どちらも、ゲンロンSF講座第三期生の進藤尚典先生のお話しです。
「クアトロプリンセス」
主人公は、人気が無くなってきたアイドル声優たち。かつては少女戦隊ものアニメで一世を風靡した彼女たちも、今は場末のショーに出ても既に需要が無い。鬱々とした毎日を過ごしている彼女たちに明るい未来はあるのか!。
進藤先生の言葉を借りると「ストーリーは「負け犬たちのワンスアゲイン」(注;RHYMESTERの宇多丸さんが映画評でよく使う、ダメダメな登場人物たちが一念発起して大一番の勝負に臨む「ロッキー」のようなストーリーのこと)」。
美人声優が好きな少年たちや、セーラームーンとかプリキュアが大好きな少女達にもお薦め(笑)
「宇宙駆ける釣りケーキ」
自分たちだけの「秘密基地」を見つけた少年たちの冒険。
秘密基地って、子供の頃憧れましたよね。
うちの孫(小5男児、剣道してます)は、釣りの魅力があまり理解出来ないようなので、剣道の試合で宇宙人と戦い、勝利して、宇宙人に剣道を教えて小遣いを稼ぐ話にして読んでやったらけっこう受けました。
主人公の名前は孫の名前、お話しの中の友達の名前は実際の友達の名前にしておくのはお約束(笑)ドラえもんの四次元ポケット的な面白さもありますし、色々応用が利くお話しです。
第3回ゲンロンSF新人賞大森望賞受賞作
著者インタビューはこちらから
- 進藤尚典著/大森望解説
- ゲンロンSF文庫Kindle版
- 385円(税込)
- 2020.6.10発行