Author Interview
インタビュアー:[雀部]
 『奏で手のヌフレツン』
『 奏で手のヌフレツン』
  • 酉島伝法著/川名潤装画
  • 河出書房新社
  • 2640円(税込)
  • Kindle版2376円(税込)
  • 2023.11.30発行 
 人間ではないようで、どこか人間を思いおこさせる異界の人々。著者はその人たちの日常の営みを克明に描き、読者は生きていくつらさと諦観にも似た宗教観に翻弄されつつも、希望と挑戦に期待し、頬ずりしたくなる子どもたちの可愛さと将来について共に悩み、異界の美味そうな食べ物に涎を流しそうになります。そして太陽と月を操る異界の音楽が、読者をさらに感動させることでしょう。
一作目の『皆勤の徒』著者インタビューはこちら(小浜さん、松崎さんも登場)

スマホ等で、書影・粗筋が表示されない方は「酉島伝法先生著者インタビュー関連書籍」から

雀部  >

今月の著者インタビューは、昨年末に 『奏で手のヌフレツン』を出された酉島伝法先生です。酉島先生、前回の『皆勤の徒』著者インタビューの際には大変お世話になりました。
 もう11年も前になるんですね(汗;)

酉島  >

こちらこそお世話になりました。アニマ・ソラリスが初めてのインタビューだったんです。デビューしたときに、10年生き延びるのが目標でしたが、おかげさまでまだ書き続けられています。

雀部  >

え、うちのインタビューが最初だったんですか。それはなんとも光栄な(嬉)
 実は、先日「『梅田地下オデッセイ』でめぐる梅田地下ダンジョン探検ツアー」の後で、堀先生と知り合い3人でランチをする機会があったのですが、その際に“まだ『奏で手のヌフレツン』の著者インタビューはやらないのか”という流れになって(汗;)すみません、毎回泥縄なんです。
ということで、堀先生にうかがってきました(以下、堀先生のコメントは、私の代理でアップです)

堀   >
いちばん関心があるのは、『奏で手のヌフレツン』に何年くらいかかったのかということです。
酉島  >
 堀先生と行く、リアル梅田地下オデッセイは豪華ですね。
 『奏で手のヌフレツン』は何度も中断しながら書いていたので、何年かかったのかははっきりわからないのですが、延べで2年から3年くらいでしょうか。『宿借りの星』と同じくらいですね。依頼があったのは、『NOVA+バベル』(大森望編集河出書房新社)に短編版が掲載された後すぐだったので2014年、ちょうど10年前なんです。
雀部  >
延べ2,3年であの密度の本が書けるのは凄いとしか……
酉島  >
担当氏にはずっと待っていただいていたので、かかりすぎた印象しかなくて。元の短編があったので、基本的な設定や造語が使えたのは大きかったです。短編にもある大聚奏あたりを長編でどう見せるのかは、いちから書くよりも難しかったですが。
堀   >
それに関連して、冬でも「川で書かれるのか」ということですかねえ。
前に一度現場を見に行きましたが、この時は初夏で、快適な昼間でした。
酉島  >
川辺で書いていたら人の両足が視界に入り、見上げると堀先生だったので仰天しました。
 12月の半ばくらいまでは川辺で書けるんですけど、そこからは指がかじかんで難しくなりますね。家よりも遥かに川の方が集中できるので、もともと遅い執筆量が冬はさらに落ちてしまいます。
雀部  >
堀先生ありがとうございました。急に堀先生が登場されるとそれはビックリされるでしょう(笑)
色々資料にあたられたりする手間もあるでしょうし時間はかかりそうです。
 あと話題になったのは、「あの漢字はどうやって出しているのか」と。
「単語登録なのかなぁ?」との意見も出ましたが、どうなんでしょうか。 
酉島  >
造語は作る度に単語登録しています。普通の文章を書きたいときにも造語に変換されて困ることもありますが。造語以外にも甲殻系の用語などをよく使うので、お礼のメールに「体節にします」と書いてしまったことも。
雀部  >
(笑)それは他異説な間違い。酉島先生のようには上手く行かないわ(汗;)
 『宿借りの星』では、用語集を作るのに、使われている漢字をATOKで出すのが難しくて、結局手書きのほうが簡単でした。
 『奏で手のヌフレツン』はKindle版も買ったので、読み方集を作って使ってます。なんせ次の頁に進むと読みを忘れちゃうと言う体たらくでして(汗;)結構ふりがなをふっていただいてるんですけどね(大汗;) 
酉島  >

