実は、知り合いからSFぽい設定だからと言うことで『WELL』を薦められたのですが、うろ覚えだったので、購入したのが同じ作者の『WEED』だったという(笑)
エリート医師の若宮と悪友・谷脇はある雨の夜、一人の男を拾う。一夜限りの刺激的な遊びと、男を無理やり弄んだ若宮たちだったが、一週間後その男・岡田と 偶然自宅で再会してしまう。さらに、あの夜以前にも若宮は岡田に出会っていたと告げられ…。こんなに求めたことはないから、どうしていいかがわからない。 そんな恋に出会ってしまった―。
本格的なBLの本を読んだのは初めてなのですが、なんか凄い……。支配vs被支配の関係が徐々に破綻していく様が見事に書かれていて、背中がぞくっとしてしまった^^;
ある日すべての建物が突然崩壊し、多くの人間や動物が死んだ。地上は灼熱の太陽と白い砂漠だけになった。地下にいて助かった幼馴染みの亮介としのぶは、食 べ物がなく酷い空腹に苦しんでいた。このままでは餓えて死んでしまうと焦る亮介に、「亮ちゃんが一緒ならいい」と言うしのぶ。亮介は苛立つが怪我をした身 では動けなくて…。―突如生と死に直面した高校生二人の、切ない愛の物語。
SF的にはそんな凄い設定はありません。読みどころは、ホロコーストもので語られるBL。極限状態における少年の心理の動きが鮮やかに書かれてます。極限状態を突き詰めてしまったために、ややLOVEの面のインパクトが薄れた感じがするので、個人的には、『WEED』の方によりショックを受けたのですが……。