|
毎月、20枚近くのアニメDVDと10枚以上のCDを買いあさり、30冊近くのコミックやライトノベルズを買い込む様な人間が、その中から気に入った物を適当な解説（ほとんど役に立たないかも）付きで紹介したいと思います。
近況：
やっとの事で暑かった夏も終わりになりそうですね。このレビュー自体も夏バテ気味なため数が少ないです。
メインマシンであるPowerBook G4の調子がとっても悪くなってしまった…。ディスプレイに変な模様が浮き上がり、筐体の一部を押したりすると元に戻ったりと早めに修理に出さないと、とんでもないことになりそうです…(;_;)
『食卓にビールを』
ISBN4-8291-6267-8
小林めぐみ（富士見書房）
イラスト：剣康之
¥567 '04/8/15
☆☆☆☆
主人公は16歳、女子高生にして人妻、そして小説家で物理オタク。結局最後まで名前は分からないんだけれども、旦那さまと一緒の夕ご飯でビールを飲むのが楽しみの一つ。
いや〜、旦那さまがうらやましい…:-)
そんな彼女ですが、外出すれば宇宙人と『シュレディンガーの猫』問答をしたり、ミミズ型の宇宙人からの地球侵略を防いだり、学校では学友たちと『わらしべ長者』を試してみたりと、ちょっと普通でない日常を送っていたりするのです。
この普通でない日常は、それぞれＳＦ者にとっては『にやり』とさせられる『お題』を使って、今風の味付けをしたものですから、『さくっ』と読めてしまうのが、良いところ。
また彼女を主人公とした本来のストーリー間に、ちょっとした宇宙人の陰謀話が挟み込まれています。こちらはこちらで彼女とは関係なしに進んでいくのですが、最後の最後に一応ちょっとだけ交差するんですな。こう言うところも読後に読んでいて良かった〜。 |
 |
『涼宮ハルヒの消失』
ISBN4-04-429204-3
谷川流（角川書店）
イラスト：いとうのいぢ
¥514 '04/8/1
☆☆☆☆1/2☆
クリスマスが近いある日、突然『涼宮ハルヒ』が主人公『きょん君』の前から消えてしまう。また、いままでＳＯＳ団を構成していた癒し系の先輩（兼未来人）『朝比奈みくる』さんは遠い存在に、文学少女（兼宇宙人）『長門有希』は普通の文学少女に、謎の転校生（兼超能力者）『古泉一樹』はその所属していたクラスごと学校からいなくなっていることに気が付く。そして極めつけは、シリーズ最初の『涼宮ハルヒの憂鬱』で主人公を殺そうとして、長門さんに消去されたはずのクラス委員長『朝倉涼子』が現れる。
混乱するきょん君に示されたのは、元の長門さんからのメッセージ『プログラム起動条件・鍵を揃えよ。最終期限・二日後』と言う物だけだった。『鍵』とは何か、消えてしまったハルヒはこの世界のどこかにいるのか…。
謎はつきない中、クローズアップされるのは『三年前の七夕』に起こったイベント。ここまで雑誌連載も含めてこのシリーズすべてをを読んできて良かったと思わせてくれる、時間物のエピソードでした。 |
 |
|
