映画『ちょんまげぷりん』の続きを知りたくて、先日、遂に『ちょんまげぷりん2』を購入、読了しました(本屋の立ち読みでは、はかが行かないので)!(笑) 時は、あの映画から8年後。14歳になった友也は、コンビニの万引きが見付かり、逃げている中に、江戸時代にタイムスリップ。 木島安兵衛を頼って、時翔庵を探すが、その店は既に潰れていた。 路頭に迷った友也は、年下の勝麟太郎に出合い、いろいろとアドバイスを受ける。 市川海老蔵の元で歌舞伎の女形になったりするが、怪しげな言動と所持品のせいで捕まり、牢獄に入れられる。 が、その獄中で友也は、探していた木島安兵衛に巡り会える。 そこでのお調べは、事前に奉行が犯行の粗筋をつくっておき、それを「その通りです」と言うまで、罪人を拷問に掛けるという手法を取っており、最後、友也は琉球に島流しにされる。(何となく、最近の事件と似ています) 果たして、友也は汚名をそそぎ、木島安兵衛を助け出し、時翔庵を再興させることができるのであろうか。 そして、また、友也は再び21世紀の東京に帰ってくることができるのであろうか?
成長し勝海舟となった麟太郎が、未来的な思考を持って事に当ることができたのは、友也から21世紀の話を聞いていたからだ、というように話は進んでいきます。 ここへ来て、全く観るべきSF映画がなく、やや禁断症状!
それでもなんとか気を取り直して、以下の三本を見てまいりました。
『ベスト・キッド』『借りぐらしのアリエッティ』『トイ ストーリー 3』
■『ベスト・キッド』 9月2日は、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで『ベスト・キッド』を観に出掛けました。夏休みが終わったらば、字幕版も上映されるかと期待していたのですが、矢張り、全上映が吹替え版で、ちょっとガッカリ。 劇場は座席数:174のシアター5。観客は10人ほど。それでも、1日、5回上映していました。
物語: 2年前に父親をなくした12歳の少年、ドレは、母親の転勤で、デトロイトから北京へ引越して来る。母親は新天地に憧れ張り切っているが、ドレは直ぐにいじめに遭い、逃げ回っている。 このいじめっ子、チョンたちは、地元の道場でカンフーを習っていて、ドレが向っていっても歯が立たない。見かねた、アパートの管理人、ハンが彼を助ける。 実は、ハンはカンフーの達人なのだが、自動車事故で妻子を亡くしから脱力、しがないアパートの管理人になって毎日を送っている。 ドレを助けた成り行きで、ハンはドレにカンフーを教えることを約束、次のカンフー大会にドレを出場させなくてはならない羽目になる。 やがて、カンフー大会の日がやって来、遂に、ドレは決勝戦でチョンと対決することになる。 1984年製作の『ベスト・キッド』のリメイク。このときの師匠、ミスター・ミヤギを演じたのは、日本人二世の俳優、ノリユキ・パット・モリタでした。 そして、今回の師匠、ハンの役は、カンフーをやらせては現在この人が一番というジャッキー・チェン。そして、弟子となるドレ役には『幸せのちから』(2006)や、SF映画『地球が静止する日』(2008)などに出演し、めきめきと実力を発揮してきた、ウイル・スミスの息子、ジェイデン・スミス。 だんだんと、父親を亡くしたドレと、息子を亡くしたハンとの間に師弟以上の絆が生まれ、また、最後は地元のカンフー道場に通っている、元(?)いじめっ子たち全員が、ハンに弟子入りを志願、物語はハッピーエンドで終了します。 この映画には、続きがない方が良いと思います(1984年版は『ベスト・キッド 4』まで、続きがありました)。 バイオリンを習っている中国人少女、メイとの淡い恋物語もあり、映画に色を添えています。 映画の中では、「紫禁城」や「万里の長城」、「武当山」、北京オリンピックのメインスタジアムになった「鳥の巣」などなど、新旧取り混ぜて、しっかりと中国観光もさせてくれます。 上映時間2時間20分は、映画としてはいささか長い方ですが、最初のいじめのシーンの後、ドレがカンフーを習い始めてからは、時間の経つのを忘れて観ていました。 (原題)The Karate kid 2010/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給 監督:ハラルド・ズワルト 脚本:クリストファー・マーフィー 原作:ロバート・マーク・ケイメン 製作:ジェリー・ワイントローブ、ウィル・スミス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ジェームズ・ラシター、ケン・ストーヴィッツ 出演:ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン、タラジ・P・ヘンソン 2010/08/14公開 2時間20分 ◇ 今回、初めて映画館で観た予告編。
