| TOP Short Novel Long Novel Review Interview Colummn Cartoon BBS Diary |

AKIのキネマまんぽ

『バイオニックヒューマンはワイヤレス化の夢を見るか』

『ホッタラケの島 遙と魔法の鏡』
『BALLAD 名もなき恋のうた』
『ウルヴァリン X-MEN ZERO』
『プール』
『くもりときどきミートボール 3D』

AKI

 9月12日(土)に、9月度の東京電力館科学ゼミナール『バイオニックヒューマン 〜半導体がひらくバイオ・医療の世界〜』を聴きに渋谷まで出掛けました。
  講師は、奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科教授 太田 淳氏。
  (以下、聴講時のメモを整理してみました)

−・・・−

 広義には、義手、義足なども含まれるが、今回は、患者の体内にLSIチップを埋植し、治療を行う技術についてということで、微少電極から電気的な刺激を細胞(神経)に伝え、細胞とコミュニケーションをし、LSIで判断、細胞をコントロールすることが可能になったというお話。
  単に、コントロールするだけでなく、体外のハードとの情報の入出力インターフェース、装置の電力供給などの話も含まれています(全て、ワイヤレス化が必要)。

◎ 人工内耳
  難聴ではなく、全く聞こえない人向けの技術。
  蝸牛器官には、入り口には高音用、奥には低音用のセンサーが数万本植わっている。
  そこに、複数の電極がついた細い線を挿入、電気刺激を与えると、脳には「ガガッ」というような雑音として聞こえるようである。現在は僅か20個ばかりの刺激用電極で実験しているが、それでも、刺激したときに聞こえる雑音と、アイウエオなどの音声を対比して学習させると、脳が、独自に雑音を音声に変換するようで、ある日突然、雑音が音声として認識できるようになる由。

◎ 人口視覚
  網膜には約1億個のセンサー(錐体)がある。
  が、網膜の後ろにある変換器(ネットワーク)により、脳へは100万本の視神経で画像信号を伝えている。
  この網膜の後ろに、人工視覚LSIチップを挿入、外部カメラから信号を送り、神経を刺激する。
  現在は僅か9素子であるが、その中の二つを刺激すると、二つの光点を脳で判別できるようになった。
  カメラからの信号は、メガネに仕込んだコイルから、眼球内に埋植したコイルに伝送するようにしている。
  今後は、素子数を増やすことによって、人間の顔や、文字が認識できるようにして行きたい。
  また、眼球のない人には、直接、視神経に電気信号を送るようなことも考えている。

 デジタルカメラの撮像板は、せいぜい1000万画素ぐらいで、RGBの素子は1:2:1の数の比率で整然と並んでいる。
  最新の技術で、生身の人間の網膜を調べた結果、矢張り、SML(短・中・長波)の3種の波長に感ずる錐体があることが分った。
  しかし、その分布や、数は全くでたらめで、また、人によっても全く異なっている。
  それでも、全ての人間が、ちゃんと同じようにカラーの映像を確認できるのは、全て、脳によって目からの画像の信号を再構築し、認識させているためであると考えられる。

◎ ブレーン・マシン・インターフェース
  脳内に、電極を埋植し、脳からの刺激によって、車椅子などを動かす技術。

◎ カプセル内視鏡
  長さ:26mm、直径:11mm。
  オリンパスなどで試作、実用化される段階に来てているが、カプセルは自分で向きや進行方向をコントロールできないので、もっぱら蠕動によって動き、向きも規制される細い小腸内視鏡向きである。
  しかし、万一、小腸内に腫瘍などがあった場合には、カプセルがそこで引っかかり、それを取り出す手段は開腹手術以外にはない。
  そんなために、メーカーは積極的な使用を渋っている。

 いずれにしても、開発に金がかかる割には、大量に使われる技術ではないので、メーカーの協力が得られにくいのが残念である。

−・・・−

 今月紹介する映画は以下の五本です。例によってコアなSF映画はありません。
『ホッタラケの島 遙と魔法の鏡』『BALLAD 名もなき恋のうた』『ウルヴァリン X-MEN ZERO』『プール』『くもりときどきミートボール 3D』