ご不便をおかけします……。『宿借りの星』のときは、特殊な漢字をけっこう使いましたね。『奏で手のヌフレツン』では、担当氏の提案で造語は総ルビにしたので、これまでの作品よりは読みやすくなっていると思います。

雀部  >
こちらこそ、すみません。単に10年前に比べるとわたしの記憶力がダダ下がりなものでして(汗;)
 ちなみに、読み方集は秀丸エディタのお薦め通り「UTF-16 BOM付き」で保存してます。
 Kindle版から単にコピペをすると、余分なものが付いてくるので、該当単語を「Web検索」してそこからコピペしてます。そうすると場合によっては使われている漢字の意味も表示されるので、なるほどなあと感心しながら読むことが出来ました。
 繫業(けごう)だと、業繫(ごうけ)という単語があって「迷いの世界につなぎとめる業のはたらき 業がこの世につなぎとめること。多くは悪業」とか書いてあって、う~ん深いなあと。
酉島  >
そこまで丁寧に読んでくださっている方は、なかなかいないのではと思います。造語は字面と音でイメージを捉えてもらえるように作っているので、雰囲気でさらっと読んでいただいていいのですが、それぞれに事物についての背景を漢字に圧縮していたり、物語上の仕掛けや言葉遊びなども入れていたりします。
雀部  >
調子に乗って聞いちゃいますけど、「奇怪な幻想世界を支えるSF的思考 酉島伝法さん『奏で手のヌフレツン』インタビュー」で、読んだ“太陽に捧げる阜易楽(ふいがく)という音楽は、「阜(こざと)」と「易」を組み合わせると太陽の「陽」になる。月に星が呑まれると異様に臭くなるのは、月偏に星を書くと腥(なまぐさ)い」”と書かれていたので、それなら月の音楽である月易楽(げついがく)は、組み合わせると「腸」の音楽ということになりますが、「易」は太陽が地上に上がる様を表した象形文字であることから考えると、蝕を防ぐ音楽のように思えます。 「肯楽」は文字通り月を止める音楽ですが、「肯」は現在は肯定の意味ですが、昔は否定の意味だったと知り、よく分かってないながらもなんか納得しました(汗;)
酉島  >
漢字を調べてると、昔と今では意味が違うことがあって面白いですね。例えば「聖」という漢字はもともと「日知り」と書いて、天体や暦法に通じた人を指していたらしく、太陽を背負って歩く者たちにぴったりだなと。「音」は、語源が「言」らしいのですが、見た目が「日」と「立」なので、日を立たせるプログラム言語的な音として阜易楽につながるな、とか。
雀部  >
なんと、そこまで深い意味があったとは。
酉島  >
その世界の言葉に裏側から統一感を持たせるためのこじつけなんですが、そういうつながりができると、他の造語も作りやすくなるんです。
「易」の語源にはいくつか説があって、太陽の移り変わりや蜥蜴の体色の変化から「変わる」という意味もあり、「阜易」は太陽を丘に変える、「月易」は月を変える、蝕を防ぐ、などの意味合いを重ねています。
 「月」+「易」の「腸」は、月の姿や、鳴り物に内臓を使うイメージにもつながってますね。もともとバリトンサックス奏者の吉田隆一さんから聞いた、管楽器は内臓の延長だという話が印象的で、そこから鳴り物に内臓を使うことを思いついたんです。
雀部  >