★ | 『エクスペンダブルズ』(米) | 2010年10月16日 |
| 指令:南米の独裁軍事国家の破壊。監督:シルヴェスター・スタローン。ご本人の他、ジェット・リー、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリスなどの有名アクション・スターが共演(競演)。ご存知、カリフォルニア州知事、シュワちゃんもカメオ出演とか。でも、予告編で彼は、ケシカランことを言っていました。 http://www.expendables.jp/ |
■『借りぐらしのアリエッティ』 9月6日は月曜日のレディスデイでしたが、大分出遅れた『借りぐらしのアリエッティ』を観に、「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで出掛けました。 劇場は座席数:180のシアター12。上映後、50日を超えているのに、入りは五十数名。流石に、女性が殆どで、男性は数名のみ(子どもも含む)。 まだまだ根強いファンがいるようで、『ベスト・キッド』や、『魔法使いの弟子』、『ヒックとドラゴン』などなどが、既に1日2回上映なのに、この映画は、1日6回、がっちりと上映されていました。 物語: 12歳の翔は、心臓の手術を一週間後に控え、翔のお婆さんの妹と、お手伝いさんの二人が住んでいる閑静な古い屋敷へ静養にやって来る。 そこで、翔は昔から言い伝えられてはいたが、誰も見たことのない小人の少女、アリエッティに出合う。アリエッティは、お父さんとお母さんの3人で床下に暮らしていて、必要なものは人間から借りて生活している。 が、小人は人間に見られたらば、引越さなくてはならない掟になっている。 勝ち気なアリエッティは、翔に関心を示し、何度も会っている中にお互いの間に信頼と愛が芽生えてくるが、父親の意見に従い、一家は森のはるか先まで引越すことになる。
この映画の原作は、メアリー・ノートン(1903-92)の『床下の小人たち』(岩波少年文庫)。この小説のシリーズは、以下、『野に出た小人たち』、『川をくだる小人たち』、『空をとぶ小人たち』、『小人たちの新しい家』と続き、全5冊で完結しますが、映画はこの中の第1作目にあたります。 原作の英文タイトルは『The Borrowers』で、映画のタイトルは、これから取られたようです。勿論、原作の舞台はイギリスですが、映画では日本(小金井市辺りを想定しているようなのですが、あんな広いお屋敷が今でもあるのでしょうか?)。 最後、翔と引越して行くアリエッティとの別れのシーンはホロリとさせられます。アリエッティから元気を貰った翔は、2日後の心臓の手術に立ち向かう勇気が湧いてきます(翔のお母さんは外交官で、現在、海外出張中!)。 映画の中に出てくるドールハウスは、物の本によると実物の十二分の一に作るのが標準とかで、この小人のアリエッティもこの大きさになるように、描かれているようです。が、それでも、シーンによって、大きさが違うように感じられます。 今回の監督は、宮崎駿から新人の米林宏昌にバトンタッチされたので、何か新鮮味を期待していましたが、全く今までと変わらない、正に、これぞジブリといった映像。それなりに楽しめましたが、途中でちょっと飽きが来ました。 昔、「ディズニーのところで働く人は、誰でもウォルト・ディズニーのサインが書けた」という話を聞いたことがありますが、正にそんな感じです。 2010/日本/東宝配給 監督:米林宏昌 企画・脚本:宮崎駿 プロデューサー:鈴木敏夫 脚本:丹羽圭子 制作:星野康二 原作:メアリー・ノートン(『床下の小人たち』岩波少年文庫) 声の出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林 2010/07/17公開 1時間34分 ■『トイ ストーリー 3』 9月16日は14:05からの『トイ ストーリー 3』(3D/日本語吹替版)を観に、いつもの「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」まで出掛けました。 ここへ来て、全く観るべきSF映画がなく、やや禁断症状! 昔(1980年代)、テレビ・ドラマででお気に入りだった『特攻野郎Aチーム』(17日が上映最終日!)と、お子様向けの『トイ・ストーリー 3』、どちらを観ようかと迷いましたが、今回は穏やかな後者にしました。 しかし、この映画も、既に日に2回興行で、上映は30日まで。 というのに、入りは、スクリーン6、座席数:187に対して、予想以上の21人。