■『ホッタラケの島 遙と魔法の鏡』

 台風11号明けの9月1日は、他に観るものもないので、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで、11:40からの『ホッタラケの島 遙と魔法の鏡』を観に出掛けました。
 シアターは“スクリーン11”、客席数:116に11人。

物語:
 小さいとき病気で母親を亡くした遥は、今は、父親と二人暮らしの女子高1年生。
 忙しい父親とはいつもすれ違い。思い出すのは、優しかったお母さん。そのお母さんから小さいとき貰った小さな赤い手鏡。宝物にしていたのに、ある時の引っ越しで、無くしてしまった。
 昔、お母さんから聞いた「ホッタラケにしたものは、お稲荷さんの狐が持っていってしまう。お稲荷さんに卵を上げてお願いすると返して貰える」という民話を思い出し、遥は卵を持ってお稲荷さんへお参りに行く。帰途、不思議な狐に遭い、跡をつけると、そこは別世界、「ホッタラケの島」。日本中から、ホッタラケにされたものを集めて、作られた大きな島であった。嫌がる狐をなだめ、遥は狐、テオと鏡探しの探検にでる。
 先ず、遥とテオは、地下に住む盗賊、プチロスから鏡を取り戻すが、今度は、地上を支配する男爵に「これは私の鏡だった」といわれ、取り上げられてしまう。
 果たして、遥は無事この鏡を持って、元の世界に戻ることができるのであろうか。

 父親にホッタラケにされ、不平不満の娘が、この事件を機会に反省するという父子物語。お子様向けのお話なのに、何故か最後、泣いてしまう自分が情けない。
 シーンごとに、美しい映像が流れるCGアニメ。ただ、いつも思うのですが、CGで描かれた人間の映像は、リアルになればなるほど、ちょっと薄気味悪い感じになります。
 各所に、これはどこかで観たことがあるシーンだなと、デジャビュに陥りますが、これは、似たような物語が、幾つもあるからでしょうか。
 私も、引っ越しの度に大事なものが幾つも無くなりました。お稲荷さんに卵をお供えしなければ・・・。
 実際に、『ハタヤの稲荷さま』と『きつねと手かがみ』という民話があるそうです(『不老川の絵本<絵・文:池原 昭治 花伝社>』に収録?)。

2009/日本/フジテレビ開局50周年記念作品
監督:佐藤信介
脚本:安達寛高、佐藤信介
プロデューサー:関口大輔
演出:塩谷直義
CG監督:長崎高士
声の出演:綾瀬はるか、沢城みゆき、戸田菜穂、大森南朋、谷村美月、家弓家正
2009/08/22公開 1時間38分

■『BALLAD 名もなき恋のうた』

 9月8日は、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで、12:30からの『BALLAD 名もなき恋のうた』を観に出掛けました。
 シアターは大きな“スクリーン2”、客席数:348に20人ばかり。ロビーは、何故か無人!(5階のそば屋も、私一人!)

物語:
 先ず、時は現代、ところは春日部。
 川上 真一は気の弱い小学生。好きな女の子が、他の男の子にいじめられていても、助けられずに逃げていく。
 ある日、巨木“川上の大クヌギ”の下で、「勇気を下さい」と祈っていると、埋もれた古い文箱を発見。中には自分が天正二年に、未来へ宛てて書いた手紙が入っている。
 それを読んだとたん、真一は、天正二年、戦国時代の春日の国へタイムスリップする。
 スリップした真一は、偶然に、その場所で、敵の火縄銃から無敵の武将、井尻又兵衛の命を救う。
 真一は、後を追ってきた両親とともに井尻又兵衛を助勢、春日の国を敵の攻撃から守り、また、幼なじみの廉姫との恋の架け橋にもなる。
 果たして、廉姫と井尻又兵衛は結ばれるのであろうか。
 そしてまた、川上一家は、無事、現代に戻ってくることができるのであろうか。

