カテゴリー別アーカイブ: 著者インタビュー関連書籍

武石勝義先生著者インタビュー関連書

『神獣夢望伝』武石勝義著、zunko装画 2023.6.21、新潮社、Kindle版1683円、単行本1780円(税込) くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。 『シメオンの柱 ~七つ奇譚~』涼海風羽編、わみず装画 2025.2.15、文芸社文庫NEO、文庫858円、Kindle版770円(税込) 収録作:「今日も運び屋は車輪を回す」かずなしのなめ 「腹を空かしたバカが因習胸糞トンチキ宗教集落にやってきて、すべてを暴力でバチクソに滅ぼした後グルメする話」しば犬部隊 「断片ババア」星月子猫 「獣の花園 ルルディ・ナ・ベイスティア」涼海風羽 「クライマーズ・ドリーム」武石勝義 「アンダーサッド」十三不塔 「隆の襟にキスした」人間六度 【シェアード・ワールド】としての四つの共通設定 ◆大きな石造りの橋。 ◆目の前は霞がかって十メートル先も見えない。 ◆ただし霞の向こう(橋の向こう)には、巨大な塔がぼうっと光って見える。 ◆塔の周りにはクリーチャーっぽいのが浮かんで見える。 「クライマーズ・ドリーム」 天井からぶら下がった何本もの蠢く管から得られる肉塊が日々の糧である閉ざされた階層。まだ幼い少年は、少女の反論をはねのけて、食料を求めて上階を目指すが…… 『夏のカレー 現代の短篇小説 ベストコレクション』日本文藝協会編、上楽藍装画 2024.9.20、文春文庫、文庫990円、Kindle版950円 収録作:江國香織「下北沢の昼下り」 三浦しをん「夢見る家族」 乙一「AI Detective 探偵をインストールしました」 澤西祐典「貝殻人間」 山田詠美「ジョン&ジェーン」 小川哲「猪田って誰?」 中島京子「シスターフッドと鼠坂」 荻原浩「ああ美しき忖度の村」 原田ひ香「夏のカレー」 宮島未奈「ガラケーレクイエム」 武石勝義「煙景の彼方」 私は思い出す。寂しがる私のためにと、祖父が煙草の煙でつくった輪っかの向こうに見えた母の働く姿。その後、煙の輪の中に二度と母親の映像を見ることはなかった…… 「小説新潮2022年12月号」2022.11.22 <日本ファンタジーノベル大賞2023決定発表>選評、受賞作抄録「夢現の神獣未だ醒めず」 <ファンタジー特集>「ようこそ幻想世界へ」一條次郎、岸本惟、高丘哲次、藍銅ツバメ 「小説新潮2023年6月号」2023.5.22 … 続きを読む

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「まどいのいきもの」永田礼路著(ビッグコミック3月増刊号)

現在発売中の「まどいのいきもの 銀河生物観察記」連載一回目が掲載されたビッグコミック3月増刊の表紙です。 この表紙を目印に買いましょう!(^o^)/ 宇宙からの放射線(γ線?)の影響が、地球の生物に影響したらという生物系SF。 永田先生の著者インタビューはこちら!

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『江戸の性愛業』永井義男著

『江戸の性愛業』永井義男著 2024.12.20、作品社、2400円(税別) 復刊コムで販売中! 蔦屋重三郎が生まれた「吉原」だけじゃない! 図版120点以上! 2025年大河ドラマ必携! ▼目次 はじめに 第一章 個人営業のセックスワーカー –1 夜鷹–茣蓙をかかえた街娼 –2 囲い者–口入屋が斡旋するセックスワーカー –3 湯女–江戸のソープ嬢 –4 舟饅頭–船上のセックスワーカー –5 比丘尼–頭を丸めたセックスワーカー –6 ひっぱり –7 見世物 –8 地獄 –9 茶屋女・矢場女 –10 娘義太夫 –11 綿摘 –12 芸者 –13 陰間 –14 舞台子 –15 男妾 … 続きを読む

