平谷美樹先生著者インタビュー関連書籍一覧
以下の8冊が、2017年度出版書籍です(『でんでら国』は上下巻なので2冊にカウント)
『江戸城御掃除之者!』2月
『鉄の王 流星の小柄』4月
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 絆の煙草入れ』5月
(『でんでら国』(上・下)文庫化)6月
『雀と五位鷺 推当帖』10月
『江戸城御掃除之者! 地を掃う』11月
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 唐紅色の約束』12月
以下は、平谷美樹先生2017年度出版書籍と関連シリーズの紹介です。
『鉄の王 伝説の不死者』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
徳間文庫、2018/9/15、690円
多霧は13歳。歩き蹈鞴衆の橘衆の頭の長女だ。ある日、越後山野領の山中で、大量の惨殺死体が転がる蹈鞴場を見る。生き残りと思われる瀕死の若者を助けるが、手当後、目を離した隙に彼は姿を消した。「逃げろ、俺に関わるな」という一言を残して……。一方、橘衆は覆面武家集団の襲撃を受けていた。彼らの目的は「不死の者」を探すことだった。
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
2016/10/15、大和書房、680円
「謎を解いて、見事に怪異を鎮めてみせるよ」
時は文政、江戸の通油町にある本屋・草紙屋薬楽堂に戯作を持ちこんだのは、地味な三筋格子の着物を粋に着こなした、鉢野金魚。薬楽堂に居候する貧乏戯作者・本能寺無念とともに巻き込まれるのは、あやかしの仕業とも囁かれる怪事件……
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 絆の煙草入れ』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
2017/5/15、大和書房、680円
「気の強ぇ女が二人――こいつぁ危ねぇ組み合わせが出来上がっちまったな」
時は文政。江戸の通油町にある本屋、草紙屋薬楽堂の面々に、曲亭馬琴に認められた武家の女、只野真葛が加わった。売出し中の女戯作者・鉢野金魚(はちのきんとと)と貧乏戯作者・本能寺無念(ほんのうじむねん)、もと御庭番の読売屋・北野貫兵衛らとともに、真葛は怪異がらみの噂と企みの背後の闇を探り始めるが……
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 月下狐の舞』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
2018/10/15、大和書房、680円
「見えないかい? 月明かりの中の妖しく美しい狐の舞が」
時は文政、ある雨の日、江戸の本屋・草紙屋薬楽堂に持ち込まれたありふれた人情噺の裏には、禍々しくも哀れな狐憑きの噂が……。
推当物を得意とする女戯作者・鉢野金魚と貧乏戯作者・本能寺無念、武家の女・只野真葛、高名な父を持つ女絵師・葛飾応為ことお栄は、切ない出口なしの物語を「一番の結び」に導く大芝居を計画する。
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 名月怪談』平谷美樹著、丹地陽子カバーイラスト
2019/9/15、大和書房、680円
「次の百物語では必ず怪異が起こる」
時は文政、推当物が評判の女戯作者・鉢野金魚は、武家の女・只野真葛、貧乏戯作者・本能寺無念らとともに、怪異の謎を解き明かすべく、亡魂が現れるという百物語に参加するが……。
『でんでら国(上・下)』平谷美樹著、影山徹カバーイラスト2017/6/11、小学館文庫、上巻610円・下巻540円
時は幕末、陸奥国八戸藩と南部藩に挟まれた小さな国、外館藩西根通太平村。大平村には、60歳になると村での役割を全て解かれ、御山参りをする習わしがあった。それは、食い扶持を減らすための姥捨ての旅とも囁かれていた。しかし、その実態は……。 山に捨てられた老人達が、理想の村を作って生活を営む、そんな国を暴こうとする代官とそれを守ろうとする農民たちのあっと驚く攻防戦が始まる。
『雀と五位鷺 推当帖』平谷美樹著、苗村さとみ装画2017/10/18、ハルキ文庫、680円
家康が幕府を開いて三年目の慶長十一年。江戸はかつてない賑わいにあった。
傾城屋(遊郭)の五位鷺太夫は江戸で三本の指に入る美人の売れっ妓である。その妹女郎の雀はまだ客をとらず、もっぱら五位鷺の身の回りの世話をしている。ある日、呉服屋の主が辻斬りに殺められた。五位鷺は雀に事件を調べるよう命じる。五位鷺は、年寄や奉行が事件について話し合う寄合や奉行が事件について話し合う寄合衆にお茶汲みとして参加し、そこで自分の推当(推理)を披露することで、実力者に気に入られようと企てていたのだが……。