 この映画は、アニメ版、クレヨンしんちゃんの突然変異的傑作、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002)』の実写版リメイク。
 従って、本筋は、殆ど忠実にアニメ版に従っていますが、最初、現代で気弱で逃げ腰な真一が、このタイムスリップで、井尻又兵衛と仲良くなり、好きな人を守る、逃げない真一に変わるという、教訓的なお話が前後に入ります。
 戦の場面などは、実写版の方が迫力がありますが、全体としては、クレヨンしんちゃんが、最後までお姫様を思い続けるアニメ版の方が、私好みで良かったような気がします。
 今回の、川上一家は、真一とお父さん、お母さんの三人のみ。
 野原家のしんちゃんの妹「ひまわり」や、愛犬の「シロ」はおらず、そのため、タイムトリップの方法もちょっと変更されています。
 真一が、現代で拾った大クヌギの実を、天正時代で植え、それが現代では巨木になっているというシチュエイションは、時の流れの表現としては成功しています。
 正直いって、観に行った理由の一つとして、あの“草なぎ 剛”が主演であったことも上げられます。因みに、草なぎ 剛は、1974年7月9日生まれ、埼玉県春日部市出身とのこと!

2009/日本/東宝配給
製作:「BALLAD 名もなき恋のうた」製作委員会
監督・脚本・VFX:山崎貴
エグゼクティブプロデューサー:阿部秀司、梅澤道彦
出演:草なぎ剛、新垣結衣、夏川結衣、筒井道隆、武井証、大沢たかお、中村敦夫、香川京子  
原案:映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(原作:臼井儀人、監督・脚本:原恵一)
2009/09/05公開 2時間12分

蛇足:映画の中の“クヌギ”の実は、正に私が小さい頃拾っていた“ドングリ”。
 そこで、早速、「ウィキペディア」で、違いを調べてみました。
 結果は「ドングリ(団栗)はブナ科のクヌギ・カシ・ナラ・カシワなどの果実(正確には種子ではない)の総称で、狭義にはクヌギの果実を指す。」とのこと。
 矢張り、“ドングリ”でした!

■『ウルヴァリン X-MEN ZERO』

 9月15日は、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで、11:25からの『ウルヴァリン X-MEN ZERO』を観に出掛けました。
 シアターは前回と同じ、二番目に大きな“スクリーン2”。
 客席数:348に、矢張り観客は二十数人。

物語:
 時は1845年。ローガンは、ある日、父親が隣の男に殺害されたことにより、自分が隣の男の息子、ビクターの弟であることを知る。そして、この兄弟は、二人ともミュータントであった。
 二人は成長し、150年の間、南北戦争、第一次、第二次世界大戦、そして、ベトナム戦争などで、その超能力を駆使し国のために活躍してきた。
 そして、今、ストライカー大佐は、多くのミュータントを集め、強力な“チームX”を結成しようとするが、その行動があまりにも過激なため、ローガンはそのチームから離脱、カナダのロッキー山脈で愛人、ケイラと木こりとして静かに暮らしている。
 しかし、それを快く思わないストライカー大佐は、ローガンに刺客を差し向ける。
 遂に捕えられた彼は、ストライカー大佐の巧みな言葉に騙され、身体改造のあげく、超戦略マシーン“X”に変身させられる。ウルヴァリン誕生の瞬間である。
 騙されたと知ったウルヴァリンは、復讐の鬼となり、ストライカー大佐と、その部下のミュータントたちを相手に戦う羽目になるが、ある時は敵、また、ある時は味方となってウルヴァリン助けるのが、彼の兄、ビクターであった。
 ウルヴァリンは、“チームX”を相手に、最後まで戦い抜けるのであろうか。
 また、ウルヴァリンの愛人、ケイラとは何者か、そして、彼女との愛情の結末はどうなるのであろうか。

 ご存知、映画『X-MEN』シリーズ三部作完結の後、その中のスーパー・ヒーロー、“ウルヴァリン”に焦点を当て、その生い立ちを物語にしたのが、この『ウルヴァリン X-MEN ZERO』。
 予告編では、ただただ破壊の映画のように思えましたが、ストーリーも纏まっており、ロマンスも絡み、結構、のめり込める映画でした。
 そして、最後には、チャールズ・エグゼビア教授(通称:プロフェッサーX)が、ストライカー大佐に監禁されていた迷える若いミュータントたちを迎えに来るシーンもあり、ここで、既に上映された、シリーズ三部作の導入部にも繋がって行きます。
 ストライカー大佐によって、一番最後に全ミュータントの能力を集めて完成された“XI”は、かなり手強いのですが、ウルヴァリンとビクターの協力で取り敢えずは倒しますが、また、復活しそうな気配。
 このシーンは、エンドロールのあとに、もう1カットありますので最後まで席を離れずにご覧下さい。     
 映画雑誌などによると、この映画の続編は日本が舞台だとか。

