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カテゴリー別アーカイブ: ファンタジー(邦画)
『四日間の奇跡』『一秒先の彼女』『一秒先の彼』
『四日間の奇跡』2005年6月公開、佐々部清監督作品 原作:浅倉卓弥の同名小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 将来を嘱望視されていた新進ピアニストが、留学先で強盗事件に巻き込まれ、少女をかばってピアニストの道を絶たれる。両親を失った知的障害の少女を引き取った彼は、少女のサヴァン症候群による優れたピアノの才能を見出し、一緒に各地を演奏して廻ることとなった。 招待された療養センターで高校時代の後輩だった女性と巡り会った彼は、辛い過去を持つその女性と親しくなっていくが、その女性が落雷で意識不明の重傷を負い、彼女の心が少女の体に宿る。 その意識が消えるまでが4日間。 『一秒先の彼女』2021年6月公開、チェン・ユーシュン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 せっかちなヒロインが、デートしようとしたら、いつの間にか翌日になっていた。全く記憶が無いデートの日に何があったかを探ろうと色々悪戦苦闘する…… 『一秒先の彼』2023年7月公開、山下敦弘監督作品、脚本:宮藤官九郎 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 台湾映画『1秒先の彼女』をリメイクし、京都を舞台にした日本版。 “消えた1日”を探すテンポの合わない男女を描く時間差ラブストーリー。
カテゴリー: ファンタジー(邦画), 時間もの(洋画), 時間もの(邦画)
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『おみおくりの作法』『アイ・アム まきもと』
『おみおくりの作法』2015年1月公開、ウベルト・パゾリーニ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 孤独死し、引き取り手のない遺体を弔う仕事をする風変わりな民生係の男。彼は、『死者の代弁者』として知られざる故人の関係者を探しだし、故人の人生を紐解き見つめ直すことが生きがいだった。 しかし新任の上司に解雇を言い渡され、最後の案件に取りかかった……。 『アイ・アム まきもと』2022年9月公開、水田伸生監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 『おみおくりの作法』の日本リメイク版 役所の「おみおくり係」に務めている牧本壮は、必要以上に仕事に熱心で、回りから煙たがられていた。 基本的には同じ筋立てなんですが、日本版のほうがしっくりきます。←日本人だから(汗;) しかし、両作品ともに、あのラストはなあ……
カテゴリー: お仕事系, ファンタジー(洋画), ファンタジー(邦画)
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『奇談 キダン』『LAMB/ラム』
『奇談 キダン』2005年11月公開、小松隆志監督作品 原作:漫画《妖怪ハンター》シリーズ「生命の木」(諸星大二郎著) オールドSFファンなら何度か耳にしたことがあるフレーズ、“「ぱらいそ」さ行くだ”の映画です。 ほぼ基礎教養(笑)だと思いますので原作を読んだことのない人は是非。 渡戸村に伝わる聖書異伝『世界開始の科の御伝え』を調べるためにやってきていた考古学者・稗田礼二郎は、かつて一緒に遊んでいた少年と共に神隠しに遭い、その前後の記憶がなくなった女子大生と出会う。 この村の「はなれ」という集落の住人たちは、村ができる遥か以前から全員がキリシタンで、近親婚を繰り返した彼らは7歳程度の知能しかなく、そのうえ不死だと噂されていた…… 『LAMB/ラム』2022年9月公開、ヴァルディミール・ヨハンソン監督作品 アイルランド映画 山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産の介助すると、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、”アダ”と名付けその生き物を育てることにするが…… 二人に奪われた我が子を求めて、窓の外にたたずむ羊が象徴的です。 どうやってこの生き物が生まれてきたかを考えると、まあ結末はこうなるしかない……
カテゴリー: ファンタジー(洋画), ファンタジー(邦画), ホラーSF
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『永遠の831』『かがみの孤城』
