◆ 読切短編小説
忠犬ヤキール号の最後の墓
森尾路地
その村では、生まれた時に墓を建てるという風変わりな風習があり、 彼の家で飼っていた犬ヤキールの墓も墓守爺さんが勝手に建てていた。 なぜなら、墓を建てることに反対する村人には「偉いというのはこの子のことを言うんだ。 この子は自分の子犬のために、墓を作ったんだ」と言って相手を説得しようとするために。 ヤキールは賢く可愛い犬だったが、最初の災難が訪れたのは、彼が十歳の時だった。
◆ 連載長編小説
ようこそ大宇宙へ! 超古代の巨大宇宙船で宇宙を征く
『第三章 銀河団のトラブルバスター編』
「第十二話 アンドロメダ銀河到達!」
稲葉小僧
ついにやって来たぞ、アンドロメダ大星雲! いや、アンドロメダ銀河。
情報収集してみると、その惑星は「中世時代」の文明に生きているようだ。 アンドロメダ銀河にも宇宙船の存在は確認されてるのに何故?
しかも、潜入した町や周辺の町から一定数の子供が定期的に消えているという噂が。 こ、これは解明せねば!!
『神の笑える妄想話』
「第三章 やもり三夜」
doru
よく見るとお目々がクリッとしていて可愛いやもりくん。 「家守」と書かれることもあるこの爬虫類をdoruさんはどのような目で見ていたのか。 一章二章とは趣の違う掌編をお楽しみ下さい。
◆ コラム
十億年のうたたね
doru
SF随想録 『SF重力理論』
おおむらゆう
久しぶりのパンセですが、今回は鉄板の重力について話してみることにします。
ちょっと面倒な内容のことが書いてありますが、わからないところは読み飛ばして大丈夫でしょう。
使い古されたネタかと思いきや、案外とまだ掘り下げられてないところがある分野ですね。
◆ブックレビュー INDEX
◆シャンダイア物語(第7部 第6章)
福田 弘生
編集後記
すみません、諸般の事情で今号の著者インタビューは休載です。
ブタの脳だけが30数時間生き続けたり、癌細胞だけを攻撃するウィルスが開発されたりと、 現実がどんどんSFぽくなってきていますが、やる気の出るスイッチの居所はどこなのだろうか(汗;)
とーとつですが吾妻ひでお先生が亡くなられたのですね。「やけくそ天使」 好きだったなあ。可愛くてエロくて無茶苦茶で。読んでるほうも若かったの で楽しかったのかもしれませんが。
ご冥福をお祈り申し上げます。
雨ですっかり体力削られてます。人間は環境に適応して進化してきたと思 っていたんだけど、そーでもない。
ようやっと鬼のように忙しい時期を少し脱しました。まだ予断は許しませんが。
そんなこんなで久しぶりにパンセに手をつけることができました。 余裕があるときはすぐに書き上げられる内容も、気が乗らないとうまくいかないものです。
そんな中、世間では大きな台風が連続して襲来して、各地に被害を残しています。 読者のみなさんのところは大丈夫だったでしょうか?