(原題)X-MEN ORIGINS WOLVERRINE 
2009/アメリカ/20世紀フォックス映画提供/提携:マーベル・エンターテインメント
監督:ギャヴィン・フッド
脚本:デヴィッド・ベニオフ、スキップ・ウッズ
出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、ダニー・ヒューストン、ウィル・アイ・アム、リン・コリンズ
2009/09/11公開

◇ 今回、初めて映画館で観た予告編。

『アバター』(米) 2009年12月
   ジェームス・キャメロン監督による製作費2億ドルのSF超大作。
 立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・システムとパフォーマンス・キャプチャーによる最新CG技術を融合させた全く新しい3D映像。
 しかし、かなりアニメっぽい映像が気になります。
 ある惑星の征服計画に従事する兵士が、惑星の生物に恋をするという物語。
 主演は『ターミネーター4』の、サム・ワーシントン。そして、『エイリアン』の、シガニー・ウィーバーも出演。
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃』 2009年 2月?
   12歳の少年パーシー・ジャクソンは、ある時突然、ギリシャ神話の神々の息子のひとりであると告げられ、仲間とともに旅に出る。
 監督が同じだそうで、最初、『ハリー・ポッター』かと思いました。(笑)

◇ 今回、初めて映画館で入手したチラシ。

『きみがぼくを見つけた日』(米) 2009年10月24日
   オードリー・ニッフェネガーの小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』(大ベストセラーズ?)の映画化。
 タイムトラベル能力を持つ青年と、一人の少女の成長を追った“本年最高の恋愛映画”とか!
 製作総指揮の一人にブラッド・ピットが!
『仏陀再誕』(日) 2009年10月17日
   “世界が闇に沈むとき、仏陀は再びよみがえる。”
 大川隆法著『仏陀再誕』のアニメ映画化。
 偏った宗教映画でないことを希望。

■『プール』

 9月18日は、女房のお相手で「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで、14:00からの『プール』を観に出掛けました。(SFではありません)
 何故か、今週2度目の映画。シアターは、また、前回と同じ2番目に大きな“スクリーン2”。客席数:348に、今回は11人。

物語:
 タイのチェンマイ空港に、卒業休暇旅行で一人の若い女性が着く。
 迎えに来た、若い日本人男性に連れて行かれた先は、郊外の広々としたゲストハウス。
 そこで、若い女性、さよは、ゲストハウスで働く中年の女性、京子と会う。
 京子は、2年ぶりに会う、さよの母親。
 京子は自由奔放で、ある日、思い立って、さよと自分の母親を日本に残し、一人でチェンマイに飛び出してきたのである。
 久し振りに母親と会うさよは、何となくぎこちなく、素直になれない。
 しかし、母親、京子と一緒に暮らす現地の子供、ビー、それに、従業員の若い男性、市尾、ゲストハウスのオーナーの年老いた女性、菊子と暮らすうちに、段々と母親に本音をぶつけられるようになり、うち解けてゆく。
 広い、ゲストハウスの中心には、この5人が集まる綺麗なプールがある。
 やがて、休みも終わり、さよは気持ちを切り替え、チェンマイを後にする。

 自由奔放に振る舞う母親と、ホッタラケにされたと思い、恨む娘。
 ノンビリとした、人と環境に包まれ、うち解けていく親子の関係。
 親と子の愛情の距離を考えさせられる、母娘映画。
 辺鄙なある場所に、心のわだかまりを持つ一握りの人が集まり、やがて、人と環境によって癒され、また、別れていく、というストーリーは、正に『メガネ(2007)』と同じです。焦らず、淡々と流れていく映像を観ていると、自分も何となく癒されます。
 初めの方では分らない人間関係も、観ていると段々分るようにできています。
 京子役の小林聡美、菊子役の、もたいまさこは、『かもめ食堂(2005)』、『メガネ』以来の適役コンビ。今回も、その本領を発揮しています。

2009/日本/スールキートス配給
監督・脚本:大森美香
出演:小林聡美、加瀬亮、伽奈、もたいまさこ、シッティチャイ・コンピラ
原作:桜沢エリカ
2009/09/12公開 1時間36分