『永遠の831』2022年3月公開、神山健治監督作品 wowowオリジナルアニメ。 未曾有の大災厄によって、混迷を極めた世界。東京の大学生浅野スズシロウは、新聞配達で生計を立てていた。彼には、怒りに駆られると時間を止めてしまう能力があった。とある日、スズシロウが時間を止めた際、止まった世界で一人だけ動くことが出来る少女に出会う。後日、その少女なずながやむをえず犯罪に関わっていると知った彼は、衝動的に少女のグルーブに協力することになるのだが…… 正義感に突き動かされてテロ行為に走る若者たちのグルーブと大人の世界のせめぎ合いが面白い。結末はちょっと消化不良でしたが。題名の”831″は、夏休み最後の日である8月31日のことです。 『かがみの孤城』2022年12月公開、原恵一監督作品 原作:同名の辻村深月の小説 中学1年生の女の子・安西こころは、いじめが原因で不登校になっていた。ある日、自室の鏡に吸い込まれたこころは、その向こうのオオカミさまという狼面をつけた謎の少女が仕切る絶海の孤城で、自分と似た問題を抱える中学生リオン、フウカ、スバル、マサムネ、ウレシノ、アキと出会い、隠された「願いの鍵」を見つけようとするが…… ちょっと風変わりなパラレルワールド・時間もの。心に傷を負った中学生たちは安息を見つけられるのか。
カテゴリー: アニメ・アニメーション, ファンタジー(邦画), 時間もの(邦画)
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『カラフル』『金の国 水の国』
『カラフル』2010年8月公開、原 恵一監督作品 原作:森絵都の同名の小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 前世で罪を犯した魂(前世の記憶は無い)が特別に選ばれて、自殺を図って死んだばかりの中学3年生・小林真の体に入り込み人生に再挑戦する機会を与えられる。 複雑な家庭環境、美術部には所属しているが勉強もスポーツも苦手な主人公(前世の記憶無し)が様々な体験を通じて人生を再構築していく…… 『金の国 水の国』2023年1月公開、渡邉こと乃監督作品 原作:岩本ナオの同名コミック 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆ 商業国家で現在は繁栄しているが将来の水不足が決定的な金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士長年にわたり争いを繰り返していた。あまりの仲の悪さに、神様から、金の国は一番美しい娘を水の国に嫁にやり、水の国は国で一番賢い若者を金の国に婿にやりなさいと約束させられた…… その取り決めで出逢った二人がやがて両国の未来を変えていく。 どちらも王道と言える展開で、暖かな気持ちになれます。異セカイ系・なろう系もよいけど、こういほっこりしたアニメもよいものです。(^o^)/
カテゴリー: アニメ・アニメーション, ファンタジー(邦画)
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『DESTINY 鎌倉ものがたり』『大怪獣のあとしまつ』『ゴーストブック おばけずかん』
『DESTINY 鎌倉ものがたり』三木聡監督作品、2017年12月公開 原作:『鎌倉ものがたり』西岸良平著 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 鎌倉に住むミステリー作家の一色正和の元に嫁いだ新妻・亜紀子。だが鎌倉は、人間と魔物や妖怪が共存した街だった。鎌倉で発生する怪事件の数々を、鎌倉警察署と夫婦で解決していく。 妖怪は出てくるけれど、ほのぼの系ファンタジーで楽しめました。 『大怪獣のあとしまつ』三木聡監督作品、2022年2月公開 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ ネットで酷評されるほどひどいとは思わないけど、SFでは無い(笑)死体になった怪獣が、腐敗して爆裂する前にどう始末をつけるかという観点から描いた映画です。 SF小説でいうと、気象庁内に設置された怪獣対策集団“特異生物対策部”略して“気特対“(笑)の活躍を描いた”山本弘先生の《MM9》シリーズでも怪獣の死体処理の話が出てました。 鯨の腐敗が進むと爆発するのは有名な話ですが、個人的には、宇宙由来の怪獣は腐敗するかどうかわからないと思う(地球原生の怪獣はたぶん腐敗するたろうけど)ので、そこらあたりも丁寧に描いて欲しかったなあ。 『ゴーストブック おばけずかん』山崎貴監督作品、2022年7月公開 原作:『おばけずかん』(斉藤洋著、宮本えつよし画による童話シリーズ) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 平たく言うと、人間の居ない「お化けの町」に迷い込んだ小学生と新米教師が、三日間の期限内で「お化け」たちを捕まえるミッションに挑む。 ググると、2000年公開の『ジュブナイル』(山崎貴監督作品)完成時に、監督やプロデューサーが2020年になったら『ジュブナイル』の大人版の映画を撮りたいと言っていて、それが実現した映画みたいです。子ども向けですが、『ジュブナイル』と同様に押さえるところはきちんと押さえて作られているので、安心して見られるし面白かったです。
