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AKIのキネマまんぽ

皆さん初めまして

『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
『ドリームガールズ』
『ナイト・ミュージアム』『デジャヴ』

AKI

■『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』

 このところ観たいSF映画が全くなく、2月15日は本当に久し振りに映画を観にキネカ大森まで出かけました。
 映画は『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』。

映画:
 時は2007年3月、800兆円の借金をかかえ破綻の危機に瀕した日本を救うため、財務省特別緊急対策室の下川路(阿部寛)は、偶然、ドラム式洗濯機からタイムマシンを発明した日立家電研究所の研究員、田中真理子(薬師丸ひろ子)をバブル経済華やかなりし1990年に送り戻し、バブル崩壊を食い止めようとした。
 しかし、トリップした真理子はそのまま行方不明となり、彼女を助けるべく、真理子の娘、真弓(広末涼子)も母親に続いて1990年にタイムトリップする。
 1990年の世界で真弓が真理子に会えたのも束の間、そこにはバブルを崩壊させ、そのために巨額の金を我がものにしようと画策している財界の陰の人物たちがいて、二人の命は危うくなる。何が起こっているのか良く分からないままにも、この二人を助けるのが17年前の若き大蔵省の官僚、下川路であった。
 果たして、バブル崩壊は食い止められるのか、そして、真理子と真弓は再び現在に戻ってこられるのか。
 そしてまた、戻ってきた現在の日本はどうなっているのか・・・・。

 正直言って、観るべき映画がないため、「まあこれでも」という気持ちで出かけたわけですが、この映画は“当たり”でした。
 先ず、『トリック』以来、ご贔屓にしている阿部寛が期待通りに好演でしたし、ちょっとご無沙汰はしていましたが『セーラー服と・・・』以来、ご贔屓の薬師丸も1990年の真理子と、2007年の真理子をうまく演じ分け、今でも可愛く楽しめました。
 真弓役の広末涼子とは初対面(?)でしたが、結構、二枚目半を上手に演じていました。
 真弓と真理子の二人が17年前に戻った時点で、真弓と真理子がそれぞれ二人ずつになり、年取った方の真弓と真理子が過去を変え、現代に戻ってきた訳ですから、この二人は現代で、異なる17年を経験した同じ年齢の自分たち二人に会わなければならないはずだと思うのですが、この辺はうまくぼやかしてあります。
 余り関係はなかったですが、1990年頃の六本木周辺が懐かしく(?)描かれています。
 歴史や、経済に疎い私なので、いつもタイムものを観ると、どこまでが本当で、どこからがフィクションなのかが分からず、残念な気がします(1990年3月に「大蔵省が不動産融資の総量規制を発表」した、というのは現実なのでしょうか?)。
 この映画のエンドロール終了後、「2007年現在、未だタイムマシンは発明されていません。命にかかわるので、絶対に洗濯機の中へ入ってはいけません」という注意書が出ます。
 映画館では、場内が明るくなるまで座っていましょう。

2007・日・フジテレビジョン、電通、東宝、小学館製作
監督:馬場 康夫
脚本:君塚 良一
出演:阿部 寛、広末 涼子、薬師丸 ひろ子
2007/02/10 公開

■『ドリームガールズ』

 3月8日には12時50分からのミュージカル映画『ドリームガールズ』を観に渋谷の渋東シネタワーまで出かけました。話題の映画なので、さぞかし混んでいるかと思ったのに、入りは三分の一程度。(SF映画ではありません)

 映画は、歌に情熱を燃やす三人のハイティーン娘の成功と挫折、そして新たな目的に向かっての再出発、という感動の物語。
 昔からのミュージカルの常道を行く筋の運びで、安心して観ていられます。

 ビヨンセ・ノウルズは綺麗で、当然ながら歌が素晴らしい。“2007年4月10日東京ドーム、11日大阪城ホール、14日愛知県体育館の3都市でソロとしては初の来日公演を行う”とか。最近では『ピンクパンサー』での好演が記憶に新しいところです。

 ジェイミー・フォックスは渋い嫌われ役。最近では、映画『コラテラル』で、冷酷な殺し屋トム・ハンクスを乗せて狼狽えるタクシー運転手役で好演。

 ご存知、エディー・マーフィは最後かわいそうな役ですが、いつも通り陽気で楽しませてくれます。

 そして、ジェニファー・ハドソンは映画初出演で、アカデミー賞・助演女優賞を獲得。その歌のボリュームには圧倒されました(ちょっと、映画館の音量も大きすぎましたが)。

(原題) DREAMGIRLS
2006・米・パラマウント & ドリームワークス
監督・脚本:ビル・コンドン
2007年2月17日 公開 2時間10分

 『ナイト・ミュージアム』、『デジャヴ』、『バベル』、『西遊記』、『トランスフォーマー』などの予告編が上映されました。『トランスフォーマー』の予告編は映画館では初めてですが、制作総指揮者のスティーヴン・スピルバーグが出てきて日本語を交えて挨拶します。この映画は、何のメカにでも変身可能なロボットの地球侵略物語(?)のようです。