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平谷美樹先生著者インタビュー関連書

『天酒頂戴』平谷美樹著、水口理恵子装画 2024.11.6、小学館時代小説文庫、文庫Kindle版共891円(税込) 1968年晩春。陸奥国の南端に位置する東堂藩で大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、大組番頭から呼び出しを受け、詰所の広敷に座っていた。江戸にいる藩主小笠原是信の意向で、江戸屋敷を守るようにとのお達しだ。 江戸幕府が消滅し、東堂藩も新政府派か佐幕派か、今後の判断を迫られていた。幼い頃から共に過ごしてきた三人だったが、意見は真っ向から対立する。東堂藩が新政府に従うことを決め、上野寛永寺周辺にたむろする彰義隊を討伐する命が下されるが、隼人は彰義隊への加入を志願していた。重蔵は新政府派で、左馬之助は、どうせ自分たちの意見は通ることはないのだから当面は上の者の言うとおりにしておく、と立場が別れていた。 そして左馬之助は、そんな立場がどうこうというより、これからも三人の友情が変わらず続くことのほうが気がかりだと言うのだが…… 年代/題名 楢山佐渡『柳は萌ゆる』 『大一揆』 『天酒頂戴』 『鍬ヶ崎心中』 原敬『国萌ゆる』 1830 生誕(1831) 1840 左馬之助、重蔵、隼人生(1845?) 和磨生(1844?) 1850 盛岡藩家老・三閉伊一揆(1853) 生誕(1856) 1860・明治(1868) 切腹(1869) 天酒頂戴(1868) 宮古湾海戦(1869) 1870 1880 1890 1900 内務大臣(1906) 1910・大正(1912) 首相(1918) 1920 暗殺(1921) 『岩手怪談』平谷美樹・ 岡本美月共著 2025.1.29、竹書房、803円(税込) ・未曽有の震災から4年、沿岸部に釣りに行ったのだが…「海の声」 ・幼いころ遊びに行った遠野市近郊の親戚宅。蔵の二階から窓を覗くと…「蔵から見た風景」 ・深夜、友人宅から車で帰る道すがら辿り着いたのは…「呼ばれる」 ・東日本大震災の体験者たちから聞いた不思議「震災にまつわるもろもろの話」 ・フライフィッシングに入った遠野の川で遭遇した美しく奇妙な光景「川面の蝋燭」 … 続きを読む

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『約束の念力ランド 未来短歌会 笹公人選歌欄合同誌』

『約束の念力ランド 未来短歌会 笹公人選歌欄合同誌』 発行:笹公人、表紙イラスト・題字:うすはる 酒井景二朗・鈴木麦太朗・蜂谷希一・魚虎サチ・壮太・卯月なな子・不動哲平・齋藤育美・本条恵・中田美喜・中山一朗・山口ヤスヨ・高橋泰源・ゴウヒデキ・夜森だゐすけ・西藤智・小林礼歩・具志川具志男・高野文・熊谷涼音・高橋夜子・高島はとみ・砂岡春奈・深山睦美・水須ゆき子・鹿苑牡丹・小柳とかげ BOOTHから購入できます。 ————————————————- 『抒情の奇妙な冒険』笹公人先生著者インタビューでインタビュアーとしてご一緒させてもらった壮太先生に送っていただきました(汗;)壮太先生ありがとうございました。 冒頭の「80年代保管計画」での笹公人先生の一番好きな句は…… 一秒に16回もベルが鳴り高橋名人来訪を知る です。他の句も全部面白い(80年代あるある)のでぜひ手にとって見て下さいませ。

