月別アーカイブ: 8月 2024

『ザリガニの鳴くところ』

『ザリガニの鳴くところ』2022年7月公開、オリビア・ニューマン監督作品 原作:ディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ノースカロライナ州の湿地帯で、金持ちの青年が変死体となって発見される。犯人として疑われたのは、「ザリガニが鳴く」と言われる湿地帯で育った少女カイア。彼女は6歳の時に両親に捨てられて以来、学校へも通わずに湿地の自然から生きる術を学び、たった1人で生き抜いてきた。カイアに同情する元弁護士の助けを借りて、彼女は法廷で自身の半生について語り始める。  「法律<自然の規範」というSFファンにも馴染む考えがベースとなった映画です。

カテゴリー: ミステリ, 一般映画(洋画) | コメントは受け付けていません。

『死刑にいたる病』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』

『死刑にいたる病』2022年5月公開、白石和彌監督作品 原作:『死刑にいたる病』(『チェインドッグ』櫛木理宇著) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆1/2  20人以上の少年少女をいたぶり殺害した死刑囚から、「最後の一つだけは、自分の犯行ではない。その件に関しては冤罪であるので真犯人を突き止めてほしい」と言われた大学生は、調査を進めていくうちに数々の禁断・驚愕の事実が明らかになっていく。  『死刑にいたる病』という題名の意味は、シリアルキラーは人為的に伝染させることができるということでしょうか。阿部サダヲさんの怪演ぶりが光ります。怖いぞ(笑)万人向けとは言いがたいですが、必見の映画だとは思う。 『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』2023年6月公開、内田英治・片山慎三監督作品  新宿ゴールデン街にある小さなバーのバーテンダー兼探偵の女性・マリコがFBIから「宇宙人を連れ去ってしまった自衛隊員を探してくれ」という依頼を受け、恋人の自称忍者・MASAYAの助けを借りて捜索を進めていくが……  ドタバタ・ハチャメチャ系かな(笑)一瞬宇宙人も出てきますが、当然SFではありません(笑)

カテゴリー: ファンタジー(邦画), ミステリ, 犯罪系 | コメントは受け付けていません。

『フェルミナ/インテグラルハード完全版』『アデル/ファラオと復活の秘薬』

『フェルミナ/インテグラルハード完全版』1985年6月公開、ダリオ・アルジェント監督作品、イタリア映画 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  「有名な映画俳優を父に持つ美しい少女」という主演のジェニファー・コネリー嬢そのままの役どころですが、昆虫と会話が出来て蠅を自由に操れるという設定なのでけっこうえぐいシーンが出てきます。   ジェニファー・コネリー嬢を愛でるスリラー・ホラー映画ですが、さすがに古めかしいです。 『アデル/ファラオと復活の秘薬』2010年4月公開、リュック・ベッソン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  テニス中の事故で意識不明の昏睡状態に陥った双子の妹を救うため、古代エジプト王の墓に隠されたとされる《復活の秘薬》を探す作家・考古学者のアデル。間違って復活させてしまったジュラ紀の翼竜と、妹を助けようとするアデルの奮闘ぶりが引き起こす大騒動が幕を開ける。オバカ映画です(笑)色んな変装をして恩師を助けようとするシーンが馬鹿馬鹿しくて特に好きです(笑)  主人公を演じるルイーズ・ブルゴワン嬢は、コスプレお天気お姉さんとしても有名だったそうで、チャーミングでサービス精神旺盛です。彼女を見るだけでも一見の価値あり(笑)

カテゴリー: ファンタジー(洋画), フランス映画, ホラーSF | コメントは受け付けていません。

『The Witch 魔女』『THE WITCH 魔女 増殖』『THE KILLER/暗殺者』

『The Witch 魔女』2018年11月公開、パク・フンジョン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  ある特殊な施設で育てられ、8歳の時に逃げ出したジャユン。記憶を失った彼女は、助けてくれた酪農家の娘として暮らしていたが、十数年後になって頭に異変を感じるようになる。その手術費用と貧しい養父母のため、オーディションを受けるジャユン。しかしテレビ番組で秘めた能力を発揮するのを見た謎の男たちに追われる身となった……。 『THE WITCH 魔女 増殖』2023年5月公開、パク・フンジョン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  済州島にある秘密研究所“アーク”が謎の集団に襲われ、ひとりの少女が生き残るが、彼女は遺伝子操作で超人的な暗殺者を養成する“魔女プロジェクト”の実験体であった。牧場主の女性とその弟と共に暮らすうちに人間らしい生活を送るようになった彼女を“魔女プロジェクト”の創始者は抹殺しようとする。さらに研究施設“アーク”を壊滅させた超能力者集団や地元犯罪組織にも狙われた家族と少女の運命は…… 『THE KILLER/暗殺者』2023年5月公開、チェ・ジェフン監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  引退後は財テクで成功を収め、悠々自適名生活を送っている元暗殺者のウイガン。ある日、妻が友人と旅行へ出かけることになり、妻の友人の娘である女子高生ユンジの世話を頼まれてしまう。軽く考えて引き受けたものの、ユンジは人身売買組織に誘拐されてしまう。ウイガンは、ユンジを救うため再び戦いの世界に身を投じた……。