楽器のほうも納得です。
 音楽ついでにおうかがいしたいのは、「阜易」や「月易」はもの凄く大編成のオーケストラで演奏されているイメージがあるのですが、何かモデルになった楽曲はあったのでしょうか。(書いてる時に脳内で響いていた曲とか、単にお好きな曲でも。クラシック100選とかの目次を眺めて冒頭をザッピングしてみたんですが、「惑星」とかの月並みな曲しか頭に浮かびませんでした(汗;))

酉島  >
地球の音楽とは異なるはずなので、モデルにはしないようにしていました。好きなのは、バッハやヤナーチェクやライヒあたりですが。
雀部  >

あ~、異星の音楽に関しては想像が追いつきません(汗;)

太陽を落人が追いかけて、その後を月が追っているのが尋常な状態で、月が落人より前に出て太陽に追いついてしまうと「蝕」になってしまう。ということは、普段の状態はいわば落人による「月蝕」の状態にあるわけで、これは天体現象のアナロジーとして考えられたような気がしました。

酉島  >
そういうことですね。天動説の、凹面に恒星が貼りついているイメージが好きで、それらが生き物として動いている世界を見てみたくなったんです。
雀部  >
天動説といえば、酉島先生が影響を受けられたとインタビューにあった「紀元ギルシア」(坂口尚作)を読んでみたのですが、こちらは機械化されてましたけれど不思議な言語感覚は同質のように思えました。ギルシアはギリシャだと思ったのですが、ギリシャ神話の太陽神であるヘリオスの神話を元にした独自の世界感を感じました。
酉島  >
読んだのは十代の終わり頃でしたが、驚きでした。あの独特の言語感覚で、こちらとは成り立ちの異なる文明だと一瞬で悟らされるという。コミックが絵に加えて言葉でも異質さを作り出しているのに、言葉だけの小説が既存の用語をそのまま使うだけでいいのか、と考えるようになりましたし、もっとこういう作品を読みたいという飢餓感もあって、自分の作品に繋がっていったのだと思います。
 天動説的な太陽の運行にも強く惹かれました。同じ頃に見た押井守の「天使のたまご」では、ゴシック建築めいた太陽が蒸気を噴きながら沈んでいくのにも痺れて。神話やかつての宇宙観をSF的に捉え直すことでまた新たな幻想性を生じさせるような、そうした世界構築の仕方には影響をうけてますね。
雀部  >

酉島先生のあの生き物たちの蠢く様は、ちょっとフィル・ティペット監督の『マッドゴッド』にも似ているような気がしてます。

酉島  >
予告編しか見てないのですが、ちょくちょく言われます。異界を書くときは、頭の中ではだいたいストップモーションアニメのような雰囲気でイメージしていますしね。そういえばフィル・ティペットは『スターシップ・トゥルーパーズ』に関わってますが、『宿借りの星』を書くときに、『スターシップ・トゥルーパーズ』をもしバグズ側から見たら、みたいな事が頭にありました。
雀部  >

バグズ側から見た『スターシップ・トゥルーパーズ』ですか。確かに!
 球地(たまつち)には、八つの聚落と四つの太陽があるということなのですが、失われた「霜」と太陽は別としてですよね。それと霜には同じ黄道を分かつ対蹠地は無かったのでしょうか。

酉島  >
「叙」側の半球には環海がありますが、「霜」側にはないぶん黄道の円周が他より短いので、ひとつの聚落として集まっていたのだと思います。
雀部  >

そうだったのですね。何となく点対称で想像していて環海の存在を考慮してませんでした(汗;)
 X(Twitter)に投稿されたイラストもありがたく使わせて頂いております。
 『奏で手のヌフレツン』では、自筆イラストが無かったのですが、これは何か理由がおありでしょうか。
酉島  >
今回は比較的想像しやすい世界ですし、読みながら浮かんだそれぞれのイメージで楽しんでもらいたくて、挿絵は一切なしにしました。落人は人間とほぼ変わらない姿として書いたのですけど、予想外に異様な姿で想像されることもあって面白いです。短編版では挿絵を二枚描いていたのですが、その象徴性は装幀の川名潤さんが見事なデザインで表現してくださいました。
雀部  >