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和田はつ子先生著者インタビュー関連書

『ほうれん草異聞 新・口中医桂助事件帖』和田はつ子著、洵装画 2024.10.9、小学館時代小説文庫、869円、Kindle版869円(税込) 藤屋桂助は、妻の志保、房楊枝職人で桂助の助手である鋼次夫妻と幕末にアメリカに渡り、最新の歯科医療を学んで帰国した。近代化を進める明治政府は、医学でも漢方から西洋医学への転換を早急に行おうとしていた。そのための医師開業試験が開設されることになり、桂助にも協力要請が長与専斎から届く。 巡査の金五が怪我をした少女を背負って駆け込んできた。少女は療養した翌朝、突然に姿を消し、金木犀の一枝が残されていた。最近市中では、評判の美人が暴行される事件が相次いで起こっていた。(第一話 金木犀禍) 腹部に傷を負った老人の治療を行なっていた桂助。そこに、孤児の正太を昼間面倒見てくれないか、と金五がやってくる。老人と正太が話を交わしたところ、正太はいなくなってしまう。(第二話 バニラの花) 速水公子より、速水家への招待があった。大旦那の速水万之助の意向という。桂助夫妻と鋼次が出かけて行ったが、そこで事件が。(第三話 ほうれん草異聞) 名前を明かさない患者が来ていたが、後に長与専斎と名乗った。あるべき口中医療の理想を伝える桂助。ある日、金五が女性の骸を運び込んでくる。(第四話 どんぐり巡査) 『産医お信なぞとき帖』和田はつ子著、安楽岡美穂装画 2024.5.21、(株)PHP研究所、990円、Kindle版850円(税込) 亡き夫の理想を継いで、卓越した腕で助産と日常の医療を手掛ける女医、お信。ある日、宮田という大物産医が不在だったため、容体が急変した大店の妻の出産に代理で携わることに。無事出産を終え、胸を撫でおろしたものの、その数日後、宮田が殺されてしまい、嫌疑がお信にかけられてしまう……。お信が巻き込まれる陰謀、そして産医として直面する生と死のドラマを描く時代医療ミステリー。 『至高の鳥膳 料理人季蔵捕物控』和田はつ子著、朝江丸装画 2024.7.11、ハルキ文庫、858円、Kindle版841円(税込) 塩梅屋が〝市中料理屋十傑〟の三傑に入った──日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋の主・季蔵は弟分である豪助・おしん夫婦から瓦版を見せられた。 高級料理店でもないのにと、にわかには信じられない季蔵だが、常連客らが次々とお祝いの品を贈ってくる。 そんなある夜中、北町奉行の烏谷が、怒りと緊張が混じった表情で季蔵を訪ねてきた……。 季蔵はイサキ料理や鳥料理に腕をふるいながら市井の人々の幸せを守るため、烏谷らと共に命を賭して闘う。 二七〇万部突破の大人気シリーズ最新刊。書き下ろし。 『家族』、朝日文庫時代小説アンソロジー 2022.10.7、朝日文庫、902円、Kindle版792円(税込) 【収録作】 「誰に似たのか」中島要、「小夜の月」坂井希久子、「逃げ水」志川節子、「須磨屋の白樫」田牧大和、「雪よふれ」藤原緋沙子、「春北風」和田はつ子 『いやし 〈医療〉時代小説傑作選』宮部みゆき・朝井まかて・あさのあつこ・和田はつ子・知野みさき 2021.8.6、PHP文芸文庫、968円(税込) 藪といわれる小児医の三哲は、娘とともに高熱の子供の診療に出向くも薬を処方せず、追い出されそうになるが……「藪医ふらここ堂」(朝井まかて)、口中医の桂助のもとに、姫君の虫歯治療の依頼が来る。医者嫌いの姫君のため、呉服屋に扮した桂助だったが思わぬ事件に巻き込まれ……「菊姫様奇譚」(和田はつ子)他、書き下ろし作品「仇持ち」(知野みさき)など、江戸の医師たちを描いた五編を収録した短編集。 『花人始末 椿の花嫁』和田はつ子著、苗村さとみ装画 2023.1.15、幻冬舎時代小説文庫、759円(税込) 江戸で相次ぐ無差別の人殺し。手口は様々で、骸の傍には必ず一輪の白椿が置かれていた。阿片を手がかりに下手人に迫る、植木屋の花恵と活け花の師匠・夢幻。しかし花恵の父が襲われ、罠にかかった夢幻は瀕死に。人を操り、裏で糸を引く正体不明の敵を炙り出すために計画したのは、花恵と夢幻の祝言だった。花を一途に愛する二人の活躍が光る最終巻。 『鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が見える』和田はつ子著、山田タクヒロ装画 2015.8.20、宝島文庫、630円(税別) 定町廻り同心の渡辺源時は妹の誘拐をきっかけに、狼鬼、狐鬼、鳥鬼、蚊蜻蛉鬼……人間の姿で暮らす様々な鬼が見えるようになった。その昔、狼鬼である酒吞童子が、源頼光率いる討伐隊に成敗された。 その討伐隊・頼光四天王の子孫は鬼狩りが宿命となり、鬼の末裔たちと闘い続けてきた。源時は、この四天王の末裔だった。 『鬼の大江戸ふしぎ帖 鬼が飛ぶ』和田はつ子著、山田タクヒロ装画 … 続きを読む

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『貸し物屋お庸謎解き帖 夏至の日の客』著者インタビュー関連書

