’12/2/15、ハヤカワ文庫JA、660円
久美沙織「星降る草原」
牧野修「リアード武侠傳奇・伝」
宵野ゆめ「宿命の宝冠」
栗本薫「スペードの女王」
《グイン・サーガ・ワールド》第一期は、この4巻にて終了。
《ペリー・ローダン》シリーズのようにして欲しい気もあるし、もう止めたらという気もあるヽ(^o^;)丿
右の写真は、宵野先生に頂いた本書の中のサイン。ありがとうございました。「宿命の宝冠」は、語り尽くせぬ思いがあふれ出た好短篇。たぶん、宵野先生は、一冊全部を使い切って書きたかったんじゃないかなと思う。お気に入りの遊学生タム君の活躍も少なかったし(笑)
故に、駆け足感は否めないものの、それを補ってあまりある情熱のほとばしりに圧倒されました。
久美沙織先生の「星降る草原」は、一番外伝らしい外伝というか、安心して〈グイン・サーガ〉ワールドに浸れます。
牧野修先生の「リアード武侠傳奇・伝」は、ちょっとSFを感じました。これまで牧野先生の作品からSF味を感じたことは無いのですけどねぇ。ファンタジイの世界に科学を持ち込むところなどは、ポール・アンダースン作の「大魔王作戦」にも通ずるものがあるように思います。グインも、豹頭を取られてしまって、ただの人になっちゃうし(笑)