いやいや、それは相対的にはそうかも知れませんが、常人の想像力の埒外ですよ(汗;)
 普通に読むとヒューマノイドをイメージしますが、自在になる触手と空気を吹き出す変形可能な肉質の管を持ってる異星人でも大丈夫かもしれませんね。
 先ほど出た「酉島伝法さん『奏で手のヌフレツン』インタビュー」を読んで驚いたのですが、「だんじりで『スピード』をやったら面白いと思うねん」という話が発端だったとは。
 私は、彗星に荷車を引かせてる時に「らっせー」とかけ声をかけるシーンでは「青森ねぷた」を連想しました。かけ声が似ているというだけですが(汗;)

酉島  >
子どもの頃だんじり祭のある町に引っ越して、何年か曳いていたのも結びついたんですね。足の感覚がなくなるほど綱を引き続けてちょっとない高揚感を覚えたものの、馴染めなくてやめてしまったんですけど。でも祝祭的なものは色んな面で大きく心を占めているらしく、「泥海の浮き城」や「無常商店街」など他の作品でも描いてますね。
雀部  >

「無常商店街」には、異界の神輿と踊りあい勝負をするシーンも出てきますね。異界に入り込むと出てくる、分かりそうでいて理解不能な言語と共に目が眩みました(汗;)
 『宿借りの星』もそうだったのですが、酉島先生の物語では、異星人が主人公で人類が侵略している側の物語も多く、読んでいる間は「なんだ人間たちは侵略者のくせに、碌でもないことしかしないな(怒)」と得がたい体験が出来ます(笑)
 『オクトローグ』でもそれを感じたのですが、ひょっとして執筆されている間、意識が異星人モードに遷移されているのでしょうか。

酉島  >
書いているときはたぶん同化していますね。なるべく異界に住む人にとっての主観で書くことを心がけているのですが、いきなりできるわけではないんです。『宿借りの星』では最初は主人公をなかなか思うように動かせなくて(全周囲を見る目があるのについ振り返ってしまったり)、わたしが同化するまでの実感が、あの物語に反映されていたと思います。
雀部  >

それは読者も同じかも。異界の日常生活を読むことに馴染んでくると、主人公に肩入れして(『宿借りの星』ではマガンダラ)、喧嘩っ早くてヤクザな性格なんだけど、フーテンの寅さんのようにも思えて親しみが湧いて応援してるという(笑)
 『奏で手のヌフレツン』も、異界を舞台とした親子四代の愛と成就を描いた“朝ドラ”(©酉島伝法)効果で、この先どうなるんだろうとワクワクドキドキしながら読んでました。

酉島  >
『宿借りの星』では特に、文章に馴染んでいくことが、蘇倶に寄生していく体感と重なることを目指してました。そして、蘇倶の目で改めて卑徒を見てもらおうと。
雀部  >

卑徒(ひと)は、なかなかしたたかで図々しい(笑)
 生来識と分岐識(本体とコピーとか)や、遺伝情報に記憶の一分を紛れ込ませたりしてるシーンも多いのですが、その思考する存在が自分がコピーであるとか記憶が一部しかないことに気づいているのが面白いです。酉島先生ご自身も、そういう感覚を持たれることがあるのでしょうか。 

酉島  >
もともと読書じたいが生来識から離れて語り手に同化するような行為だからかもしれません。あと、子どもの頃から記憶があやふやだったり、年齢を経るごとに考え方が大きく変わったり、と自己の連続性を疑うことが少なくなくて、そういう事柄への興味は強いです。不思議なんですけど、小説を書いているとき、本来の記憶を取り戻しているように感じることがあるんです。これまで書いてきた小説も、自分の分岐識のようなものなのかもしれないですね。
雀部  >