『貸し物屋お庸謎解き帖 夏至の日の客』平谷美樹著、丹地陽子装画 2024.9.25、だいわ文庫、840円(税別) 【収録作品】 「花の宴」 「炬燵の中」 「夏至の日の客」 「揚屋町の貸し物」 「宿替え始末」 『【図説】怪異百物語 江戸東京篇』湯本豪一著 2024.7.20、河出書房新社、2200円(税別) 『図説 江戸東京怪異百物語』(2007/7月)を改題・新装  江戸・東京に起きた怪異現象や謎の事件を、江戸時代の記録、明治の新聞などからとりあげ、錦絵や瓦版・新聞の挿絵とともに紹介する都市伝説百話。  江戸時代を舞台にした時代小説を読むことが増えたので、当時の人たちがどういう事を面白がっていた(怖がっていた?)のか知りたいというのもあったので読んでみました。有名な幽霊の画とかもあり、面白いし読みやすいです。

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宮西建礼先生著者インタビュー関連書籍

『銀河風帆走』宮西建礼著、鈴木康士カバーイラスト 2024.8.23、創元日本SF叢書、1700円(税別) 【収録作】 「もしもぼくらが生まれていたら」 オリジナルの人工衛星や宇宙機のミッションを考案し完成度を競うコンテストに応募を決めていた高校生三人は、小惑星衝突という危機に瀕して、なんとか回避策がないものかと実現可能なアイデアを模索するが…… 「されど星は流れる」 新感染症によるパンデミックで自宅待機を余儀なくされた天文部の高校生二人。乏しい予算の中で思いついたのが太陽系外流星を見つけるための流星観測ネットワークによる同時流星観測記録だった。 右はサインして頂いた『銀河風帆走』です(東京創元社の企画。楽天で販売・購入) 「冬にあらがう」 巨大噴火によるエアロゾルがもたらした日照強度低下による食料不足。輸入に頼り自給率を上げてこなかった日本は深刻な事態に陥った。高校化学部の二人はAIの助けを借りて代用食料を造ろうとするが…… 「星海に没す」 他の恒星への播種を目指して宇宙空間を突き進む恒星船。搭載された人工知能AGIを滅ぼさんと人類が放ったもう一隻の恒星船との闘いの結末は…… 宮西建礼著 2013.7.31、東京創元社、Kindle版220円(税込) 第四回創元SF短編賞受賞作! 太陽系を喪い、星の世界への進出を余儀なくされた人類は、生き延びるため、新世界を切り開くためにあらゆる形態の人間を生み出した。そうして生まれた宇宙船タイプの人間三名が目指すのは、遙か彼方の矮小銀河系だ。なぜなら我らが銀河系は不明な力によって、総ての恒星が銀河核に在す超巨大ブラックホール呑み込まれてしまうことが判明したからだった。そして1600年に及ぶ旅を続けている宇宙船三隻にも災いが…… 『京大吉田寮』平林克己写真、宮西建礼・岡田裕子文 2019.12.6、草思社、2000円(税別) 1913年竣工、現存する日本最古の学生寮、京都大学吉田寮寄宿舎。 学生自治寮として長い歴史をもち、また建築物としても価値をもつ吉田寮と、そこに生きる寮生たちの”今”、この時をとらえ、伝え記録する。 『紙魚の手帖Vol.18』2024.8.16、Kindle版1500円(税込) INTERVIEW 期待の新人 宮西建礼 篠谷巧 【創立70周年記念企画】 エッセイ 「わたしと東京創元社」大森望/高山羽根子/田中芳樹/酉島伝法/宮内悠介/マーサ・ウェルズ 『遥かなる地球の歌』アーサー・C・クラーク著、山高昭訳 太陽系の壊滅を知った人類は、自らの子孫を残すため、遺伝情報を搭載した自動播種船を近隣の星々に送り出した。そのひとつサラッサでは、何世代かのうちに新たな人類が理想的な社会を築きあげていた。だがそうの長い平和をうち破るかのように、サラッサのソラに謎の宇宙船が。 『太陽からの風』アーサー・C・クラーク著、山高昭・伊藤典夫訳 【収録作】「神々の糧」「大渦巻Ⅱ」「輝くもの」「太陽からの風」「秘密」「最後の命令」「Fはフランケンシュタインの番号」「再開」「記録再生」「暗黒の光」「史上最長のSF」「ハーバート・ジョージ・モーリー・ロバーツ・ウェルズ殿」「あの宇宙を愛せ」「十字軍」「無慈悲な空」「中性子星」「地球の太陽面通過」「メデューサとの出会い」 『歌う船[完全版]』アン・マキャフリー著、嶋田洋一訳 2024.7.12、東京創元社、Kindle版1350円(税込) 旧版の6編に、のちに書かれた短編2編を追加収録した、歴史的名作の新訳完全版! 【収録作】「船は歌った」「船は悼んだ」「船は殺した」「劇的任務」「船は欺いた」「船はパートナーを得た」「ハネムーン」「船は還った」 この夜に生を受けたひとりの少女、彼女は機械の助けなしには生きていけない状態だった。そこで〈中央諸世界〉は彼女を金属の殻の中に封じ込め、宇宙船の保守と操縦に従事するさまざまな装置に適合するよう神経シナプスを調節して、宇宙船の身体を与えた。こうして彼女ヘルヴァは、少女の心とチタン製の身体を持つ優秀なサイボーグ宇宙船となった。彼女は歌いながら、パートナーとともに銀河を思うさま駆けめぐるのだ…… 『マッカンドルー航宙記』チャールズ・シェフィールド著、酒井昭伸訳、加藤直之装画 1991.4.30、東京創元社、583円(税別) 太陽系最高の天才物理学者マッカンドルー。日々マイクロブラックホールとたわむれるこの変人科学者が画期的な航法の新型宇宙船を開発し、相棒の女船長とともに大宇宙へと乗り出した。二人を待ち受ける驚異の事件の数々! 科学者である著者が持てる知識を遺憾なく発揮した本格ハードSF。著者自身による科学解説を付す。星雲賞受賞作。 『2001夜物語 … 続きを読む

