先月、届いた「日本アマチュア無線連盟」のメールマガジンに、「エイリアン展 ―― モシモシ、応答ネガイマス」(日本科学未来館:東京都江東区青海)の記事がありましたのでご紹介致します。
期間は、2008年3月20日(木・祝)〜6月16日(月) 、詳細は http://www.miraikan.jst.go.jp/j/sp/aliens/index.html をご覧下さい。 ちょっと面白そうです。
このsiteによると「本展は、2005年にロンドンで"The Science of Aliens"という名称で初公開され、これまでにフランス、スペイン、アメリカなど、欧米地域を巡回展示されていますが、アジア地域では今回が初めての開催となります。駐日英国大使館とブリティッシュ・カウンシルが主催する「UK-JAPAN2008」の公認イベントです」とのこと。
「エイリアンはいると思いますか?」の投票ページもあります。 現在、「いる:93%、いない:6%」の数字になっています。 私の投票も入っています!
今月紹介するのは、以下の三作。 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』『ジャンパー』『魔法にかけられて』
相変わらずSF映画は少ないので、「Coming Soooon!(2008)」を付け加えました。
■『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
3月5日は、12時丁度からの『ライラの冒険 黄金の羅針盤』を観に、渋谷ピカデリーまで出かけました。朝一は、9時40分からなのですが、早いのと、日本語吹替版なので敬遠しました。座席数:333に対し、入りは三分の一程度。子供の姿は見かけませんでした。
映画: まず最初に、「この物語は、3部から成り立っています。第1部は、我々の世界とよく似ていますが、もう一つの別の世界の話。第2部は、よく知っている我々の世界。そして、第3部は、この両方を、往き来する話。この両方の世界を往き来するのには、“ダスト”が使われます」のテロップと、簡単にパラレルワールドの解説が入り、映画は始まる。 そのころ、街では“ゴブラー”と呼ばれる人さらいが横行、子供たちが次々といなくなっていた。オックスフォードの学寮に住むお転婆娘、ライラは、北極にのみ存在するダストなどの話を聞き、北極行きを夢見る。丁度その時、偉大な権力を持つコールター夫人から、北極行きの話を持ちかけられたことから、ライラの冒険心に火が付き、夫人と同行することになる。出発前、ライラは学寮長から、真実を告げる真理計、黄金の羅針盤を渡される。夫人と行動を共にしている中に、ライラは、夫人こそが“ゴブラー”のリーダーであることを察知する。ライラの羅針盤を何とか奪い取ろうと画策するコールター夫人。二人の駆け引きの中で、北極への旅は続けられる。 果たして、北極には何があるのか。 また、数々の艱難辛苦をライラは無事、切り抜けることができるのであろうか。
この映画は、「反キリスト教的な内容があるため、米国の一部の教会が映画を観ないようにと呼びかけた」由。確かに、“ダスト”の存在を一般人に知られまいと、“教権”なる教会組織が画策するところは、現在のバチカン(?)を連想させられます。 また、映画の冒頭に「我々の世界では魂は肉体の中に存在しますが、この世界では魂は身体の外にあり、“ダイモン”と呼ばれる、それぞれの人の個性に適合した動物の形を取っています」と解説があるように、人間の肉体はいつも“ダイモン”(守護精霊)を連れて行動しています。この分離された肉体と“ダイモン”の関係も面白く描かれています。 物語は、勿論、お子様が楽しめるように出来上がっていますが、少し穿った見方をすることによって、大人は更に楽しめるのではないかと思います。 果たして、この“ダスト”とは何なのでしょうか?第2部、第3部が待たれます。ファンタジーとはいえ、従来のものと比較して、S(科学)分は濃いようです。 蛇足:新『007』のボンド役、ダニエル・グレイグが、北極で“ダスト”の研究をしている冒険家、アスリエル郷として出演。
(原題)THE GOLDEN COMPASS 2007/アメリカ/提供・共同配給:ギャガ・コミュニケーションズ x 松竹 監督・脚本:クリス・ワイツ 出演:ニコール・キッドマン、ダゴタ・ブルー・リチャーズ、ダニエル・グレイグ 2008/03/01公開 1時間52分 原作:フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』(新潮文庫)
■『ジャンパー』
3月11日は、『ジャンパー』を観に渋東シネタワーまで出かけました。 794席に、観客は40〜50人。
物語: 川の氷が割れ、水中に落下した高校生、デヴィッドは気を失い掛けた瞬間、通い慣れた図書館の床にずぶ濡れになって倒れていた。やがて気を取り戻した彼は、自分が空間をジャンプしたことに気づき、いろいろと試行錯誤を繰り返す中に、自分にその超能力があることを発見する。 みんなから死んだと思われた彼は、身分を隠し、世界各地を飛び回り、やがて厳重に閉ざされている銀行の金庫の中へ侵入、莫大な札束を盗み出す。 この事件を切っ掛けに、白髪の黒人、ローランドが登場、犯人探しに乗り出す。ローランドは、実は“パラディン”という、ジャンパーを見つけ出し、抹殺する組織の精鋭エイジェントであった。 果たして、デヴィッドは、この組織から逃げ切れるのであろうか。