カテゴリー: アクション系, 韓国映画 | コメントは受け付けていません。

『奥様は、取り扱い注意』『リボルバー・リリー』

 綾瀬はるかさんは、『僕の彼女はサイボーグ』(2008)あたりでSFファンタジー系映画に目覚め、NHKの「放送90年 大河ファンタジー『精霊の守り人』」(2015)で本格的に覚醒(アクション女優としても)したように思っているのですが、どうでしょう?  時代設定は異なりますが、二作品共に綾瀬はるかさんのアクションを愛でる映画である点は共通ですね。 『奥様は、取り扱い注意』2021年3月公開、佐藤東弥監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 綾瀬はるかと西島秀俊が元特殊工作員と公安エリートの夫婦を演じた人気ドラマの劇場版  記憶喪失に陥った元特殊工作員の伊佐山菜美と、菜美を監視するために夫婦になった現役の公安警察である伊佐山勇輝。2人が新生活を送る珠海市では、「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化していた。そんな中、新エネルギー源開発の裏でロシアが絡んだ陰謀が進んでいることを公安が突き止め、二人は否応なく大きな流れに巻き込まれていく。 『リボルバー・リリー』2023年8月公開、行定勲監督作品 原作:長浦京による同名小節 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2  1924年、第一次世界大戦と関東大震災の爪痕が癒えぬ東京。冒頭、屋敷を襲い女中らを惨殺した謎の集団からからくも逃れた少年の前にリボルバーを握る美女が現れ少年を救った。  実は少年は、帝国陸軍資金の鍵を父親から託されており、それを奪おうともくろむ陸軍に追われていたのだ……

カテゴリー: ファンタジー(邦画), 一般映画 | コメントは受け付けていません。

『サイドバイサイド 隣りにいる人』

『サイドバイサイド 隣りにいる人』2023年4月公開、伊藤ちひろ監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  私小説ファンタジー。  東京生まれの未山は放浪したあげくに辿り着いた美しい村で、シングルマザーの詩織とその娘と知り合った。  未山は病気を癒したり、死者の想いを見ることができる能力を持っていて、村人たちから感謝されていた。そして彼の隣には彼にしか見えない、寡黙な金髪の青年が立っていた。  生霊の扱いが面白い映画ですが、結局の所、未山の過去のトラウマを解消する物語だったのだろうか?……  

カテゴリー: ファンタジー(邦画) | コメントは受け付けていません。

『ワールド・ウォー20XX 世界戦争』『グリーンランドー地球最後の2日間ー』『光の旅人 K-PAX』

『ワールド・ウォー20XX 世界戦争』2021年公開、デヴィッド・マイケル・ラット監督作品  20XX年。最新型A.I.搭載のロボット「メドゥーサ」が突然暴走。“機械”による世界支配のため、世界中のあらゆるネットワークに侵入し、邪魔をする者はドローン攻撃で殲滅を始めた。 『グリーンランドー地球最後の2日間ー』2021年6月公開、リック・ローマン・ウォー監督作品 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  突如現れた彗星の地球落下による人類の絶滅危機までの48時間を、巨大地下シェルターがあるグリーンランドを目指す一家の運命……  シェルターに避難させる対象として主人公と家族が選ばれたと言う政府の通知がスマートフォンに届き、一家は専用のリストバンドを装着する。まあこういう事をしたら、差別だ考え、嫉みと自分も助かりたいとの思いからリストバンドを奪おうとする輩が出てくるのは必然なのですけど、事前にそこらは考えなかったのかしらとは思う。映画を面白くするためだとしたら、それは違うぞ!(笑) 『光の旅人 K-PAX』2002年4月公開、イアン・ソフトリー監督作品 原作『K-パックス』(ジーン・ブリュワー著) 独断と偏見のお薦め度☆☆☆  ほのぼの系宇宙人もの。  ニューヨークの中央駅に突如現れた男。彼はK-PAX星から来た異星人のプロートであると主張したが、記憶喪失と妄想の患者として精神科病棟に送られてくる。彼は担当医のパウエル博士に、自分は337才で宇宙を旅して報告をするのが仕事だと告げる。不可思議な知識と能力を発揮するプロートは、科学者たちを困惑させるが、同時に入院患者達の人気と信頼を勝ち得て行く……  

カテゴリー: SF系(洋画), ロボット・アンドロイド | コメントは受け付けていません。

『ドロステのはてで僕ら』『リバー流れないでよ』

『ドロステのはてで僕ら』2020年6月公開、山口淳太監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆ タイトルのドロステとは、ドロステ効果(SFでは有名なフラクタルのようなもの)に由来するもの ある夜、仕事を終えたカフェの店長が、2階の自宅でギターを弾こうと、ギターのピックを探していると、部屋においてあるモニターから声が聞こえてきた。モニターを見ると、そこにはもう一人の自分自身が!モニターの中のカトウは、自分のことを2分後の未来のカトウだと言い、自分の言うとおり行動してくれと告げる…… 『リバー流れないでよ』2023年6月公開、上田誠監督作品、ヨーロッパ企画制作 独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2 京都の奥座敷である冬の貴船の老舗旅館の従業員と客が、延々と繰り返す2分間のループに巻き込まれてしまい、困惑しながらもなんとか抜け出そうと努力する様を描いた。 こちらの映画も2分がキーワードみたいですが、なぜ二作品共に”2分”なのかは、上田監督への「インタビュー記事」で読むことが出来ます。

カテゴリー: ファンタジー(邦画), 時間もの(邦画) | コメントは受け付けていません。