-
最近の投稿
最近のコメント
アーカイブ
カテゴリー
メタ情報
カテゴリー別アーカイブ: 時間もの(邦画)
『ドロステのはてで僕ら』『リバー流れないでよ』
『ドロステのはてで僕ら』2020年6月公開、山口淳太監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ タイトルのドロステとは、ドロステ効果(SFでは有名なフラクタルのようなもの)に由来するもの ある夜、仕事を終えたカフェの店長が、2階の自宅でギターを弾こうと、ギターのピックを探していると、部屋においてあるモニターから声が聞こえてきた。モニターを見ると、そこにはもう一人の自分自身が!モニターの中のカトウは、自分のことを2分後の未来のカトウだと言い、自分の言うとおり行動してくれと告げる…… 『リバー流れないでよ』2023年6月公開、上田誠監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 京都の奥座敷である冬の貴船の老舗旅館の従業員と客が、延々と繰り返す2分間のループに巻き込まれてしまい、困惑しながらもなんとか抜け出そうと努力する様を描いた。 こちらの映画も2分がキーワードみたいですが、なぜ二作品共に”2分”なのかは、上田監督への「インタビュー記事」で読むことが出来ます。
カテゴリー: ファンタジー(邦画), 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『BALLAD 名もなき恋のうた』『ミッドナイト・イン・パリ』
『BALLAD 名もなき恋のうた』2009年9月公開、山崎貴監督作品 原案:アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 戦国時代の天正二年(1574年)にマイカーごとタイムスリップした現代の家族が、苦難にめげず活躍する話。結末はちょっとほろ苦いけど。 軸は、お互いに好意を持ちながらも、身分の違いから本心を明かせない廉姫と彼女を守る又兵衛のラブストーリーといっても良いでしょうね。 『ミッドナイト・イン・パリ』2012年5月公開、ウディ・アレン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 資産家の娘と婚約した小説家を目指す主人公が、彼の理想の時代である1920年代のパリにタイムスリップする。彼はそこでヘミングウェイやコクトー、ピカソ、ダリ等に出逢い彼らに魅了されていく…… SF風味は薄いです。ウディ・アレン監督らしい風刺は効いてる。
『四日間の奇跡』『一秒先の彼女』『一秒先の彼』
『四日間の奇跡』2005年6月公開、佐々部清監督作品 原作:浅倉卓弥の同名小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 将来を嘱望視されていた新進ピアニストが、留学先で強盗事件に巻き込まれ、少女をかばってピアニストの道を絶たれる。両親を失った知的障害の少女を引き取った彼は、少女のサヴァン症候群による優れたピアノの才能を見出し、一緒に各地を演奏して廻ることとなった。 招待された療養センターで高校時代の後輩だった女性と巡り会った彼は、辛い過去を持つその女性と親しくなっていくが、その女性が落雷で意識不明の重傷を負い、彼女の心が少女の体に宿る。 その意識が消えるまでが4日間。 『一秒先の彼女』2021年6月公開、チェン・ユーシュン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 せっかちなヒロインが、デートしようとしたら、いつの間にか翌日になっていた。全く記憶が無いデートの日に何があったかを探ろうと色々悪戦苦闘する…… 『一秒先の彼』2023年7月公開、山下敦弘監督作品、脚本:宮藤官九郎 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 台湾映画『1秒先の彼女』をリメイクし、京都を舞台にした日本版。 “消えた1日”を探すテンポの合わない男女を描く時間差ラブストーリー。
カテゴリー: ファンタジー(邦画), 時間もの(洋画), 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『永遠の831』『かがみの孤城』
『永遠の831』2022年3月公開、神山健治監督作品 wowowオリジナルアニメ。 未曾有の大災厄によって、混迷を極めた世界。東京の大学生浅野スズシロウは、新聞配達で生計を立てていた。彼には、怒りに駆られると時間を止めてしまう能力があった。とある日、スズシロウが時間を止めた際、止まった世界で一人だけ動くことが出来る少女に出会う。後日、その少女なずながやむをえず犯罪に関わっていると知った彼は、衝動的に少女のグルーブに協力することになるのだが…… 正義感に突き動かされてテロ行為に走る若者たちのグルーブと大人の世界のせめぎ合いが面白い。結末はちょっと消化不良でしたが。題名の”831″は、夏休み最後の日である8月31日のことです。 『かがみの孤城』2022年12月公開、原恵一監督作品 原作:同名の辻村深月の小説 中学1年生の女の子・安西こころは、いじめが原因で不登校になっていた。ある日、自室の鏡に吸い込まれたこころは、その向こうのオオカミさまという狼面をつけた謎の少女が仕切る絶海の孤城で、自分と似た問題を抱える中学生リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキと出会い、隠された「願いの鍵」を見つけようとするが…… ちょっと風変わりなパラレルワールド・時間もの。心に傷を負った中学生たちは安息を見つけられるのか。
