13年前に近未来SFとして同人誌に発表した作品を現代ものとして書き直そうと思い立った。今号から連載予定の「レゾナンス」というのがそれだが、
MRIという言葉がまだ一般には認知されておらず、核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance)画像と呼ばれていた頃に書いたものを読み返すと、自分の未来予想がどれほど的はずれだったかがわかって楽しくも情けない。しかし、
インターネットと携帯とメールがこれほど普及することを誰が予想できただろう。デジカメ付きケータイなどという下手物に至ってはいかに況や、である。