■『くもりときどきミートボール 3D』

 9月24日は、やっとシルバーウィークが終わったので、シルバーが動き出し、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで、12:30からの『くもりときどきミートボール 3D』を観に出掛けました。
 スクリーンは6:187席。入りは、十数人。
 良く笑う女の子がいて、楽しかったです。

物語:
 場所は、大西洋に浮かぶ小さな島、スワロー・フォールズ。鰯が名物だったが、缶詰会社が倒産してからは島は寂れ、島民は毎日、鰯ばかり食べて、げんなりしていた。
 小さいときから発明大好き青年、フリントは、この苦境を救うため、水から食料を作る“食べものマシーン”を発明するが、手違いからそのマシーンは空中に飛び上がり、雲から水を取り込み、食物を空から降らせ始める。フリントが、無線でメニューをマシーンに送信すると、目玉焼きでも、アイスクリームでも空から降ってくる。一度、これを食べてみたいと、この島に観光客が押し寄せ、フリントは一躍、有名人に。
 一方、駆け出しの女性お天気キャスター、サムは、この島から食べ物お天気情報を世界中に中継したため、一躍有名になる。
 しかし、段々、降ってくる食べ物が巨大化し、更に、この影響の範囲が世界中に広がるに及んで、各国とも危機感に襲われ始める。
 マシーンを止めようと、フリントは自作のフライングカーで空中に飛び立つが、自我意識を持ち始めたマシーンに反撃され、命が危なくなる。
 果たして、フリントは、自分で発明したマシーンに打ち勝ち、世界の危機を救うことができるのであろうか。

 初めから、ばかばかしいお話だと割り切って観に行きましたが、こんなに意表を突いた荒唐無稽なお話だと、却って機先を制され楽しめました。
 特に、スパゲッティの竜巻は、圧巻!
 いつも、映画を見終えると、空腹を感じるのですが、今回は満腹でした。
 子供の頃、母親を亡くしたフリントへの寡黙な父親の愛情が、一本通っており、矢張り、これもある意味で、父子物語だと思いました(ちょっと、ホロリとさせられます)。
 フリントとお天気キャスター、サムとのロマンスも甘い味付けになっています。

(原題)Cloudy With A Chance of Meatballs
2009/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
監督・監督:フィル・ロード、クリストファー・ミラー
製作:パム・マースデン
原作:ジュディ・バレット(文)、ロン・バレット(絵)
声の出演:梯篤司、吉永拓斗、甲斐田裕子、齊藤志郎
2009/09/19公開 1時間30分

■Coming Soooon!

 3ヶ月が経ちましたので、独断と偏見の「Coming Soooon!」をお送りします。
 現在、上映中のものも含みます。
 ☆印は、新しい映画か、最新情報が盛り込まれたものです。