カテゴリー: ファンタジー(邦画)
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『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』『地獄の花園』『前田建設ファンタジー営業部』
『前田建設ファンタジー営業部』2020年1月公開、英勉監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 第36回(2005年)星雲賞ノンフィクション部門受賞。 実際にあったゼネコンのファンタジー営業部に基づいたフィクション。『マジンガーZ』格納庫建設がテーマ。 設計の仕様とか工期・費用など、そこらあたりは極めて真面目に作られてます。そことマジンガーZの格納庫建設というギャップが見所(笑) 『地獄の花園』2021年5月公開、関和亮監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 OLたちの華やかな職場の裏で、壮絶な派閥争い(喧嘩バトル)がおこなわれていた! 脚本のバカリズムさんとは波長が合うというか、笑いに徹したバカさ加減が素敵です。どんどん強いキャラが出てきたり、思いもかけない人が実は……とか、まあ実にアホらしい設定と展開ですがそこが良いのです(笑) 『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』2022年10月公開、竹林亮監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 弱小広告代理店で働く社員達が、あることから地獄の一週間がタイムループしていることに気がつく。原因が部長にあると判断した社員たちに、このタイムループは解消できるのか! タイムループものというと、アニメ「ハルヒ」のエピソードとうる星の「ビューティフル・ドリーマー」の夏休みネタをまず思いつきますが、これは納期に追われた地獄の一週間がループするという(笑)
カテゴリー: お仕事系, ファンタジー(邦画)
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『ギャラクシー街道』『ビリーバーズ』
『ギャラクシー街道』2015年10月公開、三谷幸喜監督作品 三谷監督曰く「スペースロマンティックコメディ」作品だそうです。 宇宙船の交通量が多く、ギャラクシー街道と呼ばれた航路途中にある宇宙サービスエリアを舞台としたドラマ。 オールスターキャストでバカやっているなあ(笑)メインは、遠藤憲一扮する宇宙人が、綾瀬はるかに懸想して妊娠し卵を出産するシーン(見ただけで妊娠するというのはファーマーの『恋人たち』へのオマージュかも)。 今は寂れていて廃止も検討されている「ギャラクシー街道」が廃止されたくなくて意識を持つという設定はまだしも、宇宙空間に放出された卵を宇宙服で追いかけるシーンで、泳ぐアクションをするのは、いかに三谷監督とはいえど観客を馬鹿にしすぎ(笑) 『ビリーバーズ』2022年7月公開、城定秀夫監督作品 原作マンガ『ビリーバーズ』(山本直樹著1999年)。 かつて『ビッグコミックスピリッツ』誌で連載されていたとき読みました。明らかにオウム真理教を意識した設定とエロさ加減に爆笑したものです。 原作が山本直樹さんで、監督が城定秀夫さんというコンビで、エロが入らないはずはなく(笑) 「ニコニコ人生センター」という怪しい宗教組織の“孤島のプログラム”に基づいて、無人島で暮らすオペレータ・議長・副議長の三人。教義に基づく生活を淡々と続けるうちに、綻びが…… 若い男女と中年男性の三人が一部屋で共同生活をしていて何も起こらない方が不思議というモノ(笑)主演女優の北村優衣さんは、綺麗で素敵で、しかもエロいという。