物語: 主人公のアンディは既に17歳。大学生活を送るために家を出なくてはならない。 部屋の後片付けをしていると、小さいときに遊んだオモチャが沢山出て来る。 母親から、部屋の捨てる物は黒いビニール袋へ、大学へ持っていくものはこの段ボール箱へ、屋根裏にしまっておく物はあの段ボール箱へ、といわれるが、間違えてアンディは、屋根裏部屋へ仕舞っておくはずのオモチャをゴミ袋に入れて放置していたため、母親にゴミ捨て場へ出されてしまう。何とか、パッカー車に持って行かれる寸前に袋から脱出したオモチャたちは、保育園に寄付される箱に入ってしまい、保育園に届けられる。 しかし、そこで待っていたいたものは、乱暴な子どもたちと、オモチャたちを牛耳る縫いぐるみの熊の一味であった。 オモチャたちは、再び、アンディの元へ帰ろうとするが、縫いぐるみの熊の一味によって監禁され帰れない。 果たして、オモチャたちの大脱走は成功するのだろうか。 ご存知、『トイストーリー』の最終回、第3作目です。 お子様向けといっても、後半はスリル満点、そして、最後はホロリとさせられ、大人も期待値以上に楽しめました。 この映画の中で、活躍するオモチャのスペース・レンジャー、“バズ・ライトイヤー”の顔は、ジョン・ラセター自身の顔を元に作られているとか。 いつも、PiXARが絡んでいる映画の時には、本編上映の前に短編のアニメ映画が上映されますが、今回もジョン・ラセター製作総指揮の『ナイト & デイ』という、6分の洒落た台詞なしの短編アニメが上映されました。 真っ暗なバックに、二人の透明なお化け(神様?)。一人は、体の中に昼間のその場所の背景が映し出され、もう一人のお化けの中には、同じ場所の夜景が映し出されます。 二人は、同じ場所の昼と夜の景色を見せ合い、昼の方が良い、夜の方がよいと競い合いますが、やがて、二人ともお互いの景色に見とれ、夜と昼の二人は仲直りします。 (原題)TOY STORY 3 2010/アメリカ/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ ジャパン配給 監督:リー・アンクリッチ 製作:ダーラ・K・アンダーソン 製作総指揮:ジョン・ラセター 共同製作:ニコル・パラディス・グリンドル 原案:ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ 脚本:マイケル・アーント 声の出演:トム・ハンクス(唐沢寿明)、ティム・アレン(所ジョージ)、ジョーン・キューザック(日下由美)、ジョン・モリス(小野賢章) 2010/07/10公開 1時間48分 ◇ 今回、初めて映画館で観た予告編。 この「ワーナー・マイカル・シネマズ 港北ニュータウン」は、“real 3D”方式を採用しており、毎回、メガネは「お持ち帰り可」となっていました。が、今回、チケットを購入したとき、メガネと一緒に、「11月19日(金)より、3−Dメガネは有料(\100)となります」と書かれた小さな紙を渡されました。古いものを持参すれば、勿論、只。 早速、今、引き出しを調べてみたらば、古い3−Dメガネは11個もありました! そういえば、『アバター』を観に行ったときに、布製のメガネ入れを呉れたのを思い出しました。 ■Coming Soooon! 3ヶ月が経ちましたので、例によって、“Coming Soooon!”をお送りします。 独断と偏見で、純粋ホラーは割愛、個人的興味のある映画は、SFでなくとも上げてあります。 映画も種切れになってきたのか、リメイク、続編、TVドラマからの映画化、超B級が多くなってきています。 ☆印は、今回新しく登場、もしくは変更がなされた情報です。
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