物語は、デヴィッドが想いを寄せている女性、ミリー、偶然、ローマで遭遇するもう一人のジャンパー、グリフィン、そして、彼が5歳の時別れた秘密を抱く母親、メアリー、などが絡み合って、複雑に進展して行きます。 1、2と上映されたタイムもの映画『バタフライ・エフェクト』の、空間移動版といったところで、矢張りどう頑張ってもB級ぽくなってしまいます。 取りあえず、最後は、ハッピーエンドですが、これでよいのかという感じです。 (今回の映画がヒットしたらば、3部作になるとか・・・?) このデヴィッド役は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)でアナキンを演じたヘイデン・クリステンセン。暗い影を引きずる若者という点では、役柄にマッチしています。 ジャンプ先に、東京の渋谷交差点が出てくるのも、見逃せないところ。 『ランボー 最後の戦場』と、『クローバー・フィールド/HAKAISHA』の予告編を初めて観ました。後者は、素人がビデオで撮った記録映画ということで、画面がチカチカ、ブルブル。「***な人は、観ないように」との警告テロップが入っていました。
(原題)JUMPER 2008/アメリカ/20世紀フォックス映画配給 監督:ダグ・リーマン 脚本:デヴィット・S・ゴイヤー、ジム・ウールス、サイモン・キンバーグ 出演:ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソン、ダイアン・レイン 2008/03/07公開 1時間28分
■『魔法にかけられて』
3月17日は渋東シネタワー7Fへ12:30からの『魔法にかけられて』を観に出かけました。入りは約10%の50〜60人。昨日は小学校の卒業式、子供も結構いました。
物語: 白馬に乗った王子様のお迎えを夢見る、おとぎの国“アンダレーシア”の娘、ジゼルは、ひょんなことから王子、エドワードに危ないところを助けられ、その場で結婚を約束する。しかし、王子の継母、魔法使いの女王は、自分の地位を脅かされることを嫌い、ジゼルを魔法の井戸に突き落としてしまう。 が、その井戸は現実の世界、ニューヨークはタイムズ・スクエアーのマンホールに繋がっていた。この、現実の世界に戸惑うジゼルを助けるのが、生真面目な売れない弁護士、ロバート。彼はバツイチで、6歳の娘と生活している。 ロバートとジゼルの間に淡い恋心が芽生え始めたころ、おとぎの国から、エドワード王子とジゼルの親友、シマリスのピップが、ジゼルを助けにマンホールを抜けてニューヨークに現われる。 続いて、王子をジゼルに逢わせてなるものかと、魔法使いの女王までニューヨークに出現、街は大騒ぎとなる。 果たして、ジゼルは王子と一緒に、おとぎの国に戻ることができるのであろうか。
ディズニー映画の集大成。 おとぎの国の物語はアニメで、現実のニューヨークのシーンは実写で作られているところが特色。 全編、これ、ミュージカル映画のようで、現実の世界も、おとぎ噺のようで楽しめます。また、すさんだ現実の世界を、ジゼルの「愛と夢」で、美しく変えていくところも、ディズニー映画の本領発揮といったところです。 昔のことなので、随分、忘れてしまいましたが、過去のディズニー映画(アニメに限らず)の、パロディも沢山盛り込まれています。 原題は「ENCHANTED」。辞書を引くと「enchant」は「<<古>>・・・に魔法をかける」。便利な単語があるのですね。 いつも、女房や子供、孫たちから、私が観に行く映画、私が読む本は、全て、「怖いもの」と思われていますが、今回は、久し振りに「一緒に観に行こうか」と女房が言いだし、付いてきました。結構、楽しめたようです。 今年の12月に上映が予定されている、ディズニーSFアニメ『WALL・E/ウォーリー』の予告編を初めて観ました。
(原題)ENCHANTED 2007/アメリカ/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ提供 監督:ケヴィン・リマ 脚本:ビル・ケリー 音楽:アラン・メンケン 2008/03/08公開 1時間48分
■Coming Soooon! 2008〜2009
今年は、ファンタジーの当たり年。 それと、3D映画の急増。今まで、全国3カ所しかなかった3D劇場が、ワーナーマイカルで18カ所、ティ・ジョイで8カ所、計29カ所に。料金は、高校生以上:2000円、中学生以下とシニア:1400〜1500円。 観客の単価upと海賊版対策にもなる由。
例によって、上映中の映画を含めて列挙します。 URLは、例によってttaniさん調べです。 ★は今回、新情報が盛り込まれているものです。
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