カテゴリー: アニメ・アニメーション, ファンタジー(邦画), 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』
『僕が愛したすべての君へ』2022年10月公開、松本淳監督作品 『君を愛したひとりの僕へ』2022年10月公開、カサヰケンイチ監督作品 原作:同名の乙野四方字の小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2 無くした物を探している時、先ほど探したはずの場所で見つかることはありませんか?それはあなたの心が瞬間的なパラレルシフトを起こして、平行世界のあなたと入れ替わっていたためなのです…… パラレルワールドの存在が明確となり、その解明のための科学も整備されつつある世界。暦は7歳のときに両親が離婚することとなり、どちらと共に暮らすかという選択を迫られることになった。この選択で彼の運命は大きく変わることとなる。←重要な分岐点 基本的にはよく考えられた恋愛SFもの。面白かったです。 映画のなかで、栞が幽霊(パラレルシフト中に帰還先の肉体が損傷したため生じた精神のみの存在)になってしまい、どの平行世界にパラレルシフトしても栞は幽霊になっているため、暦は栞を救うために時間を遡るタイムシフトの研究を始めるという展開があります。元々、暦と栞が一緒にマシンに入り、同時にパラレルシフトをしたことから強固な結びつきが出来て、暦がパラレルシフトをすると同時に栞も着いてくると説明がありました。 疑似科学的ガジェットが楽しい本作ですので、ここはぜひ、暦と栞が量子もつれ(量子エンタングルメント)状態になっていて、パラレルシフトしてその世界に栞が存在しなくても、(情報としての)栞が視えるとかにして欲しかったぞ(笑) もしかして原作はそうなっていたなら申し訳ない(汗;)
カテゴリー: SF系(邦画), アニメ・アニメーション, 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『コーヒーが冷めないうちに』『ブレイブ -群青戦記-』『四畳半タイムマシンブルース』
『コーヒーが冷めないうちに』2018年9月、塚原あゆ子監督作品 原作:『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ なんといっても面倒くさい設定が面白いです(笑) 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 2.過去に戻って、違うことをしても、現在は変わらない 3.過去に戻れる席には先客がいる。座れるのは、その先客が席を立った時だけ 4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない 5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、冷めてしまうまでの間だけ これだけの制約の中で、人は何を求めて何を得るのかが見所。個人的には、認知症で夫のことも分からなくなった妻と彼女を支える看護師の夫のエピソードが好きです。←松重さんと薬師丸さんが夫婦役で、身につまされるというか…… 『ブレイブ -群青戦記-』2021年3月公開、本広克行監督作品 原作:『群青戦記』笠原真樹著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 連載時に読んでました。突如、学校ごと戦国時代にタイムスリップした高校生達の運命や如何。 映画『戦国自衛隊』は、戦国時代に自衛隊がタイムスリップしたらどんだけ無双できるか!という話でしたが、この映画では、高校生アスリートたちの能力が、戦国時代でどれだけ通用するかが描き方の妙味になると思います。戦国時代の男性の平均身長は155cm程度だったみたいなので、そこらあたりもキャスティングで加味するとよりリアル感が増したかも?(笑) 『四畳半タイムマシンブルース』2022年9月公開、夏目真悟監督作品 原作:『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ ググると森見登美彦の『四畳半神話大系』と、上田誠の戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品であるとか。それで設定・展開が映画『サマータイムマシン・ブルース』似通ってるんだ。エアコンのリモコンが重要なキーアイテムなところも同じです。主人公も同じように屈折してます(笑)
カテゴリー: 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『ジュブナイル』『Returner リターナー』
