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Nakakukiのヲ・レビュー

夏バテ気味ではないのですが…

Nakakuki

 毎月、20枚近くのアニメDVDと10枚以上のCDを買いあさり、30冊近くのコミックやライトノベルズを買い込む様な人間が、その中から気に入った物を適当な解説付きで紹介したいと思います。

近況:
 8月は冷夏と言うことで、東京ビッグサイトで行われたコミックマーケットも3日間とも雨降りでしたねぇ〜。このコーナーを読んでいる人で参加された方はいるのでしょうか?
 今回も、前回に引き続き紹介している本が少ないのですが、実は結構読んでいます。なぜ、少ないかというと1シリーズ既刊14冊を、まとめて一気読みしていたのです。

『気象精霊ぷらくてぃか 1 サクラサクラン』
ISBN4-8291-1534-3
清水文化(富士見書房)
イラスト:七瀬葵
¥560 '03/8/25
bk1 Buy Now!
☆☆☆☆☆
 ねぇ、気象精霊って知ってる?この世界の生物を守るためにお天気を操る精霊たちなんだけど〜。って「ちっちゃな雪使いシュガー」風に始めてみましたが、実際やっとこのシリーズが当欄で紹介できる。
 「気象精霊記」として、既に6巻長編が出ているのですが、この本は「ドラゴンマガジン」に連載されている短編に、加筆修正したものです。
 長編は風使い・ミリィとその相棒のユメミのコンビが活躍するという物ですが、この短編集は彼女たちが気象精霊になるための修業時代が、生き生きと描かれています。
 真面目でちっちゃなミリィは、まだまだお嬢様気分が抜けないユメミと衝突してばかりいますが、この先どのようなイベントを経て名コンビになっていくのかが楽しみです。まぁ、既に連載分は2巻ほど溜まっているようなので、続けて出版されるといいのですが。


『マリア様がみてる』
ISBN4-08-614459-X
今野緒雪(集英社)
イラスト:ひびき玲音
¥457 '98/5/10
bk1 Buy Now!
☆☆☆☆1/2☆
 で、これが近況に書いた14冊を一気読みしたシリーズです。もちろん集英社コバルト文庫、俗に言う「少女向け」って奴ですね。
 「なにを今更」と言われる方が多いと思われますが、武蔵野の面影が残る地にある、幼稚舎から大学まで一貫教育の「私立リリアン女学園」高等部を舞台に織りなされるストーリー。
 シリーズ全体は、お嬢様学校とは言え普通の家庭に育った『福沢祐巳』を中心に、長編かと思えば、短編を重ね、また一つのストーリーを表裏それぞれの側から見たりと、面白い上に、とっても読み易いのです。この14冊で、本の中で1年分の時間が流れています。
 「何故もっと早く読み始めなかったのか」と、後悔することしきり…。


『マップス 10』
ISBN4-8401-0843-9
長谷川裕一(メディアファクトリー)
イラスト:長谷川裕一
¥619 '03/8/19
bk1 Buy Now!
☆☆☆☆
 このコミックシリーズの最終巻ですが、SF的にとても読むところがあるので、紹介します。って、言うかとっても好きな作者さんなので〜。
 平凡な高校生だった十鬼島ゲンが、あれよあれよという間に、銀河規模の争いに巻き込まれていくと言う、ストーリー展開。そして、究極の進化生物・伝承族、進化する宇宙船・リープタイプとSF的なガジェットをちりばめ、ビジュアル的に「あっ」と言わせるような絵を持って来るという、素晴らしい手法。
 読んで損はないと思っています。


『キーリ III 惑星へ往く囚人たち』
ISBN4-8402-2435-8
壁井ユカコ(メディアファクトリー)
イラスト:田上俊介
¥550 '03/8/25
bk1 Buy Now!
☆☆☆
 シリーズ3作目。今回は今までと違い、一所(鉱山の街)に留まっている話です。相変わらず、既に死んでしまった人と関係するストーリー(『坂の上のいちばん上』)が含まれているのが、良いところです。って言うか今回は、そのストーリー以外はどうも読んでいてピンと来ない物ばかりでした。
 不死人であるハーヴェイと、幽霊が見えるだけでそれ以外は普通の人であるキーリが、このままずっと付いていけるわけが無いというテーマが示されているのですが、ラストでハーヴェイとキーリが別れてしまったので、この先どのようにストーリーを進めていくのかが、楽しみです。
 って言うか、続きが出るのか?

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