『BALLAD 名もなき恋のうた』(日) 2009年 9月 5日
   大人も泣いた名作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写版。
 お侍さん役には、SMAPの、あの草なぎ 剛!
 しんちゃんは出ず、川上真一という小学生が。おしりは出しません。
 監督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎 貴。
 『クレヨンしんちゃん』の作者、臼井 儀人さんが亡くなられた。残念!
 http://www.ballad-movie.jp/
『ウルヴァリン:X−MEN ZERO』(米) 2009年 9月11日
   『X-MEN』の一人、ウルヴァリン誕生秘話。
 主演は、お馴染み、ヒュー・ジャックマン。
 もし、原作の通りで、続編ができるとすると、舞台は日本で、忍者との戦いだとか・・・。
 http://movies.foxjapan.com/wolverine/
『マーシャル博士の恐竜ランド』(米) 2009年 秋
   キテレツ科学者がタイムマシン研究中に、原始時代に迷い込む。米国、人気TV番組の映画化。主演は、『主人公は僕だった(2006)』、『奥さまは魔女(2005)』でお馴染みの、ウィル・フェルレ。
 「キネ旬」によると、下ネタの連続だそうで、評価は最低ですが・・・。
 http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=8579
 http://www.kyoryu-land.jp/
『くもり ときどき ミートボール』(米) 2009年 9月19日
   食べ物を作り出し、空から降らせる機械が自我意識を持ち始め、世界各地に被害が。3D。
 http://www.sonypictures.jp/movies/cloudywithachanceofmeatballs/
『カムイ外伝』(日) 2009年 9月19日
   “抜け忍”となったカムイの戦いの旅路。
 白土三平の同名劇画の映画化。
 http://www.kamuigaiden.jp/
『ドゥームズデイ』(米・英・南ア・独) 2009年 9月19日
   近未来。謎のウイルスが万延。
 唯一、このウイルスに効くワクチンを持っている国は・・・。
 http://www.doomsday.jp/
『空気人形』(日) 2009年 9月26日
   等身大の空気人形が意志を持ち始め、人間を愛してしまう。切ないラブストーリー。
 http://kuuki-ningyo.com/
『ATOM』(米) 2009年10月10日
   手塚治虫のコミックがハリウッドでCGアニメに。
 http://atom.kadokawa-ent.jp/top.html
『バタフライ・エフェクト3 最後の選択』(米) 2009年10月17日
   シリーズ、第3作目。10年前に殺された恋人を救うために、掟を破って過去に戻る。
 http://butterflyeffect.heteml.jp/
『仏陀再誕』(日) 2009年10月17日
   世界が闇に沈むとき、仏陀は再びよみがえる。
 大川隆法著『仏陀再誕』のアニメ映画化。偏った宗教映画でないことを希望。
 http://www.buddha-saitan.jp/wb/index.html
『きみがぼくを見つけた日』(米) 2009年10月24日
   オードリー・ニッフェネガーの小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』(大ベストセラーズ?)の映画化。タイムトラベル能力を持つ青年と、一人の少女の成長を追った“本年最高の恋愛映画”とのこと!
 製作総指揮の一人にブラッド・ピットが!
 http://wwws.warnerbros.co.jp/thetimetravelerswife/
『アルビン号の深海探検』(日) 2009年10月24日
   全編実写。あなたは深海に包まれる。3D。
 上映時間:40分。
 http://www.alvin.jp/
『ホワイトアウト』(米) 2009年10月31日
   地球上で最も寒く、最も孤立した大陸が、人間に仕掛けた罠。
 南極で発見された、奇妙な死体の謎に迫る。南極で起きた“初”の殺人事件。
 http://wwws.warnerbros.co.jp/whiteout/
『PUSH 光と闇の能力者』(米) 2009年11月 7日
   数々の歴史的事件に関わっていた超能力者集団が、政府の陰謀に立ち向かう。
 香港を舞台にした超能力者のバトル映画。コミックの実写版。
 大人になったダコタ・ファニングが超能力者の一人として出演。
 米国では、2009/02/06に公開済み?
 http://www.push-movie.jp/
『Disney's クリスマス・キャロル』(米) 2009年11月14日
   ロバート・ゼメキスがパフォーマンス・キャプチャーで挑戦。3DCGと実写。
 クリスマス・イヴ、男の前に精霊が現われ、過去、現在、未来を体験させることで、彼の秘めた人間性を目覚めさせる。ウォルト・ディズニー。
 主演は何とジム・キャリー!
 http://www.disney.co.jp/movies/christmas-carol/
『2012』(米) 2009年11月21日
   2012年12月21日は古代マヤ暦の予言による、世界が滅亡する日。
 地球規模で起こるの災害に立ち向かう人々の物語。
 監督は、ローランド・エメリッヒ。
 結末は、『ノウイング』とは違う・・・?!
 http://www.sonypictures.jp/movies/2012/
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』 2009年12月12日
   http://wwws.warnerbros.co.jp/ultra-legend/
『アバター』 2009年12月12日
   ジェームス・キャメロン監督による製作費2億ドルのSF超大作。
 立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・システムとパフォーマンス・キャプチャーによる最新CG技術を融合させた全く新しい3D映像。
 ある惑星の征服計画に従事する兵士が、惑星「パンドラ」の生物に恋をするという物語。
 主演は『ターミネーター4』の、サム・ワーシントン。
 そして、『エイリアン』の、シガニー・ウィーバーも出演。
 http://movies.foxjapan.com/avatar/
『よなよなペンギン』(日) 2009年12月23日
   ペンギンが空を飛ぶと信じている6歳の少女と、気弱なゴブリンが、友情と勇気の大切さを学んでいく冒険ファンタジー。
 http://www.yonapen.jp/
  『カールじいさんの空飛ぶ家』(米) 2009年12月 5日
   原題:『UP』。ウォルト・ディズニー。
 78歳のおじいさんが、8歳の冒険家と出会い、家ごとの奇跡の旅にでる。3D。
 http://www.disney.co.jp/movies/carl-gsan/index.html
  『Sherlock Holmes(原題)』(米) 2009年12月
   ワトソン博士は、ジュード・ロウ。SFではありませんが・・・。
 http://sherlock-holmes-movie.warnerbros.com/
『宇宙戦艦ヤマト復活篇』(日) 2009年12月
   フルCGでよみがえったヤマトは、シャープになり、内蔵メカもグ〜ンとバージョンアップ。
 破壊力十分の武器「波動砲」は6連発が可能となり、大きな見どころに。
 光速の10分の1で地球に向う移動性ブラックホール。ヤマトはこの危機を救えるか!?
 http://www.yamato-movie.com/
『ディストリクト9』(米) 全米公開:2009年 8月14日
   南アに不時着した宇宙人は、“ディストリクト9”と呼ばれる特別居住区に収容されるが、そこで人類との戦いが・・・。人種差別問題がSF化された?
 http://www.d-9.com/


