制がしかれた日本。広告代理店マンの渡邊は、徴兵制の告知ポスターを政府からの要請で若者に親しみやすいよう変更するため、これまでのポスターのデザイナーの元を訪れるが…… 『プラン75』2022年公開、早川千絵監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2 2018年に公開されたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」内の短編映画を元に作成された。 とある未来、日本で75歳以上の高齢者が安楽死する権利(通称・プラン75)が制定された。それは高齢化に関わる財政問題を解決するために導入された制度で、それを受け入れた高齢者には一時金として10万円が支給されるというもの。まだ働けるのに、なし崩し的に安楽死を選択せざるを得なくなる高齢者たちとそれを取り巻く社会の有り様を描く問題作。

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『水曜日が消えた』『ミュジコフィリア』『ウェディング・ハイ』『ハケンアニメ!』『彼女が好きなものは』

『水曜日が消えた』2020年公開、吉野耕平監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 主人公の青年は幼いころの事故の後遺症により、7人の人格が日替わりで現れる。性格や好みがそれぞれ異なる7人は、週に1日しか過ごせないため親しい友人も持てず、病院の専門医の管理下で生活していた。中でも一番地味で几帳面な”火曜日の僕”は、他の曜日の人格から掃除・片付けなど雑用を押し付けられながらも生真面目に火曜日を過ごしていた。ある朝、目を覚ました”火曜日の僕”は、その日が水曜日だと気づくが…… 『ミュジコフィリア』2021年、谷口正晃監督作品 原作:さそうあきらの同名のコミック 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 京都にある芸術大学に入学した漆原朔は、ある出来事から強引に現代音楽研究会にひき込まれた。だがそこには 朔が音楽から遠ざかるきっかけとなった異母兄のと、朔が密かに憧れる兄の彼女、小夜もいた。大成は天才作曲家として注目されていたが、新たな作曲に苦悩していた。朔は子どもの頃から色や形を「音」として感じ取っていた(ここらあたりSF者が好きな設定ですねえ)。現代音楽がそのげんしょうをも表現できることを知った朔と同じような感性を持つ女性、凪との出会いが朔の才能歩目覚めさせる。  音楽ものの映画は名作が多いきがします。 『ウェディング・ハイ』2022年公開、大九明子監督作品、バカリズム脚本 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 結婚式、それは新郎新婦にとって人生最大のイベント!式当日を迎えたカップルとウェディングプランナーの悲喜交々。 式場に向かう元カレや、祝儀泥棒も現れて……(笑)  敏腕ウェディング・プランナーは、全ての難題を解決し、最高の結婚式を2人に贈ることが出来るのか――?  全ての伏線を回収していく脚本が見事なロマンチックコメディです! 『彼女が好きなものは』2021年12月、草野翔吾監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 ゲイであることを隠して生きる男子高校生が、クラスメイトの女子生徒が、男性同士の恋愛話が好きな女子であることを知る。腐女子であることがばれることを恐れる彼女に秘密を守ること約束するしたことで、彼が好きになった彼女は彼に告白し、彼も普通の生き方もしてみたいとそれを受け入れるのだが…… 展開がちょっと古くさいけど、真面目に造られていてなかなか良かったです。 『ハケンアニメ!』2022年、吉野耕平監督作品 原作:辻村深月「ハケンアニメ!」 連続テレビアニメ「サウンドバック 奏の石」が初監督作品となる斎藤瞳は、憧れの天才監督である王子千晴を超えるアニメをつくることを公言する女性監督。プロデューサーやアニメーターと共に夕方5時台の同じ時間帯で、王子千晴の復帰作「運命戦線リデルライト」と視聴率を争うことに…… 王子のプロデューサーの女性も、気まぐれな王子に苦労しながらも、9年ぶりとなる作品にかける! アニメ製作のスタッフや声優たちとの熱い苦労は報われるのか! アニメ製作の現場の雰囲気が味わえて面白かったです。現代でもけっこうアナログな部分も多いんですね。

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『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』『天使』『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』『神さまの言うとおり』『ホリック xxxHOLiC』『妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』2005年5月公開、青山真治監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ タイトルの「Eli, Eli, Lema Sabachthani?」は、ヘブライ語で「神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」の意味。SFファンには平谷美樹先生の小松左京賞受賞作『エリ・エリ』で周知(笑) 2015年。映像を通じて感染するレミング病というウイルスによって、世界中で多くの人間が自殺している。貞子か!(笑) 富豪のミヤギ(筒井康隆!)は、息子夫婦をレミング病で失い、孫娘もレミング病に侵されている。探偵に調査を依頼したところ、とある二人組の奏でる音楽には発病を抑える効果があるという噂が……  良くわからん不思議な音楽と相まって、不条理の世界に引き込まれていきます。笑犬楼さまの存在感が光ってます(笑) 『天使』2006年1月公開、宮坂まゆみ監督作品 原作:桜沢エリカのコミック《天使》シリーズ 東京で悩み苦しむ人々の前に、本物の天使が現われる。 東京で暮らし、恋愛、家族や友人との関係などに悩む3人は、神出鬼没な天使と出会って救われ、心を癒やされていく……。  天使役のフカキョンを愛でる映画(笑) 天使は何をするのでもないけど、周りの人間達に触媒のような効果を及ぼしてるのが面白い。 『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』2006年8月公開、水田伸生監督作品 原作:一色まことのコミック『花田少年史』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 小さな港町で評判のわんぱくな少年・花田一路は、ある日、トラックと衝突する大事故に遭ってしまう。九死に一生を得た一路には、幽霊が見える不思議な能力が身についていた。その日から彼の周囲には、様々な幽霊が出現して願い事や相談を持ちかける……  自分が本当の父親だと名乗る見知らぬ男の幽霊まで現れ、真相を探るべく一路君は母親が結婚する前の時代にタイムスリップする……厳密にはタイムスリップではないのですが(汗;) 『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』2013年9月、園子温監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 豪華俳優陣によるスプラッタムーピー。お金がかかった『カメラを止めるな!』の感もアリ(笑) 極道・武藤組の組長・武藤大三は、服役中の妻・しずえの夢でもあった、娘のミツコを主演にした映画製作を決意する(笑) 映画の神様を信じる映画青年・平田純と、通りすがりの普通の青年・橋本公次を監督迎えたヤクザたちとミツコの映画製作の顛末は如何に。 『神さまの言うとおり』2014年11月公開、三池崇史監督作品 金城宗幸原作、藤村緋二作画のコミック『神さまの言うとおり』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 平凡な男子高校生・高畑瞬は退屈な日常に嫌気が差していたが、ある日の授業でいきなり教壇の上にしゃべる巨大なダルマが現われ、敗者が次々に命を落とすという不条理な“ダルマさんが転んだ”遊びを仕掛けられる。瞬は同級生のいちかとともにその後も巨大な“まねき猫”“コケシ”“シロクマ”が相手の不条理なゲームに挑んでいき、それらゲームを命からがら突破するものの、そんな状況下で他の生徒は次々と命を落としていき……。 『ホリック xxxHOLiC』2022年4月公開、蜷川実花監督作品 原作:創作集団「CLAMP」のコミック『xxxHOLiC』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  アヤカシ(怪奇現象)が見えてしまい、いつも逃げ回ってばかりの高校生・四月一日(わたぬき)は、ある日紅い蝶に誘われて、曰くありげな女主人の館に迷い込みます。彼女から「アヤカシを見たくない。平凡な生活を送りたい」という願いを推し当てられた主人公は、その代償として館の料理や掃除に励む毎日が始まります。 … 続きを読む

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