20周年 / 200号記念メッセージ

あたらしく世に広まる物語の中にも、SFは薄くあまねく溶け込んでいる。

人間の科学技術の進化とともに、かつての未来が今の当たり前になり、

まったく新しい分野を創造するのは難しくなっているのかもしれない。

そんな中で代り映えがしないのもまた人間のありようであって、

来年もそのまた来年も、自らの進化を実感することはきっと難しい。

理想の実現を個々人の中に見出せず、だからこそ人は物語の流れに惹かれ

素直に心動かされるのだろう。大きくうねり変わりゆく姿に。


おかたい感じで書き始めてしまって後が続かない……しまった(笑) お祝い

メッセージを書いているのはずっとアニソラ編集を手伝っているからですが

でも当初からSFは門外漢であると言い続け、門の中に足を踏み入れないまま

とうとう20年がたちました。

有為転変の世の中で、続ける難しさを感じつつ。関係者の皆様おめでとう

ございます。

風音
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