「星群ノベルズ」の補足(文責:石坪光司)
インタビューにお答えした五号以降についてのトピックスをお伝えします。
「星群ノベルズ」5号
『塔と言う名の箱舟』では菅浩江さんの「ブルー・フライト」も掲載されており、故矢野徹先生の強い推薦でSF宝石1981年4月号SF宝石掲載に掲載され、それを期に大作家へと育っていかれました。
「星群ノベルズ」8号
『伝説・永劫都市』では、虚青裕さんが「影に満ちる領土の星」で1983年SFファンジン大賞創作部門受賞。その後SFA83年10月号同人誌推薦推薦作で掲載されました。またこの号では、故石飛卓美さんも掲載されています。
「星群ノベルズ」9号
『光の賢者』では、故石飛卓美さんが 「ミネルヴァの森話」で1985年SFファンジン大賞創作部門受賞。その後SFA85年4月号に掲載されました。またこの号では井上祐美子さん、小沢淳さんも掲載されています。
「星群ノベルズ」
10号『エデンの産声』では、山本弘さんが 「シュレーディンガーのチョコパフェ」で1986年SFファンジン大賞創作部門受賞。その後、プロとして大活躍されています。またこの号でも井上祐美子さん、小沢淳さんも掲載されています。
「星群ノベルズ」
12号『虚夢の風』では、土本鷲さんが 「ピエール・モンテ除霊記録」で1987年SFファンジン大賞創作部門受賞されています。
「星群ノベルズ」
17号『カライナに風は輝く』では、山崎竜史さんが 「カライナに風は輝く」が『宇宙塵』196号に掲載され、2000年SFファンジン大賞創作部門受賞されています。 このように「星群ノベルズ」から多くのSFファンジン大賞創作部部門の受賞者や大活躍されるプロ作家を産みだしました。
振り返って見ると、上記のうち17号を除く5冊は、アンソロジーのタイトルが全て私の作品でありました。
自己紹介にもありますが、第六回ハヤカワSFコンテストで最終候補作に残った時も、佳作ながら、その後見事に花開いたのは大原まり子さんでして、どうも他の人を後押しするような運命だったのかと、ふと思いました。
<石坪光司>
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その他にも、「星群」のトピックとなる号の書影を石坪さんから頂きましたので、以下に掲載します。
「星群」創刊号
記録として、“「SFマニア」等を発行した「超人類」の高橋正則が、村上栄次を編集者に据えて創刊した雑誌である。”との記述があります。
「星群」38号
矢野徹先生の対談、水鏡子先生のエッセイ、巽孝之先生のエッセイ、堀晃先生の対談、眉村卓先生の対談等々と盛りだくさんかつ本格的な内容。
「星群」50号記念特集号
創作7編として、石坪光司氏、川村滋氏、山本弘氏、嬉野泉氏、亀沢邦夫氏、石飛卓美氏、後藤俊夫の諸作品が掲載されています。