前回のインタビューの数年後、前立腺の手術(仙骨麻酔)を受けた後で、菌血症を併発して意識を失ったのですが、初めて入院したにもかかわらず目が醒める直前に猛烈な既視感に襲われて、“ここに入院するのは二回目だけど、どうしても前回何の病気・怪我で入院したのか思い出せない”状態に陥って、目が醒めてからもしばらくは“??”でした。
 今思い返すと譫妄の一種だとは思うのですが(汗;)
 その時は“我々の住んでいる世界は、わりとカチッとしていてあまり曖昧さがない。それは今の世界がまだ劣化してない「仮粧」であって、本来の生物界は、もっとグチャグチャしていて連続性も曖昧な、超いい加減な世界なんじゃないのか”、とまでは考えが及ばなかったです。残念(汗;)

酉島  >
そんな大変な経験をされていたとは。まさに生来識と切り離された分岐識みたいですね。
雀部  >

敗血症ではないので、二時間ほど気絶していただけですけどね(汗;;)
 全くの個人的な興味なので恐縮なのですが、作品中に歯に関する記述がわりと多いように感じます。“柔歯”とか笑いましたし(笑)
 歯が無くなる・抜けてしまうという夢は、悪夢の中でも多いジャンルだとか。これは、野生動物にとって、歯が無くなるイコール餓死に繋がるという根源的な怖さを、人間も継続して持ち続けているのではないかと思っているのですが。

酉島  >
おっしゃるように死とつながるイメージが強くて、悪夢として見ることが多いのかもしれないですね。虫歯の痛みや恐怖は昔から色んな小説に描かれていて、妙に惹かれます。ユイスマンスの『さかしま』、ナボコフの『プニン』、ル・クレジオの「ボーモンが苦痛を知った日」、谷崎の「病溽の幻想」等々。カリンティ・フェレンツの『エペペ』ではどんな言葉も通じない街で、歯痛だけは通じて治療してもらえるエピソードがあって印象的でした。そんな場面ばかり集めた本や歯痛小説アンソロジーが出ないかと思ったりするんですが。
雀部  >

歯痛小説集、面白そうです(笑)SFでも、宇宙を駆ける歯科医のシリーズものがあるのですが、翻訳出版の話は出ません(汗;)
 『エペペ』の主人公は、言語学者のようなので酉島先生と話が合いそうですね。
 ネットでは、“歯が痛くなるたびにル・クレジオを思い出す”とブログに書いてる人もいたので、こちらも有名な小説なんですね。図書館で探して貰おう。
 『奏で手のヌフレツン』の背後にある、語られなかった胞たちの日常にも、諦念と闘いとなにより愛があったと思います。その総ての想いも球軆に込められているのだろうと感じました。
 今回も著者インタビューに応じていただきありがとうございました。
 読み終えた時には、満足感と感動でお腹いっぱいだったのですが、そろそろ次の物語を求めてお腹がすいてきました(笑)またよろしくお願いいたします。

酉島  >
宇宙を駆ける歯科医シリーズ、知りませんでした(笑)
 次の長編は、そうですね……まだどういうものを書くかは漠然としているのですが、今度は10年もかからないように励もうと思います。
雀部  >

お待ちしております。

[酉島伝法]
 ニシジマとよく間違えられますがトリシマです。絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版Sisyphean、設定資料集『隔世遺傳 』なども)、長編『宿借りの星』、短編集『オクトローグ』(改題文庫版『金星の蟲』)『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田たかしさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』など。SFマガジンではイラストストーリー「幻視百景」を連載中。
(1970年、大阪府生まれ。作家、イラストレーター。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞しデビュー。『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。『宿借りの星』で二度目の第40回日本SF大賞を受賞。特異な言語感覚を駆使して書かれた異界の物語は、唯一無二の酉島ワールドを構築している。)
[雀部]
 相変わらず行き当たりばったりで著者インタビューをお願いすることになりました。
 ご著作を読み返してみて、今のところ脳内が酉島ワールドになったままです。消えるのが惜しい(汗;)
   『奏で手のヌフレツン』
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