読切短編小説「僕と君の左右世界」 杉村 修

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 僕には二つの世界が見える。一つは、左目で見るいわゆる普通の世界。もう
ひとつは、右目で見る幽霊や妖怪のいる世界だ。僕は時計の修理職人をしてい
るが、家では中学生の妹と一つ目小僧と同居している。ある日、僕が時計修理
工房「セピア」に出勤すると、入口に水色のワンピースを着た女の子が体育座
りをしていた。それは右の目で見た世界であって、左の目の世界に彼女はいな
かった……

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