最初なので、なぜ孫なのかを。それは、三人の息子たちをSFファンにするのを失敗したから(汗;) 発端は、息子たちと同じSFを読んで、感想を言い合えたらSF者としての冥利に尽きると思っていたわけですが、SFを読まない大人になってしまって。 ラノベ、アニメ、SF映画、ゲームはやるんですが…… で、孫が出来たのでその失敗を取り戻すべく計画を立てているわけです(笑)
『「希望」という名の船にのって』森下一仁著、きたむらさとし画
’10/7月刊、ゴブリン書房、1500円
粗筋:20XX年、地球に正体不明の病原体が広まり、人類は絶滅の危機におちいっていた。病原体から逃れて、いつ果てるともない新しい地球を求める旅に出発した41名の人々がいた。12歳のヒロシは、地球のことを知らない「船生まれ」の子供。ある日、人間しか居ないと思われていた船内に、他の動物が居ると聞いたときからヒロシを取り巻く世界は大きく変わり始めた……。
ヒロシと子ども達が理詰めで船内の矛盾を解きほぐしていく課程が良いですねぇ。こんな息子が欲しかった(笑)オールドSFファンなら真っ先に、世代型宇宙船の世界を描いたハインラインの『宇宙の孤児』を思い出すことでしょう。対象年齢は、たぶん小学校高学年。待ち遠しいことよ(笑)
「アニマ・ソラリス」の著者インタビューの時に読ませて頂いた片理誠さんの『終末の海』も、同じく理系の子供が活躍するジュヴナイル小説で、こちらもお薦めできます。