■『ナイト・ミュージアム』

 3月19日は、午後2時からの『ナイト・ミュージアム』を観に、渋東シネタワーまで出かけました。平日の月曜日なのに、子供を含めて70%程の入りで上々。

物語:
 何をしても駄目な無職の男、ラリー。愛想がつきた妻に離婚されるが、息子の信頼を得るため、博物館の夜警に就職。しかし、この博物館の展示物は夜6時を過ぎると何故か総てが動き出す。二晩目、三晩目と過ごすうちにその謎がとけてくる。
 果たして、その謎と解決策は?
 また、ラリーは最後までこの夜警をやり遂げ、息子の信頼を取り戻すことができるであろうか。

 神秘的(?)な謎解きに絡めて、犯罪も発生。ただ単なるバタバタ喜劇かと思ったらば、結構筋もあり、また、最後はハッピーエンドの予感も残して終了。期待以上に楽しめました。
 しかし最近のアメリカ映画に出てくる家庭(家族関係)は複雑で、その状況を最初に把握するのが大変です。この映画も父子ものに分類できるかと思います。

(原題) NIGHT AT THE MUSEUM
2006・米・20世紀フォックス映画
監督:ショーン・レヴィ
脚本:ロバート・ベン・ガラント、トーマス・レノン
原作:ミラン・トレンク
出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、ジェイク・チェリー
2007/03/17 公開 1時間48分
翻訳:戸田奈津子

蛇足:この映画の舞台(モデル)となるのはニューヨークの「アメリカ自然史博物館」。
 二度目ぐらいにニューヨークへ行ったとき(1960年代?)、一人でタクシーに乗り、歳取った運転手に「Science Museumに連れて行ってくれ」と頼んだらば、「ニューヨークにはいくつもScience Museum
があるが」といわれ、「Old boneがあるところ」といったら変な顔をされましたが、無事連れて行った呉れました。気になったので後で調べたところ、「Old bone」とは「老いぼれ」という意味なのですね。正確には[Ancient skeleton」というとか。

■『デジャヴ』

 3月26日(月)は暖かかったので、朝一(10:20)の『デジャヴ』を観に、渋谷の渋東シネタワーまで出かけました。
 評判は良さそうなのに、開場5分前に劇場へ着いたらば私が一番。10時の開場時でも数人。上映開始時でやっと50人程度の入りでした。
 ひょっとして、と思って出かけたのですが、予想通り立派なSF映画で、期待以上に楽しめました。

物語:
 2006年2月28日、ニューオリンズ。ミシシッピー川を渡るフェリーがテロによって爆破され、543名の犠牲者が出る。直ちに駆けつけたATFの調査官、ダグ・カーリンは、その中の一人の若い女性の遺体が、この爆破以前に、テロの人間によって別の方法で殺され、水に放り込まれていたことを見抜く。
 一方、政府機関は、新しく発見された現在時間より4日と6時間前の状況が覗ける「タイム・ウインドウ」なる装置によって、このテロ犯を捕まえようとしていた。
ダグ・カーリンはこの政府捜査機関から見込まれ、研究者と協力、この装置を使って犯人の追及を始める。
 果たしてダグ・カーリンはこの女性を救い、あわせて、このテロ行為を未然に防ぐことができるのであろうか。

 最初、ダグ・カーリンは、この「タイム・ウインドウ」が、超進歩した「衛星写真」で、画像合成処理に4日と6時間かかっていると説明されたが、直ぐ、4日と6時間前のリアルタイム(?)を見ているといういうことを看破、ここから物語は具体的に進展、面白くなってきます。
 タイム・パラドックスもそれなりにうまく処理されていますし、一番最後のシーンまで見て、初めて『デジャヴ』のタイトルも納得できます。
 ジェリー・ブラッカイマーは、『トップガン』、『クリムソン・タイド』、『アルマゲドン』、『9ディズ』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ナショナル・トレジャー』などのヒット作品を手がけているプロデューサーである由。
 「ATF」とは、アメリカの連邦法執行機関のひとつ、「アルコール・タバコ・火器局」のことだそうで、直ぐに「火付け盗賊改め方」が頭に浮かびました!

(原題) DEJAVU
2006・米・タッチストーン・ピクチャーズ & ジェリー・ブラッカイマー・フィルム
監督:トニー・スコット
脚本:ビル・マーシリイ、テリー・ロッシオ
出演:デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン、ヴァル・キルマー、ジム・カヴィーゼル
2007/03/17 公開 2時間07分
翻訳:戸田奈津子 ← 頑張っています!

http://www.movies.co.jp/dejavu/ 予告編と実物とは大分印象が異なります。

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