Sagnes: 地獄門

軽茶一かるちゃいち 成助なりすけ

我ヲ通リテ嘆キノ門ヘ


我ヲ通リテ永遠ノ罰

我ヲ通レバ罪多キ 地獄ノ民ノ集ウ街

何モ我ヨリ先ニ無ク

何モ我ヨリ後ニ無ク

一切ノ希望ヲ捨テヨ

我門ヲ過ギル者



続々編 癖は本能時にあり しょの17の2


「まずは 144年ほど時間を降る」

「享保の改革の頃ですね」

「そこである人物に頼み事がある」

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「吉宗である そこもとは何者か」

「それは聞かないでいただきたい

 お忙しい所を恐縮ですが

 公方どのは新井白石をクビにしましたか」

「おお 先程処分したところだ

 なにしろ 信長公をクソミソにゆうのでな」

「了解しました

 ではこれで

 あと陰間茶屋ホストクラブと的屋パチンコも自粛させてね」

「ななな なんぢゃ そりわ」

「でわまた144年ほど時間を降る」

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「幕末である

 ここにおまいの子孫が居る」

「ええっ 誰ですか」

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「龍馬じゃき おんしらは誰ぞ」

「それは聞かないでいただきたい

 あなたのご先祖は誰ですか」

「清和源氏頼光流土岐氏の一族っち聞いちゅうぜよ」

「ちょっと家紋を見せてください」

「これじゃき ほれ」

「組合角に桔梗紋ですな

 とりま 丸に田の字(角轡)に替えなさい

 ほんで 先祖は紀貫之とかにしておくように

 さもないと暗殺されます」

「ななな なんじゃ そりわ」

「でわまた144年ほど時間を降る」

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「どこですかここは」

「読者たちが居るところの現代である

 ここでは3人の人物に会う

 まずは1968年だ」

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「筒井康隆ですけど あんただれ」

「某講談社の者です

 いまからある小説を書いてもらいます

 それ書け やれ書け いま書け すぐ書け」

「わかりましたわかりました」

「まず 洞ヶ峠に行けば何を書くかわかります

 そこで某歴史的事件の理由の処は特に念入りに

 いつもの調子でハチャメチャにするように」

「ななな なんじゃ そりわ」

「でわ 次は1998年」

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「山田風太郎やけど おまんだぇよ」

「センセのファンの一人です

 いま何を読んでたんですか」

「歴史ものと忍者ものはもうあきたので

 ダンテの神曲ね このパロディSFを書こと」

「やめなさい

 地球が破滅します」

「ななな なんじゃ そりわ」

「でわ 次は2020年」

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「現代である どうやら

 地球は破滅しなかったようだな」

「良かったです で3人目とゆうのは?」

「軽茶一成助とゆうマッドデンチストだ」

「何を頼むんですか」

「この話のオチをちゃんと書くように

 君から ゆいなさい」

「たはは

 でも そのシトは わたしでは?

 この旅の目的は本当は何ですか?

 そしてあなたは本当は誰ですか?」

「・・・

以下 各自 好きな結末を想い描くこと

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