『国萌ゆる 小説:原敬』平谷美樹著、浅野隆広装画
2021.10.15、実業之日本社、1900円
日本初の本格的政党内閣を率いた政治家、激動の生涯。理想の国家を目指した平民宰相・原敬。
没後100年記念、傑作大河巨編!
憲政史上初の「平民宰相」原敬。
盛岡藩士の子として生まれ、戊辰戦争での藩家老・楢山佐渡の死に際し新しい国造りを志す。
維新後士族をはなれ平民となり、新聞記者、外交官、官僚として頭角を現し、政治の世界へ転じたのちは藩閥政治から政党政治への刷新を掲げる。
第19代総理大臣となり日本の政党政治、民主主義の基礎を築くが、1921年11月4日、東京駅で暗殺される。
原の出身地・岩手在住の歴史時代作家が、理想を追い続けた稀代の政治家、そして家庭での知られざる等身大の姿も描ききった、渾身の大河小説。
岡山の山陽新聞2021年10月3日(日)9面掲載の「あす第100代首相誕生」と銘打たれた特集記事
右に戦前戦後の「歴代首相の変遷」と、左に歴代首相の出身地の図が入っています。節目の100代首相と言うことで、こういう特集記事がくまれたのでしょうね。
「帝国議会を尊重するよう求める声が高まった大正デモクラシー期の1918年、立憲政友会総裁だった原敬が19代に就いた。初の本格的な政党内閣とされる。」と記されています。(右の図では1920年初のメーデーと記された写真から、24代の加藤高明氏のところに線がつながってますが、これは誤りで、原敬氏と結ぶべきですね)
岩手県出身の首相としては、原敬・斉藤実・米内光政・鈴木善幸と4名が。18県が0であることを考えると、多い方です。ちなみに岡山県出身者は、犬養毅・平沼騏一郎・橋本龍太郎の3名です。