『鍬ヶ崎心中』平谷美樹著、中島千波装画
2018.3.12、小学館、1700円
2018年、維新から150年。
『鍬ヶ崎心中』の舞台は盛岡藩宮古。鳥羽伏見に端を発し箱館戦争に至る旧幕府と新政府が死闘を繰り広げる戊辰戦争の最中、宮古湾鍬ヶ崎で、幕府の復活を信じて最後の死に場所を求める青年・和磨。その一途な志を抱く男の姿に心を寄せる女郎・千代菊の悲しい恋の物語。最後に待ち受ける二人の運命が、ただただ眩しく神々しい。
震災から7年となった宮古の地。いにしえから脈々と人々が息づいていたことを、世に知って欲しいという著者の思いが伝わってくる。
2021年に出た文庫版(電子版)の表紙、たぶん和磨と千代菊、素敵だとは思うのですが、ちょっと美人&格好良すぎ(笑)
縄田一男先生
『大一揆』
『鍬ヶ崎心中』
《採薬使 佐平次》
『義経暗殺』
『柳は萌ゆる』
雨宮由希夫先生
『大一揆』
『草紙屋薬楽堂ふしぎ始末 名月怪談』