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松崎有理先生著者インタビュー関連書

『山手線が転生して加速器になりました。』松崎有理著 2024.8.7、光文社文庫、780円(税別)  全人類、ずうっっとフルリモートです!   無人となった東京で、山手線が加速器=物理学者の顕微鏡、べんりでだいじな実験装置(ただし巨大)に転生! よくわからないけどすごい奴で、しかもヒトの言葉がしゃべれるのである【表題作】。蔓延する超強力ウイルスのパンデミックを恐れ、都市文明を放棄した人類はすべてリモートで生きている。そんな世界を舞台に、奇想天外な発想とユーモアが爆発する傑作が詰まった短篇集。 収録作で使われている科学ネタ:巻末の年表にも載ってます。 【山手線が転生して加速器になりました。】  加速器、ミューオン、ヒッグス粒子、ダークマター、分散型文明 【未来人観光客がいっこうにやってこない50の理由】  フェルミのパラドックス、一物一価の法則、アシスタントAI 【不可能旅行社の冒険――けっして行けない場所へ、お連れします】  ブラックホール、ロボットアバター、メタバース(仮想空間) 【山手線が加速器に転生して一年がすぎました。】  宇宙重力波望遠鏡、ホーキング放射、ダークエネルギー 【ひとりぼっちの都会人】  東京撤退宣言、リモートシェフ、パンスペルミア説 【みんな、どこにいるんだ】  グリーンレモン、頭足類とのコミュニケーション ○おまけ「経済学者の目から見た人類史」+作中年表 以下は、松崎有理先生謹製【加速器に転生した山手線君のイメージ図】 『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』安宅和人著 2020.2.18、ニューズピックス、Kindle版2376円(税込) 【目次】 1章 データ×AIが人類を再び解き放つ――時代の全体観と変化の本質 2章 「第二の黒船」にどう挑むか――日本の現状と勝ち筋 3章 求められる人材とスキル 4章 「未来を創る人」をどう育てるか 5章 未来に賭けられる国に――リソース配分を変える 6章 残すに値する未来 『紙魚の手帖Vol.18』2024.8.16、Kindle版1500円(税込) 【第15回創元SF短編賞受賞作】 「喪われた感情のしずく」(稲田一声著)掲載 「アルカディアまで何マイル」(松崎有理著)  少年はガチョウ兵と楽園を目指す … 続きを読む