『ジュブナイル』山崎貴監督監督作品、2000年7月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 子ども向けではあるが、よく考えられていて面白いです。 2000年の夏休み。四人の子供たちは、キャンプ場で不思議な小型ロボット「テトラ」と出会う。 テトラは四人が集める廃品を材料に自分の体を改造、歩行可能になる。近所に住む電気屋の店主(実は天才物理学者)も巻き込んで四人の夏休みは過ぎていった。 一方、地球の軌道上には地球の海を奪おうと宇宙の悪商人・ボイド星人の巨大宇宙船団が…… また太平洋上には海水回収装置である1辺が6キロの巨大三角錐が出現する。 『Returner リターナー』山崎真監督作品、2002年8月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 2084年の未来。人類は「ダグラ」と呼ばれる異星人に侵略され奮闘するも敵側の新たな兵器導入によって絶滅の危機を迎えていた。この困難な状況を打開すべく、2002年に侵略の先兵となったダグラを抹殺すべく、少女ミリは過去に跳んだ。 ブラックマネーを奪還して依頼者に取り戻すプロの仕事人「リターナー」のミヤモトと出会ったミリは、ミヤモトを見込んで助けてくれるよう依頼するが断られてしまう。しかし、ミヤモトは首に爆弾を仕掛けられて、嫌々ながらそのミッションに手を貸すことになる。そこに15年前、かつてのミヤモトの幼馴染を殺したチャイニーズマフィアがからんできて、彼らも異星人の秘密で一儲けしようと首を突っ込んできた。地球に侵入してきた最初のダグラを巡る攻防が繰り広げられるが……
カテゴリー: 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。
『サマータイムマシン・ブルース』『江ノ島プリズム』『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』『君が落とした青空』
『サマータイムマシン・ブルース』2005年9月公開、本広克行監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 青春ドタバタタイムマシンもの。一応タイムパラドクスに気を使った筋立てにはなってますが、本気のSFではありません(笑) 若者が集まってわちゃわちゃやる楽しさにあふれた作品だと思います。 「カッパ伝説」とお遍路が観光資源である四国の大学。SFに興味がない男子学生5人のSF研究会と、写真の腕前がよくない女子学生2人のカメラクラブは、同じ部室を共有していた(笑)。とある夏休み、カメラクラブの2人が写真を現像していると、1枚の写真に野球をしているSF研の下級生の姿と、校舎の陰にもうひとり下級生(同一人物)が写っているのを見つけて驚く。 一方、エアコンが壊れたため、猛暑に悩むSF研部員たちは、部室の隅に見慣れないへんてこな乗り物状の機械があることに気づく。 『江ノ島プリズム』2013年8月公開、吉田康宏監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 変形タイムループ青春ものかな。切ないけど、選びうる最善の結末になったかも知れない。 修太と朔とミチルの三人は仲の良い幼なじみで、いつも一緒に行動していた。しかし朔は、生まれつき病弱で重い心臓病を患っていて、旅立つ幼なじみのミチルに手紙を渡そうと必至に自転車漕いだのが原因で急死したのだ。 ある朝、修太は幼馴染の親友だった朔の三回忌に来ていた。朔の母親に案内され当時のまま保存している朔の部屋に入ったあと朔の母親に入れてもらったコーヒーを飲みながら小学校時代を思い出していた。朔の母親から「朔の親友だったことを忘れないでほしいから形見の品をなにか持って帰って欲しい」と言われ、机にあった「君もタイムトラベラー」というムック本を手に取った。中には、水色のオモチャ然とした腕時計が入っていて、その腕時計をはめ、自分の行きたい時代を頭に浮かべながら目をつぶり右手をにぎるとその時代にタイムトラベルできるという…… 半信半疑ながらも時計型タイムマシンに望みを託して修太は旅立つ…… 『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』2021年6月公開、三木孝浩監督作品 ロバート・ハインライン原作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 原作から離れてるけど、個人的にはアリ(笑)オールドファンにもお薦め。 1995年の東京でロボット開発に携わる高倉宗一郎は、愛猫・ピートと妻・璃子と共に暮らし、妻の父親である松下の遺志を継ぐべくプラズマ蓄電池の開発に没頭していた。しかし、宗一郎は共同経営者・松下和人と婚約者・鈴の裏切りによって会社と開発中のロボットや蓄電池をすべて奪われ、コールドスリープに入れられてしまう。 『君が落とした青空』2022年2月公開、Yuki Saito監督作品 櫻いいよ原作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 切なさ満開の青春ラブストーリー。タイムループものなんだけれど、夢オチとも解釈できる。 高校生の実結と修弥は、中学の時から付き合い始めて2年目になる仲の良いカップル。ある日、デートの途中で修弥が用事ができたからとデートを中断して気まずい雰囲気で別れてしまう。その日の夕方、会いたいとメールを寄越した修弥がトラックにはね飛ばされてしまう。修弥に会おうと待ち合わせ場所に急いでいた実結はパニックになるが、気が付くと事故当日の朝に戻っていた。
カテゴリー: 時間もの(邦画)
コメントは受け付けていません。