『サマータイムマシン・ブルース』『江ノ島プリズム』『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』『君が落とした青空』

『サマータイムマシン・ブルース』2005年9月公開、本広克行監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
青春ドタバタタイムマシンもの。一応タイムパラドクスに気を使った筋立てにはなってますが、本気のSFではありません(笑) 若者が集まってわちゃわちゃやる楽しさにあふれた作品だと思います。

「カッパ伝説」とお遍路が観光資源である四国の大学。SFに興味がない男子学生5人のSF研究会と、写真の腕前がよくない女子学生2人のカメラクラブは、同じ部室を共有していた(笑)。とある夏休み、カメラクラブの2人が写真を現像していると、1枚の写真に野球をしているSF研の下級生の姿と、校舎の陰にもうひとり下級生(同一人物)が写っているのを見つけて驚く。
 一方、エアコンが壊れたため、猛暑に悩むSF研部員たちは、部室の隅に見慣れないへんてこな乗り物状の機械があることに気づく。

『江ノ島プリズム』2013年8月公開、吉田康宏監督作品
独断と偏見のお薦め度☆☆☆1/2
変形タイムループ青春ものかな。切ないけど、選びうる最善の結末になったかも知れない。

修太と朔とミチルの三人は仲の良い幼なじみで、いつも一緒に行動していた。しかし朔は、生まれつき病弱で重い心臓病を患っていて、旅立つ幼なじみのミチルに手紙を渡そうと必至に自転車漕いだのが原因で急死したのだ。
ある朝、修太は幼馴染の親友だった朔の三回忌に来ていた。朔の母親に案内され当時のまま保存している朔の部屋に入ったあと朔の母親に入れてもらったコーヒーを飲みながら小学校時代を思い出していた。朔の母親から「朔の親友だったことを忘れないでほしいから形見の品をなにか持って帰って欲しい」と言われ、机にあった「君もタイムトラベラー」というムック本を手に取った。中には、水色のオモチャ然とした腕時計が入っていて、その腕時計をはめ、自分の行きたい時代を頭に浮かべながら目をつぶり右手をにぎるとその時代にタイムトラベルできるという……
 半信半疑ながらも時計型タイムマシンに望みを託して修太は旅立つ……

『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』2021年6月公開、三木孝浩監督作品
ロバート・ハインライン原作
独断と偏見のお薦め度☆☆☆☆
原作から離れてるけど、個人的にはアリ(笑)オールドファンにもお薦め。

1995年の東京でロボット開発に携わる高倉宗一郎は、愛猫・ピートと妻・璃子と共に暮らし、妻の父親である松下の遺志を継ぐべくプラズマ蓄電池の開発に没頭していた。しかし、宗一郎は共同経営者・松下和人と婚約者・鈴の裏切りによって会社と開発中のロボットや蓄電池をすべて奪われ、コールドスリープに入れられてしまう。

『君が落とした青空』2022年2月公開、Yuki Saito監督作品
櫻いいよ原作
独断と偏見のお薦め度☆☆☆
切なさ満開の青春ラブストーリー。タイムループものなんだけれど、夢オチとも解釈できる。

高校生の実結と修弥は、中学の時から付き合い始めて2年目になる仲の良いカップル。ある日、デートの途中で修弥が用事ができたからとデートを中断して気まずい雰囲気で別れてしまう。その日の夕方、会いたいとメールを寄越した修弥がトラックにはね飛ばされてしまう。修弥に会おうと待ち合わせ場所に急いでいた実結はパニックになるが、気が付くと事故当日の朝に戻っていた。

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