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牧野修先生著者インタビュー関連書

『猟奇の贄 県警特殊情報管理室・桜庭有彩』牧野修著 2024.6.25、メディアワークス文庫、820円(税別) 反社会的組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。そこに、幼少期の事件で負ったトラウマをかかえる桜庭有彩が配属される。彼女は、人と人のつながりを身体から繋がった糸という形で見ることが出来る特殊能力を持っていた。 少年たちが餌食となった生首事件、宗教団体の信者による人肉食事件、謎の団体による拷問ショー。一見バラバラに起こっているように見えた数々のおぞましい事件が徐々に一点に収束していく。 『万博聖戦』牧野修著、佳嶋装画 2020,11,10、ハヤカワ文庫JA、1254円(税込) 中学の同級生である森贄人と御厨悟と波津乃未明は気づいてしまった。子供こそが本来の人類であり、侵略者である大人からの支配に抗って、ずっと知られざる戦いを繰りひろげてきていたのだ。そして1970年の大阪万博会場で、三人を巻き込んで子供と大人は激突する! お互いのユートピアを懸けた子供と大人の戦いに翻弄されながら、それぞれの宿命に立ち向かった少年たちの思春期が人類の未来へと繋がる奇跡を記した黙示録。決戦の場は、大阪万国博覧会! 『月世界小説』牧野修著、YOUCHAN装画 2015.7.15、ハヤカワ文庫JA、1078円(税込) 友人とゲイパレードを見に来ていた青年、菱屋修介は、晴天の空にアポカリプティック・サウンドが響くのを聞き、天使が舞い降りるのを見た。次の瞬間、世界は終わりを告げ、菱屋は惨劇のただなかに投げ出された。そして彼が逃げこんだ先は自分の妄想世界である月世界だった。多数の言語が無数の妄想世界を生み出してしまった宇宙を正しく統一しようとする神の策謀と、人間は言語の力を武器に長い戦いを続けていたのだった。 『犬は書店で謎を解く ご主人様はワンコなのです』牧野修著、ふじのイラスト 2016.6.24、メディアワークス文庫、Kindle版679円(税込) 金沢を舞台に、容姿端麗・頭脳明晰・身体頑健、けれど性格最悪の主人公が、飼い犬の柴犬と魂が入れ替わった後の騒動と、悪意の塊のような放火魔との対決を描く。 『私の本気をあなたは馬鹿というかもね』牧野修著 2015.9.10、メディアワークス文庫、Kindle版727円(税込) 公用語が英語となり、自分の名前を漢字で表す事も許されない日本を舞台とした物語。親米保守派が政治を牛耳る一方で「国土回復運動」と称した独立運動も起きていて、米国から独立する日も近いのではないかと噂される時代。大阪にある退役婦人養生院で働く、アカネ、アリー、ワシオの三人の少女が自分たちの力で道を切り開いていこうとする…… 『大正二十九年の乙女たち』牧野修著 2017.5.18、メディアワークス文庫、Kindle版737円(税込) 日本が戦乱に巻き込まれつつある、大正二十九年。逢坂女子美術専門学校に、四人の個性的な女学生が通っていた。画家としての才能あふれる池田千種。式道に没頭する男勝りな星野逸子。身体は不自由ながら想像力豊かな犬飼華羊。素直で女性らしい優しさに満ちた緒方陽子。戦争の足音が近づく不自由な時代にありながら、短い青春を精一杯謳歌する彼女たちだったが、学校内で馬の死骸で作られた奇怪なオブジェが見つかったことから否応なく事件の渦中に……。 『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』牧野修著 2017.3.31、早川書房、Kindle版733円(税込) 2007年に出た同名の短編集の電子版 【目次】 病室にて 【第一章 診断】 「いかにして夢を見るか」「夜明け、彼は妄想より来る」「召されし街」「いつか、僕は」 【第二章 症状】 「インキュバス言語」「ドギィダディ」「バロック あるいはシアワセの国」 【第三章 諸例】 「中華風の屍体」「踊るバビロン」「演歌の黙示録」 【第四章 療法】 「或る芸人の記録」「憑依奇譚」「逃げゆく物語の話」 【付記・ロマンス法について】 【電書化にあたってのあとがき】 『傀儡后』牧野修著、 2005.3.31、ハヤカワ文庫JA、Kindle版880円(税込) 謎の隕石落下により、アンタッチャブルとなった大阪の街。侵入した者は帰ってくることが無いため、落下地点から半径6kmは、立入禁止区域となっていた。 危険区域に隣接する菊田服飾学院に通う函崎は、ケーターと呼ばれる操作部が口腔内に装着された携帯電話を常に使用していた。ケーターを通した音以外を嫌悪するコミュと称するグループの一人なのだ。デス・メルというグループに因縁を付けられた函崎とミシマを助けたのは菊田服飾学院の学生でありながら、人気ブランドのオーナーでもある七道桂男であった。 … 続きを読む

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