2010年〜
 
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃』 2009年 2月?
   12歳の少年パーシー・ジャクソンは、ある時突然、ギリシャ神話の神々の息子のひとりであると告げられ、仲間とともに旅に出る。
 監督が同じだそうで、最初、『ハリー・ポッター』かと思いました。(笑)
  『G−フォース』(米) 2010年 3月
   特殊訓練されたモルモットたちが専用のスパイグッズを駆使しながら、米国政府の最高機密ミッションに挑む。ディズニーの実写と3DCGアニメ。
 声:ニコラス・ケイジ。
 http://www.imdb.com/title/tt0436339/
 http://disney.go.com/disneypictures/gforce/
『アリス・イン・ワンダーランド』(米) 2010年 4月17日
   ルイス・キャロルの物語がディズニーによって映画化。
 監督:ティム・バートン。ジョニー・デップも出演。3D。
 http://www.disney.co.jp/movies/alice/
『イマジナリアム・オブ・ドクター・パルナッサス』(米) 2010年 春
   不老不死を得た、人間の想像力を操る博士が・・・。(全米公開:2009/09/04)
 http://www.imdb.com/title/tt1054606/
 http://www.doctorparnassus.com/
『トイ・ストーリー3』(米) 2010年 7月
    ディズニー映画。声の出演に、トムハンクス。3D。
 http://www.imdb.com/title/tt0435761/
『Tron Legacy(原題)』(米) 2010年
   あの『トロン』の続編が、3Dで。
 http://www.imdb.com/title/tt1104001/
『アイアンマン2』(米) 2010年
   http://ironmanmovie.marvel.com/
『サロゲート』(米) 2010年
   ロボットが人間の代わりをしている理想的な未来社会。そこで殺人が・・・!
 ブルース・ウィリス主演
 http://www.chooseyoursurrogate.com/
『ウルフマン』(原題)(米) 2010年
   古典ホラー、「狼男」の復活。
 http://www.imdb.com/title/tt0780653/
『パンドラム』(米) 全米公開:2009年 9月 4日
   SFホラー!!
 宇宙船のスリープ・カプセルから目覚めた乗組員を襲う、謎のエイリアンとの恐怖の戦い。
 (こちらは『パンドラム』。『パンドラ』ではありませんでした!)
 http://www.imdb.com/title/tt1188729/
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』 2010年
   12世紀のペルシャが舞台の冒険活劇。
 人気ゲームの映画、実写版。
 http://www.jp.playstation.com/scej/title/persia/040827/top.html
『ターミネーター 5』(米) 2011年
   新シリーズ第2弾。
『タンタンの冒険』(米) 公開日未定
   三部作。スピルバーグとピーター・ジャクソンが監督。3D!

トップ読切短編連載長編コラム
ブックレビュー著者インタビュー連載マンガBBS編集部日記
著作権プライバシーポリシーサイトマップ