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Nakakukiのヲ・レビュー

大活躍のPowerBook G4と、積ん読な日々

Nakakuki

 毎月、20枚近くのアニメDVDと10枚以上のCDを買いあさり、30冊近くのコミックやライトノベルズを買い込む様な人間が、その中から気に入った物を適当な解説(ほとんど役に立たないかも)付きで紹介したいと思います。

近況:
 やっと仕事環境が落ち着き、DVDはコンスタントに前月に購入した分をほとんど視聴できるようになったのですが、書籍類を読んでいる時間が取れない。結局、寝床の中で読み始めてしまうこともしばしば。それよりも多い積読な書籍が溜まり続ける日々。
 このゴールデンウィークも長い連休にしたのですが、DVDプレイヤーとして使用中のPowerBook G4のOSを新しいものにするので精一杯。
 こうなってくると「ライトノベル系だけでなくあやしいコミックなどもレビューの対象にした方がいいのか?」と考えてしまう日も〜。

『煉獄のエスクード』
ISBN4-8291-1716-8
貴子潤一郎(富士見書房)
イラスト:ともぞ
¥620 '05/05/25
bk1 Buy Now!
☆☆☆☆1/2☆
 3年前にフランスの古書店で発見された紙片。その紙片に隠された内容を解読しようとした者たちは、次々と死ぬか錯乱してしまった。そのためバチカン教皇庁は教義上認めていない魔術士協会に紙片の解読を依頼することとなり、その結果、千年前に封印された“向こう側“への6つの扉の内の1つが、日本にあることが判明した。その扉が開かれてしまうと、この地上は再び魔族によって支配されてしまうこととなる。
 退魔の妖剣“ブラディミエール”に選ばれてしまった少年・深津薫は、その剣を携えて、扉を封印する力を持つという“レディ・キィ”と呼ばれる美少女の護衛につくことになった。レディ・キィのかたわらに寄り添う謎めいた女性“鍵の番人・レイニー“、そして薫が兄とも慕う魔術師・桂木真澄らとともに、扉を封印するまでレディ・キィのワガママに付き合うことになるのだが、千年前の封印時に地上に残された3人の魔族公爵のうちの一人であるアルフェルム公爵も、扉を開きグラン・マスターを地上に呼び込むためにレディ・キィを狙って動き出す。
 この著者の最初の長編『12月のベロニカ』と同様に、全ての伏線は明かされる前に巧妙に語られているのですが、読み始めたら止まらないテンポの良さでグイグイと読み進めさせられてしまいます。
 その伏線が明かされたときに「そうくるか!そうだったか!」と叫んでください。

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