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『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』『天使』『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』『神さまの言うとおり』『ホリック xxxHOLiC』『妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』2005年5月公開、青山真治監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ タイトルの「Eli, Eli, Lema Sabachthani?」は、ヘブライ語で「神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」の意味。SFファンには平谷美樹先生の小松左京賞受賞作『エリ・エリ』で周知(笑) 2015年。映像を通じて感染するレミング病というウイルスによって、世界中で多くの人間が自殺している。貞子か!(笑) 富豪のミヤギ(筒井康隆!)は、息子夫婦をレミング病で失い、孫娘もレミング病に侵されている。探偵に調査を依頼したところ、とある二人組の奏でる音楽には発病を抑える効果があるという噂が…… 良くわからん不思議な音楽と相まって、不条理の世界に引き込まれていきます。笑犬楼さまの存在感が光ってます(笑) 『天使』2006年1月公開、宮坂まゆみ監督作品 原作:桜沢エリカのコミック《天使》シリーズ 東京で悩み苦しむ人々の前に、本物の天使が現われる。 東京で暮らし、恋愛、家族や友人との関係などに悩む3人は、神出鬼没な天使と出会って救われ、心を癒やされていく……。 天使役のフカキョンを愛でる映画(笑) 天使は何をするのでもないけど、周りの人間達に触媒のような効果を及ぼしてるのが面白い。 『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』2006年8月公開、水田伸生監督作品 原作:一色まことのコミック『花田少年史』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 小さな港町で評判のわんぱくな少年・花田一路は、ある日、トラックと衝突する大事故に遭ってしまう。九死に一生を得た一路には、幽霊が見える不思議な能力が身についていた。その日から彼の周囲には、様々な幽霊が出現して願い事や相談を持ちかける…… 自分が本当の父親だと名乗る見知らぬ男の幽霊まで現れ、真相を探るべく一路君は母親が結婚する前の時代にタイムスリップする……厳密にはタイムスリップではないのですが(汗;) 『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』2013年9月、園子温監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ 豪華俳優陣によるスプラッタムーピー。お金がかかった『カメラを止めるな!』の感もアリ(笑) 極道・武藤組の組長・武藤大三は、服役中の妻・しずえの夢でもあった、娘のミツコを主演にした映画製作を決意する(笑) 映画の神様を信じる映画青年・平田純と、通りすがりの普通の青年・橋本公次を監督迎えたヤクザたちとミツコの映画製作の顛末は如何に。 『神さまの言うとおり』2014年11月公開、三池崇史監督作品 金城宗幸原作、藤村緋二作画のコミック『神さまの言うとおり』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 平凡な男子高校生・高畑瞬は退屈な日常に嫌気が差していたが、ある日の授業でいきなり教壇の上にしゃべる巨大なダルマが現われ、敗者が次々に命を落とすという不条理な“ダルマさんが転んだ”遊びを仕掛けられる。瞬は同級生のいちかとともにその後も巨大な“まねき猫”“コケシ”“シロクマ”が相手の不条理なゲームに挑んでいき、それらゲームを命からがら突破するものの、そんな状況下で他の生徒は次々と命を落としていき……。 『ホリック xxxHOLiC』2022年4月公開、蜷川実花監督作品 原作:創作集団「CLAMP」のコミック『xxxHOLiC』 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ アヤカシ(怪奇現象)が見えてしまい、いつも逃げ回ってばかりの高校生・四月一日(わたぬき)は、ある日紅い蝶に誘われて、曰くありげな女主人の館に迷い込みます。彼女から「アヤカシを見たくない。平凡な生活を送りたい」という願いを推し当てられた主人公は、その代償として館の料理や掃除に励む毎日が始まります。 … 続きを読む
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